設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 No.097「断面、立面」について
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設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No.097「断面、立面」について

プランニングの第一歩は平面計画ですがプランを立てるときは、建物がどのような
立体になるかを考えることも大切です。
そして、上下のつながり、外観構成などを考えていくにつれて、住まいのイメージが
明確になっていきます。

建物を縦に断ち切って図に示したものを断面図といい、これによって全体のボリュー
ムを知ることが出来ます。
また、高さは建物の一部分の縦断面図を詳細に記入した矩計図(かなばかりず)や
各室の断面を記入した展開図によってもつかめます。
建物の四方を大まかな方向別に外から見たところを表すものは立面図で、ここには
外壁、窓、ベランダといった建物の目鼻立ちが描かれています。
つまり、平面は断面を知ることで立体化され、更に立面によって全体の印象をつかむ
ことが出来るわけです。

ちょっとした断面計画のポイントは
建物を立体としてとらえて検討していくときには、階段の位置が重要になります。
ゾーニングのときは、平面のスムーズな流れを損なわないように、適切な位置を
考えましょう。また、2階建て以上の建物の場合は、上下の部屋の配置にも注意
が必要です。
例えば、お年寄りの部屋の上には音や振動が発生しやすい子供室やオーディオ
ルームなどを配置しないほうがよく、給排気音が気になる水周りは上下階で位置を
整える、といった工夫が望まれます。
これは平面計画にもいえることで、個室の落ち着きを保つ為には、部屋と部屋の間
に収納部を設けたり、家具を置くなどして防音対策を考えてください。

立面に関係する建築基準法上の規制の数々
断面計画の際に忘れてはならないのが、建築基準法による建物の高さ制限です。
一つは建物の最高の高さを制限するもので、これは第1種低層住居専用地域だけに
かかる規制です。たかさは地域によって最高10m、または12mとなっていますが
地域の建築協定によってさらに低くしなければならないこともあります。
これをオーバーしてしまいそうなときは屋根の形を変えるなどの工夫が必要です。
建築基準法では、天井までの高さの3分の1以上が地盤より低いか、床面が1m
以上地盤の下にある場合は地下室となりますから、一部を地下室にして床面積を
増やすことも可能です。

このほか道路斜線制限、隣地斜線制限、北側斜線制限、日影制限などもあります。
前者2つは、道路や隣家への圧迫感を和らげ、開放感を保つ為の規制です。
後は隣地に対する日影を考慮するように定められたもので、ほかに高度地区といって
北側斜線制限がより厳しく設定されている地域もあります。

以上は建築基準法上の規制で、他に火災に対する安全性を保つための規制として、
準防火地域内の隣地などに接する部分の外壁や開口部の仕様に対する規制もありま
す。
また、街づくりの観点から、各自治体や地域住民が独自の規定を定めていることもありま
す。建築家などの専門家は、当然これらの規制を考慮に入れてプランを構築しますが
一応知識としてしっておくとよいでしょう。
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