設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 間取り
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設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No.079間取りの考え方4

前回の続き
「食べる空間」キッチンダイニング2です。

インテリアは爽やかに
内装については、上部に部屋がある場合は壁と天井に耐火性のある素材を使うように
法律で定められています。
その為、一般には壁はタイルかステンレス、最近では不燃性のキッチンパネルで
天井下地材にはセッコウボードが主流です。
床は耐水性の高い塩化ビニール系のクッションフロアが一般的でしたが
インテリア性などを考慮して、ダイニングと同様にフローリングにしたり
コルクを使うケースもあります。

作業の場とはいえ、機能一本槍では楽しく行うことは出来ませんから、
収納部の扉やタイルの扱いなどに工夫して、明るく楽しいイメージにしたいもの
です。
なお、形も大きさもさまざまなものが必要な空間ですから、収納部を充実させることも
大切です。
オープンなキッチンでは、見苦しいものは隠し、見えるところはすっきりさせるのが原則
です。
また、ダイニングやリビングルームとのインテリア的なつながりも重要ですから、
各部の仕上げの色や素材をそろえるなど、工夫してください。そして、光をたっぷり
とりいれて、爽やかな空間をつくりましょう。

ダイニングは食卓の演出がポイント
ダイニングでは、食卓廻りの演出が課題です。
食事を引き立たせる為には、全体の色はBGMのようにおだやかで、爽やかなものが
向きます。
そして、全体の照明はやや暗めにして、食卓の上だけを明るく照らすように計画すると
食材が一層引き立ちます。
朝日を浴びての爽やかな朝食も気持ちのよいものですから、採光にも工夫を。
ダイニングテーブルは欠かせませんが、スペースが許すのならば大きめのテーブル
をおすすめします。
気分的にゆったりしますし、人数が増えたときにも対応しやすく、食事以外のことにも
活用できるからです。
また、食事を楽しむという点からいえば、ダイニング以外にもちょっとした食事の場を
考えてもよいでしょう。朝食はキッチンの中のモーニングヌックやカウンターですま
せたり、ときには和室で和食を、休日にはテラスでブランチをと、TPOによって使い分け
れば、楽しさも増すのではないでしょうか。

ユーティリティーはキッチンと一体に
作業効率を考えるのならキッチンの隣や中にユーティリティー(洗濯機置き場など)
を組み込む形がよいとされます。
またサニタリー(浴室、洗面所)とキッチンを結ぶ線上に勝手口を含めて計画するのも
よいでしょう。
最近は女性も社会進出などでミセスルームといった書き物や読書などが出来る
テーブルや収納を設けたコーナーもこの一角に確保したりしています。

No.078間取りの考え方3

今回は「食べる空間」キッチンダイニングです。

食べる空間であるダイニングは、それをつくるキッチンと密接な関係にあります。
キッチンは家事のキーステーションということから、洗濯などの家事全般を行う
ユーティリティーとの関係も重要ですし、ダイニングはリビングルームと切り離し
て考えることは出来ません。
そこで、ここでは、食べる、つくるという行為の場を中心に、その周辺の空間とのつなが
りも含めて考えていくことにしたしましょう。

キッチンは独立型かオープン型
リビングルームとダイニング、キッチンの分離と融合の形は、大別するとキッチンを独立
させるかオープンにするかの2つの形になります。
独立型は調理に専念できること、舞台裏が見えず、落ち着いて食事が出来ることなどが
利点ですが、家族との対話が不足しがちで、疎外感を感じるという方もおります。
その点、オープン型は対話がしやすく、目の離せない子供がいる家庭や家族が一緒
に料理を楽しむような家庭には便利です。
広さも独立型より狭くてすみますが、調理の際の煙や匂いの処理、食卓側の落ち着きを
損ねないように内部を適当に隠すといった工夫が必要になります。
また、食器洗浄機の導入を考えた場合、洗浄音が大きく感じる場合があります。
食事後、家族がくつろいでいる時にこの音が気になることもありますのですこしだけ
注意しましょう。
スペースとの兼ね合いやライフスタイルなどを考慮して選ぶとよいでしょう。

機器の配置と選び方
キッチン内部のレイアウトにはI型、Ⅱ型、L型、U型、アイランド型などがあります。
すが、いずれの場合も厨房機器を作業の手順に沿って並べることが大切です。
それぞれの機器は機能を優先して選びましょう。
ワークトップの高さは身長に合わせて設定します。
15年位前は80cmが標準でしたが10年位前から85cmになりました。
身長が165cm以上になると90cmが使いやすいと評判です。
ワークトップの素材は
ステンレス、ポストフォーム板、人工大理石が代表的です。
ステンレスは熱に強く耐久性が高く、シンクと一体に整形できるので
もっとも良く使われています。陶器など固いものを落としてもバウンドすることで
比較的に割れにいのも利点です。
キズが目立ちにくいものなど表面仕上げにもいろいろあります。
ポストフォームは熱に弱いという欠点を持っています。
機能的にもインテリア的にも優れているといわれているのは
人工大理石ですが熱や傷に比較的弱く、他に比べてやや高価になります。

シンクは以前は一槽式と二槽式がありましたが、現在では
一槽式が主流です。
その中でもシンクが大きなジャンボシンクが便利です。
以前の二槽シンクを合体させ大きくしたものです。
シンク内に小シンクや水切りプレートなどを設置すると重宝します。

