設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 No248「マンション改修のツボ 3」
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設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No248「マンション改修のツボ 3」

今回もマンション改修のエキスパートである
日本建築家協会所属「ハル建築工房」の今井さんに伺った話を紹介いたします。

こんなマンションは手がかかる。
道路沿いのマンションを眺めていると上のほうが斜めに削られている光景を
目にしたことがありませんか?

建築基準法には道路斜線制限というものがあります。
道路にも陽の光や風を通し、歩行者もの良好な環境を作るために道路に面した建物の
高さを制限するのです。
マンションは事業として行います。
企業の採算ベースに乗せるため、出来るだけ敷地一杯に建て、上に伸ばします。
途中で道路斜線に当たるとその部分を削ってまでも部屋を造るので結果的に
上部が斜めに削られることになります。
この壁のことを斜壁(しゃかべ)といいます。

実はこの斜壁がクセモノで外壁と同じ素材で造られてものは必ず雨漏れを
起こすそうです。
もともと壁というのは屋根ほど防水性が高くありません。
だったら斜壁を屋根と同じ素材にすれば良いと思いますがそれではデザインが
損なわれる場合もあります。

外壁がタイル貼りの場合は悲劇です。
斜壁にタイルを貼ると外壁よりも日射が強いので
(太陽に直角に当たる)タイル割れなどの劣化も早いのです。
タイルは剥がれる、雨は漏る。
共有財産なので勿論、修繕費より捻出されます。
雨漏れを直すのには斜壁を屋根化するしかありません。

もともと道路斜線ぎりぎりなので屋根にしたことで厚みが増し
道路斜線をオーバーしてしまう場合もあるそうです。

修繕と道路斜線、どちらに舵を取るかが悩みどころだといいます。
因みに道路斜線オーバーの物件は外資系ファンドは買い取りません。
違反建築はその時点で資産価値ゼロとみなすからです。

購入者も見極めが重要ですね。

つづく
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