設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 No.177「建築トリビア3 ~電気の周波数は大阪と東京のエゴで決められた~」
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No.177「建築トリビア3 ~電気の周波数は大阪と東京のエゴで決められた~」

正式にはエゴでは無いようですが。。。
GWに信州の大町のダム見学で説明を受けました。
関東の電気の周波数は50kHz
それに対して関西の電気の周波数は60kHzです。
静岡県の富士川、新潟県の糸魚川を結ぶ線上で双方が分かれる訳です。

なんで2つの周波数があるのでしょう。
1882年(明治15年)に東京・銀座に灯された日本初の電灯(アーク灯)には、
連日大勢の人が見物に訪れました。初めての発電所が登場し、電灯は東京を中心
に急速に普及します。
その後、ニコラ・ステラ(米)が提唱した交流方式が電気事業の主力となり
1886年初めての電気事業者として東京電灯会社(現・東京電力の前身)が開業
しました。
1889年には名古屋電灯、神戸電灯、京都電灯、大阪電灯が相次いで設立し
1889年アメリカから交流発電機を輸入した大阪電灯が交流式配電を開始します。
その後、全国には前橋、日光、桐生、八王子など大きな街でも電灯会社が設立
されます。
1895年東京電灯・浅草発電所操業開始。
このとき使用したドイツ、AEG製の発電機が50kHzであったのが、
東日本標準50kHzとなるのでした。
1897年大阪電灯がアメリカ、GE製の発電機を増設。
この発電機が60kHzであッたので、西日本標準60kHzとなりました。
更に地方に電灯会社が増え続け、何千社となったそうです。
東京から近い電力会社が50kHzを採用して行き、
大阪から近い電力会社が60kHzを採用して行き、
現在の境が設定されたそうです。
1920年には電力過剰となり、電力会社の再編が急速に進みます。
太平洋戦争時には軍の管理下になったりしましたが、
戦後、現在の電力会社の体制になったようです。

現在では東京電力(富士川以東)、東北電力、北海道電力が50kHz
東京電力(富士川以西)、中部電力、関西電力、北陸電力、中国電力、九州電力、沖縄電力が60kHzとなっています。

北アルプスの山々には数々の水力発電用ダムがあります。
かの有名な黒部ダムは中部電力の管轄なので60kHz。
ひとつ山向こうの高瀬ダムは東京電力の管轄なので50kHzです。

ご興味があればダム見学をどうぞ。
「高瀬川テプコ館」
http://takasegawa.tepcokan.jp/

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