設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 No.268「トイレの話」
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設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No.268「トイレの話」

N.Yの空港でトイレに入ると洋便器の座面がやけに高い。
小柄の女性はどうするのか?と座りながら「ロダンの考える人」の
ポーズをとってしまった。

いつものように昭和40年代を振り返るのであるが
我家は汲み取り式便所であった。
汲み取り式は汚物をそのまま溜めておき、ある期間ごとにバキュームカーが
清掃してゆくタイプである。
臭いがきついために臭気抜きの筒が外部から屋根より高いところまでそびえ
て放出していた。
便器は和便器であるが小兼用なので一段上がったところに備え付けてある
いわゆる「汽車便」と言われるものであった。
床は板張りで窓は床近くにある「地窓」と上部の二ヶ所にあった。
風が抜けやすい構造でよく考えてあるものだと関心したものだが
地窓は外から良く見えてしまうのでプライバシーが気になったものだ。

夏になると天井にはハエ取り紙が吊るされていた。

そういえばトイレットペーパではなく「ちり紙」だった。
習字の半紙程の大きさだったからB5版程度だったろうか。
木のトレーに積まれていて結構柔らかだった記憶がある。
初期の頃はねずみ色のようなくすんだ色だったのでまだパルプの技術が
途上だったに違いない。

祖父や親戚の家に行くと小便器と大便器の部屋に分かれており、
それぞれ畳半分のコンパクトな空間であった。
子供ながら「このお宅は豊かなのだな」と思ったりしたものだ。
大便器部屋に行くには小便器部屋を通らなければならないので
2人同時使用というのは実質、難しかったに違いない。
大便器と小便器の間の壁には照明が埋め込まれていて、両方の部屋を
照らすことが出来る。
このアイデアは素晴らしい。
玄関と玄関ポーチの間にも使われていた技術だ。現在にも生かしたい。

因みに何処のお宅でも便所の外にはナンテンの木が植えられていました。
ナンテンは「難転」とも読み、縁起の良い木とされ、
家相からみて悪いとされている場所や災いが入りやすいとされる場所など
不浄やけがれを祓うために植えられたそうです。
また、「南天手水(なんてんちょうず)」といって水がないときこの
葉 っぱで手を清めるのに使われたとも言われています。
ちょっと葉が小さすぎるようですが、、、


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