設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 No265.「下駄箱の話」
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No265.「下駄箱の話」

下駄っていつ頃まで履かれていたのでしょうか。
私の人生には十代後半の一瞬、ファッションで履いていた時期だけでした。

下駄は木をくりぬき、歯を作りつけにし、台部に三つの穴をあけて鼻緒を
すげた履物で草履は歯がなく、底が平らで、鼻緒をすげてある履物で
わら・藺草(いぐさ)・竹皮などを編んだものという。
それらに対し足を覆うように作った履物の総称が靴である。

中性では排便や水汲み、洗濯、衣服の裾を汚さないように
下駄を履いていたらしい。
当時の下駄は鼻緒が全体に前よりについてかかとの部分の長い
物で、引きずって歩いても泥はねのあがらない物であった。
マウンテンバイクにも雨の日泥除けが必要なことと一緒か?

下駄というより草履のが普及していたようだが何で下駄箱なのであろうか。
靴箱と呼ばず、長靴箱と呼んでいるような気がするが。

下駄箱が出来たのは昭和の時代からだろう。
以前は土間で脱ぎ履きし、空間にゆとりもあり、履物そのものも少なかった
ので必要なかったのであろう。
下駄箱と呼ばれたものはコンパクトだった。
小さいもので幅80cm高さ70cmあまりだったのを記憶している。
そう考えると一人二足前後だったのか一張羅を入れておく為だったのだろう。

傘もその中に仕舞っていたし、靴磨きセットも仕舞っていた。
そういえば引き出しが付いていた。
当時の婚礼家具セットのひとつだったのだろうか。
戦中世代のご夫婦に取材をしてみたいところだ。

そしてすっかり豊かになった日本。
あふれ出した靴達を仕舞うべく登場した玄関収納。
コンポーネントされた収納が壁一面に造りつけられる事で
劇的な収納力となった。
「コ」の字型を採用すると花瓶や絵を飾るスペースも生まれた。
勿論、ヒグマの置物を置いても良い。
収納力は増したのだが設計者としていつも悩んでいることがある。
靴を脱いで上がる迄の一連の作法だ。

出かける際には収納から靴を出す。
しかし、目当ての靴は玄関タイル(土間)にある玄関収納なので一回サンダル
に履いてからその靴を出さなければならない。
ひもの靴であれば「サンダルを履いて靴を取り出して玄関カマチに移動して
くつひもを締めて」という動作になってしまう。
すこしスマートではない。

ここはウォークインシューズクロークをつくり、玄関横に専用の部屋を設けるのである。
玄関にある姿見を引くとその空間が広がり、温泉施設のように中で靴を脱ぎ
下駄箱スペースに靴を仕舞うのだ。
そして別のドアから部屋に入ればなんともスマート。

その空間があればの話ですがあるといいですよ。



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