設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 No.154「高さ」
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設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No.154「高さ」

JRの東海道線のグリーンとオレンジの車体はお馴染みですが
シートに腰掛けると座面が低めで何となくしっくりします。
これに対して私鉄各社の最新型アルミ車両は座面が高めで
腰掛けて膝の上にアタッシュケースを載せると斜めになってしまう
ことも度々です。現代人の身長の合わせて座面の高さを上げているので
しょうが足がいたずらに投げ出せないようにしてより多くの乗車が出来る様に
工夫しているのかも知れません。

さて、家の中でも同じことがおきています。
例えばキッチンのカウンターの高さ。
30年前、お勝手の革命が起きて今のシステムキッチンの原型となったキッチン
セットはその高さは床から800ミリでした。
そして、15年前になると850ミリが標準になり、現在では900ミリにする方
も半分位に増えてきました。
同じように洗面台のボールの高さは720ミリという寸法が標準でした。
腰を折り顔面を洗ったときに肘が手よりも高い場所になり手についた雫が肘側
に来ないようにするためにこの数字にしたのですが
腰を折る行為が最近の体型により負担をかけるようになったことや
シャンプードレッサーのような大きな器が増えているため肘に雫が伝ってきても
器に落ちるので造り付けで作製する場合はこの寸法を850ミリや900ミリに
される方も多くなりました。

食堂に目を移してみましょう。
テーブルの高さも変化してきました。こちらも以前は720ミリが標準でした。
テーブルに於いて最近のトレンドはライフスタイルにより高さを選択されて
いるようです。
テーブル高を700ミリや650ミリ程度に低くすると和食の場合など器の中
の食材が取り易かったり食事後、お酒やコーヒーなどでリラックスするのに
程よい高さになります。
キッチンが対面式にならばキッチンカウンターの850ミリにあわせると
家事中でも家族との会話も弾むことが出来たり、配膳が楽に行なえたりします。

テーブルにあわせて椅子も揃えますが
従来のものは座面が420ミリ前後です。
最近のお洒落な舶来品のものは座面が470ミリ前後と少々高くなります。
男性ではかかとがつくことが出来ますが女性ですとかかとが付かない場合も
あり、長時間くつろぐことが厳しい場合もあるので気をつける必要があります。
木製の脚であれば大工さんや家具屋さんなどに切断してもらえばよいでしょう。

お奨めは一人掛けの肘無しソファーをダイニングチェアーに利用することです。
ソファーは元々リラックスする為のツールなので座面が370ミリとなります。
その分、背中に過重がかかるので背板がしっかりしたものを選びます。
その高さに合わせたテーブル高のものはなかなか無いので(680ミリ程度)
700ミリのものをカットしたり工夫が必要ですが
長い時間ダイニングで楽しみたい方にはお奨めです。

最後にトイレです。
外国にトイレに入ると洋便器の高さが高いことに圧倒されます。
日本でも徐々に外国のそれに合わせるように上昇してきました。
ご実家などにある洋便器や古い建物のトイレで確かめてみてください。
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