設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 No.151「地震力」
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設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No.151「地震力」

建物をどのようにつくるかは建築基準法,建築基準法施行例,建設省告示などによって
定められています。
地震に対して建物をどのようにつくるかもこれらの法律などによって定められ,
それらをまとめて「耐震基準」と呼ぴます。
現在の耐震基準は,1981年6月にできたもので,以前の耐震基準と区別するために
「新耐震基準」と呼ばれていて,現在建物はこの新耐震基準にそって建てられています。
(現実にはその後建築が開始して建物が竣工するので該当する建物は1982年以降の
物件が該当します。)

 この新耐震基準では二段階に分けて構造計算をします。
まず,よく起こる強さの地震に対しては建物の被害は軽くて
すむことを目標にする1次設計。 イメージとしては建物の耐用年限中に
2~3回発生する地震 で想定震度は震度5弱。
その際の建物のダメージは健全で建物本体で揺れを吸収する弾性範囲。
次に建物の寿命の内に一度起こるかどうかという強さの地震に対しては建物にある程度
の被害がでてもいいが,建物の中もしくは周辺にいる人に被害がでないよう目標とする
2次設計。イメージとしては建物の耐用年限中に1回発生するかもしれない大地震で
想定震度は震度6強から7。その際の建物ダメージは多少崩れはするが 倒壊しない程度です。

2次設計を読むと「すこし怖い基準だな」と考えられそうですが全てをクリアするとな
ると建築費が膨大になってしまいます。
100年間に一度来るか来ないかの地震で全くこわれないほど強く建物
を設計することは,不経済とも考えられます。

ジャンボジェット機が墜落したときのことを考えて乗客すべてに脱出用パラシュートを
用意するようなものかもしれません。

新耐震基準では,ねじれが,起こらないように建物のバランスをとって
設計するという配慮もとられています。

具体的にはコンクリートの柱に入れて補強する鉄筋の間隔をさらに短くする事を規程す
しています。阪神の震災でもこれ以後のマンションの被害は少なかったとのことでした。

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