設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 No.022 「住まい方に個性が出てきました2」
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設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No.022 「住まい方に個性が出てきました2」

クライアントはいつも裸だ。
なぜなら低血圧だからだ。
上で90くらいだ。
だから打合せは午後になる。
朝からハイテンションな私にはちょっとつらい。
なので暑いのが大好きなのである。
と、いうか暑くないとダメみたいである。
ハニーさんも(パートナーをこう呼んでいる。)夏の猛暑の時、
現場で「気持ちいい~」
と心から叫んでいた。

シンプルかつ合理的な家がお好みだ。
「倉庫」のような家にして欲しいがクライアントの口癖である。
錆びて朽ち果てて行く感じが欲しいともいう。
親を説得するために致し方なく個室を設けた。
基本的にワンルームである。
感覚をとても大事にするクライアントである。
外と中のつながり、自然とのつながりを大切にしたいので二階のデッキと二階フロアーはフラットにして大きな開口部で開放性を強調した。
天窓は透明ガラスにして雨のしずくを楽しむようにした。
窓を開けっ放しにしても雨が入ってこないように大きなひさしを出している。
雨のときも雨を楽しみたいからだという。

タバコが無二の友人だ。
二階の居間の床に直接置いたPCにうつ伏せになってディスプレーを眺めて
夜な夜なネットサーフィンを楽しむ。
左手にタバコを持って、
もちろん裸で…

でも煙は流しておきたいという。
そのための空気の流れを作った。
サーキュレーターも取り付けた。
大きな開口部をつけたのはいいが南側隣地の林から大量のモスキートの襲来に
逢うことを知った。

網戸で鉄壁の構えだ。

一階にはビリヤード台を置くことが決まっている。
ビールの自販機も置くそうだ。
あやしい秘密クラブの誕生か?
デッキには巨大プールかジャグジーを置くという。
そこが抜けないか一同心配している。

現場に新車のバイクでやってきた。
免許取立てなので
ヨロヨロしながらかえって行くクライアントの後姿に
大工さんと
「夢をいつまでも追い求めてますねぇ~」
とうなずきあってしまった。

私はそんな人の家が造りたいだけなのである。

建築家の日常でした。
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