加熱器は、火力の強いガスレンジが一般的ですが最近は
レンジ廻りの手入れが楽で火災の心配のいらない
電気レンジの「IHクッキングヒーター」も人気が出てきました。
昔のものと比べ格段に火力もあるので十分検討される価値はあります。
(次回に続きます)

No.077間取りの考え方2

集う空間(リビングなど)についてのアドバイスの続きをさせていただきます。

広さは、リビングルームの場合、7.5畳~10畳あればソファーを置いても
その周辺に人が通れるスペースを確保することが出来ますが、出来れば
12畳くらいの広さはほしいものです。
(と、いいながら我家は7.5畳です。。トホホ)
また、ダイニングとワンルームにすればスペース効率は高まり、実際以上の広がり
が出ることもあります。
ファミリールームのほうは、家族が団らんしやすい雰囲気づくりが優先されますから
、広さはそれほど必要なく、独立した部屋にこだわる必要もありません。
たとえば2階ホールを広めにとって、そこにクッションを置くだけでも、ファミリー
ルームになります。
また、ダイニングを広く取り、リビングとは空間を分け、来客時も気兼ねなくくつろげ
る空間に仕立てれば、ダイニングがファミリールームとして機能します。

環境の良い位置が大前提
集いの場には居心地を高める工夫が必要で、そのためには環境の良い位置に設ける
ことが大切です。
とくに、家族の集いを重視するならば、日照、通風条件の良い位置につくりましょう。
それがムリならば吹き抜けにしてトップライトから採光を図るなど、工夫しましょう。
2階に設けるのも良い方法で、上階は天井の変化もつけやすく、小屋裏を開放して
高い天井や勾配天井など演出の可能性も広がります。

居心地のよさを高める工夫
来客をもてなす場には、それなりのしつらえが必要です。
あくまでも家族でももてなしなのですから、アットホームなイメージにしたほうが
来客も安らぐでしょう。
また、ファミリールームは、いわば家族専用の場ですから、気取らず暮らしや
好みに合わせて楽しく演出したいものです。
洋室より和室のほうがくつろげる場合もあるでしょうし、
書棚を設けて家族の図書館のようにとか、趣味の小道具をおきたいとか、ホームバー
のようなコーナーを、といった具合に、家族が意見を出し合って、工夫を加えると
よいでしょう。
ポイントは、これまでの生活を極端に変えずに新しい団らんの形を考えることです。
とくにお年よりがいる場合は十分に配慮してさしあげたいものです。
2世帯住宅ならばどちらかの世帯のリビングルームを広く取って共に集う場とし、
それぞれファミリールーム的な空間を設けるといった工夫をするとよいでしょう。

No.076間取りの考え方1

家を建てる際にはなるべくご自身の考えを入れた設計が
楽しいですよね。
鉛筆を走らせてあれこれ考えるのは時間がたつのを忘れるくらいです。
そんなあなたのために各部屋ごとの基本的な考え方を何回かに分けてご紹介します。

集う空間(リビングなど)
居心地の良い場所には、人が自然に集まってきます。
人間には本能的に集まりやすいところというものがあるので、積極的にそういう場をつくるのがよいでしょう。

コーナーやピットをつくる。
広い空間の真ん中より、隅のほうが落ち着きます。また、床が一段低かったり、
天井が低くなっているところも安心できます。
これは、穴にひそんで敵から身を守るという動物的な本能からきているそうです。
(洞窟願望ですね。)

中心になるものをつくる。
例えば暖炉のように求心的なものを置くと集まりやすくなります。
とくに、火は暖かみがあってくつろいだ雰囲気がつくりだせ、効果的です。
囲炉裏のような仕掛けも面白いと思いますが、大きなテーブルをおくだけでもずいぶん
違うでしょう。

視線を明るいほうに向ける。
人は自然に、明るいほうに視線や体が向くものですから、ソファなどは壁を背にL字など
くつろぎやすい形に配置して、外へ視線が向くようにすると効果的です。
 
くつろげるインテリにする。
色や光が刺激的な空間に長くいると苦痛になります。
したがって内装材や照明は穏やかに。
自然の素材を取り入れたり、観葉植物などを飾るといった演出も考えてください。
長時間、楽な姿勢が保てるような座具、温度、湿度といった空気の状況、体に触れる
ものの肌触り、におい、音といった五感の全てに対して適切な条件が保てることも大切
です。

望ましい位置とスペース
リビングルームについては、主目的を何にするかによって望ましい位置が異なります。
家族の集いを中心にするならば、各個室から等しい距離にあると誰も行き来がし易く
なり、自然に家族が集まってきますから、リビングルームの中に階段を設けるような方法
もむきます。
接客が主目的ならば(最近は少ないですが。。)玄関に近く、直接玄関から出入り
出来る位置がよく、リビングルームを通って個室に出入りするような動線は不適当
になります。いずれにしてもリビングルームは家族の団らんと接客の場を兼ねる
どっちつかずの空間になりがちです。
スペースに余裕があれば、リビングルームは接客にも使えるようにしつらえ、家族の
くつろぎの場としてファミリールームを別に設けることをお奨めします。

次回につづきます。