設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 No.278「タンス」
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設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No.278「タンス」

私が子供頃、歌番組を観ていたら演歌歌手がタンスを担いで登場してきました。
歌手になる前にタンス職人だったことを言うためだったといいます。
これ以来、この演歌歌手=タンス職人という図式が確立されて営業的には
大成功したようです。
テレビでは数回しか見かけませんでしたが地方営業では毎回、タンスを担いで
いたことでしょう。
演出全盛の現在であれば、歌う時には毎回、タンスを担いで登場して
タンスの中からマイクを出して歌いだし、間奏の時にはまたもやタンスの中から
フライパンとIHクッキングヒータと卵をだして目玉焼きを作ってくれることでしょう。
新作のデュエット曲の際にはきっとタンスの中から女性の相方が出てくるのでは
ないでしょうか?

さて、このタンス、昭和50年代頃位までは結婚する際は婚礼家具を揃えるのが普通で、
各家庭には3棹(さお)のタンスと三面鏡が必ずあったようです。
私の家にもありました。
この3棹のタンスは洋服ダンス、和ダンス、整理ダンスと呼ばれました。
幅は1000mm~12000mmの間だったので6帖間であれば長いほうの辺にずらっと
並びます。一方で奥行きは和ダンス、整理ダンスが450mm洋服ダンスが600mmです。
そうです洋服ダンスだけ奥行きがあるので並べると洋服ダンスだけ出っ張ってしまいます。
なんとも納まりが悪いので畳の前に板の間を作って並べることで解決しました。

タンスの材料といえば「桐」です。
湿気を吸いにくく、気密性が高く、軽くてやわらかいのがその理由です。
虫もつきにくいとも言われていますがそれは判りません。
私の家にあったタンスは恐らく桐ではなかった気がします。
何故なら、表面に貼ってあった木目調のプリント合板がバリバリ剥がれてきたからです。
母がその後、数十年してから念願の桐のタンスを買いました。
余程、欲しかったのでしょう。

タンスを数える単位は棹(さお)です。
(さお)と呼ばれるのは棹通しの為の金物が付いていたことから呼ばれるようになりました。タンスは重いし、持ち上げるにも取っ手がありません。
そこでタンスの上部に棹を通すためのリング状の取手をつけて、それに棹を通して
両方から担いで運んだのです。
時代ダンスをよくみると上部の両端に金物がついてますよね。

飲んだ席でのネタとして使ってみてください(笑)
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