設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 No.065「建築家は見えないところでこんなことやってます。」
FC2ブログ

設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No.065「建築家は見えないところでこんなことやってます。」

建築家は時はデザインはもとより機能性、耐久性、経済性、社会性などを踏まえた
バランス感覚が求められます。
それをも飛び越えたところで誰にも知られること無く自分の美学の為にこんな
こともやっています。

ギリシャのパルテノン神殿のあの丸い柱や階段、梁にはカラクリがあって
階段と梁が極めて緩やかな円弧状に脹らみ、隅の柱は若干太くかつ内側へ
傾斜して立ち隅の柱間は狭くするといったきわめて精緻な資格補正
(例えば水平線は人間の眼には下側に若干たれた線として知覚される)
をしています。
つまり下に立って建物を見たときに柱は均等に垂直に梁、階段は水平に
見えるようにしてあるのです。

スペインの建築家アントニオガウディのサグラダファミリア(聖家族教会)
の塔状建物はまだ外周部分の建築であの中心部に更に大きい建物が
できます。あの塔状建物の中に殆ど全てが鐘が吊るされることになっており、
大小さまざまの鐘が打楽器、菅楽器のように奏でられるそうです。
よくみると塔状の上部がルーバー状になっています。
あれは内部の鐘の音を市内遠方まで響かせる拡声器の役割をしているのです。

アメリカの建築家ルイス・カーンのキンベル美術館はコンクリート打ち放しの
半円形の屋根が乗っているのですが、
コンクリートでつくるとどうしても屋根厚が大きくなり、重々しく見えてしまいます。
そこで壁と屋根の交わる接点を薄くして軽く見せたり、
鉄筋コンクリートの鉄筋を伸ばしたままコンクリートを流し込んで圧縮力を増して
その分厚みを減らし軽快感を出すことをしています。

このように隠し技を駆使しながら建築美や機能美を出しているのです。
スポンサーサイト