設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 No.203「応急危険度判定の方法 3 」
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設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No.203「応急危険度判定の方法 3 」

前回の応急危険度判定士の続きです。

倒壊した建物に色の付いた判定標識と呼ばれるステッカーが
貼られ、今後の家の修繕対策の標にするのですが
応急危険度判定士は何を基準に建物を判定しているのでしょうか。

応急危険度判定調査表にデータを記入して総合判断により
最終決定をします。
建物概要を記入後、外観調査に入ります。
「一見して危険と判断される」に該当すれば即「危険(赤)」になり
調査終了です。
判断内容は
建物全体又は一部の崩壊、落階
基礎の著しい破壊、上部構造との著しいずれ
建物全体又は一部の著しい傾斜
そのた

判断が分かれているならば2点のカテゴリーに於ける細目の調査に進みます。
まず「隣接建築物・周辺地盤等及び構造躯体に関する危険度」カテゴリー
の中では
(1)隣接建築物・周辺地盤の破壊などによる危険
(A) 危険なし
(B)不明確
(C)危険あり

(2)構造躯体の不動沈下
(A)なし又は軽微
(B)著しい床、屋根の落ち込み、浮き上がり
(C)小屋組の破壊、床全体の沈下

(3)基礎の被害
(A)無被害
(B)部分的
(C)著しい

(4)建築物の1階の傾斜
1/60以下
1/60~1/20
1/20超え

壁の被害
軽微のひび割れ
大きな亀裂、剥落
落下の危険あり

腐食・蟻害の有無
ほとんど無し
一部の断面欠損
著しい断面欠損

(1)~(6)の項目中全て(A)であれば「調査済み」(緑色の判定標識)
(B)が一つでもあれば「要注意」(黄色の判定標識)
(C)が一つでもあれば「危険」(赤色の判定標識)

次に「落下危険物・転倒危険物に関する危険度」カテゴリーの中では

(1)瓦
(A) ほとんど無被害
(B)著しいずれ
(C)全面的にずれ、破損

(2)窓枠・窓ガラス
(A)ほとんど無被害
(B)歪み、ひび割れ
(C)落下の危険あり

(3)外装材 湿式の場合
(A)ほとんど無被害
(B)部分的なひび割れ、隙間
(C)顕著なひび割れ、剥離

(4)外装材 乾式の場合
(A)目地の亀裂程度
(B)板に隙間が見れる
(C)顕著な目地ずれ、板破壊

(5)看板・機器類
(A)傾斜無し
(B)わずかな傾斜
(C)落下の危険あり

(6)屋外階段
(A)傾斜無し
(B)わずかな傾斜
(C)危険

(7)その他
(A)安全
(B)要注意
(C)危険

(1)~(7)の項目中全て(A)であれば「調査済み」(緑色の判定標識)
(B)が一つでもあれば「要注意」(黄色の判定標識)
(C)が一つでもあれば「危険」(赤色の判定標識)
先の「隣接建築物・周辺地盤等及び構造躯体に関する危険度」カテゴリー
と比べてより危険な方を採用して判定します。

以上により判定士が建物のどの部分を注視して判定しているかが
判っていただけるかと思います。
近年では国の助成金がこの判定によって金額が大きく分かれてしまっているため
に物議をかもし出している感もあります。
より制度の向上に努めて社会的使命をまっとうして行きたいこのごろです。


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