設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 No.286「湯山紀行」国内編 その5 (富岡製糸場)
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「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No.286「湯山紀行」国内編 その5 (富岡製糸場)

「ユヤマノリユキ」ではありません。
「ユヤマキコウ」と読んでください。(笑)
旅先で見たモノについておもったことを綴りたいと思います。

私が学生の頃は「富岡製糸工場」と教えられましたが
今は「富岡製糸場」と呼んでおります。
世界文化遺産登録を目指している都合上、工場ではまずいのでしょうか。

黒船でやって来たペルリさんから強引に開国を迫られて
渋々開国した日本であったが、開国を迫った列強の最大の目的は
日本とビジネスをすることであった。

今日までアジアで唯一、植民地にならなかった日本であったが
ヨーロッパ列強にとっては地球の反対側でおまけに小さくて海に囲まれて
台風も来るし何となくオイシクなかったのであろうことも助かった
原因だと私は考えている。

土俵際ギリギリで助かった日本であったが貿易となると列強とレートの差が
ありすぎて随分と不利な取引が行なわれたという。

日本にとって、利益が期待された輸出品は茶と絹(生糸)であったが
人力に頼っていたために品質が余り良くなく、安く叩かれていたのだった。
そこでフランス人技師ポール・ブリューナ(Paul Brunat)を助っ人外国人と
して超破格の報酬で呼び、フランスから繰糸機や蒸気機関等を輸入し、
養蚕業の盛んな富岡に日本初の器械製糸工場を設置したという。

世界登録は建物での登録を目指しているのではなく、
「富岡製糸場と絹産業遺産群」は「文化遺産(ぶんかいさん)」としての登録を考えて
いるそうです。

一方の建物、ひと目見たところ洋風の工場なのですが、
フランス人がやってきて日本人にいきなり指導しても建つ訳でありません。
そこでフランスの技術をそのまま使うのではなくて、
日本に合わせた工夫を加えてつくったそうです。

---以下、富岡製糸場世界遺産HPより----

ヨーロッパではレンガを積んで造るのが普通ですが、
日本人の得意な木材で骨組みをつくり、
その間にレンガを積む、 和洋折衷 ( わようせっちゅう ) 方式の木骨レンガ造りと
いう工法を取りました。
建造物の主要資材は 礎石 ( そせき ) 、木材、レンガ、 瓦 ( かわら ) で構成され、
鉄枠のガラス窓や観音開きのドアの 蝶番 ( ちょうつがい ) などは
フランスから仕上げて運び込まれたものでした。
しかし、資材の調達は大規模な建築のため多くの困難が伴っていました。
中心となる材木は杉の木の大きいものは 妙義山 ( みょうぎさん ) 、松の木は 吾妻
( あがつま ) から調達し、小さい材木は近くの山林に求めました。
また礎石の石材は連石山(甘楽町)から切り出してつくりました。
レンガは、ブリューナが瓦職人に手真似で教え込み福島町(現甘楽町福島)の
笹森稲荷神社 ( ささもりいなりじんじゃ ) 東側に 窯 ( かま ) を 築 ( きず )
き瓦と共に焼き上げました。

数十万個という数量だったそうです。
レンガの目地は、セメントの代用として 漆喰 ( しっくい ) を使いました。
原料となる石灰は下仁田町青倉産のものでした。
レンガもフランス積み(フランドル積み)という積み方で建造物に
流麗 ( りゅうれい ) さをもたらしました。

頑張りました日本の職人さん!!
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