設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 No.202「応急危険度判定の方法 2 」
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設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No.202「応急危険度判定の方法 2 」

前回の応急危険度判定士の続きです。

倒壊した建物に色の付いた判定標識と呼ばれるステッカーが
貼られて今後の家の修繕対策の標にするのですが
ステッカーが貼られて行くまでの流れを説明いたします。

腕章をつけた応急危険度判定士が2人1組で行います。
沢山の建物を判断しなければならないので迅速に手際よく行います。
判定調査は建物の外観目視を原則に行います。
内観調査は必要に応じて実施いたします。
内観調査など建物等への立ち入り調査に関しては実施本部の
指示によります。
一見して明らかに大破以上の建物に付いては詳細な調査は省略します。

応急危険度判定士手帳による居住者との対応例を紹介すると

判定作業中について
居住者等:「何をしているのか?」
回答例:(応急危険度判定士認定証を提示し)
「私たちは○○士の要請により、被災した建築物に引き続き居住出来るか
どうか、また、二次災害防止のため建築物の安全性(危険性)を判定している
ところです。

判定標識の表示について
(a)調査済(緑色の判定標識)
居住者:「この建物は安全ですか。これからどうすれば良いのですか」
回答例:「建築物被害は軽微であり、使用可能だと思われます。
今後とも注意して使用してください。
また、部分的に損傷しているところは早めに応急修理してください。
何かありましたら判定標識に記載してある電話番号に電話してください」
(b)要注意(黄色の判定標識)
居住者:「要注意とはどういう意味ですか。私はどうすれば良いのですか」
回答例:(技術的見地から危険と思われる個所や状態を説明し)
「建築物に立ち入る場合には、判定標識の注記に書いてある内容に従って、
十分注意してください。(特に就寝に使えない場合は、必ずその旨を強調
しておくこと)○丁目の○○体育館を非難場所として用意してますので
ご希望の場合はご利用ください」
(c)危険(赤色の判定標識)
居住者:「危険はどういう意味ですか。私はどうすれば良いのですか」
回答例:「建築物は構造的に相当の被害を受けていますので、このまま
お住みになると危険です。是非、市の担当部局に相談してください。電話番号
は判定標識の記載してあります。
丁目の○○体育館を非難場所として用意してますので早急に非難してください」
(d)要注意(黄色)や危険(赤色)の内容について
居住者:「言うことを聞かなければならないのか?」
「強制力はあるのか?」
回答例:「これらは、技術的見地からの勧告としての表示ですが、住民の皆さんの安全確保のため、ご理解とご協力を頂きたいと思います。」

以上がコメント例です。
一番関心があるのは(d)の相談では無いでしょうか?
時間とお金をかけて耐震診断をすれば的確な補修計画も立ちますが
住民全て、衣食住の住の部分での早期安全、安心を目指した組織なので
簡易的な判断になってしまうのは否めません。

応急危険度判定士というのは応急手当と似たニュアンスだと思います。
救急車がやってきて病院で本格的手術をするまでの車内での手当てと
お考えいただければ理解しやすいのではないのでしょうか。
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