設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 2010年08月
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設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No.337「田んぼを造成地にした土地は」

農業を引き継げなくなった為に田んぼを処分するといった場面が
多くみられます。

田んぼの大きさは大体1反(300坪)が多いので、
住宅分譲地にすると5~7軒分のまとまった宅地となります。
開発分譲地として売り出すには不動産屋さんにとっては
金銭的な負担も考えると丁度良い大きさですね。

因みに田んぼの単位は以下となります。

1歩(ぶ) 3.3058平方メートル 1坪(つぼ)と同じ畳2枚分
1歩の30倍 1畝(せ) 99.174平方メートル 約30坪
1畝の10倍 1反(たん) 991.74平方メートル 約300坪
1反の10倍 1町(ちょう) 9917.4平方メートル 約3000坪

田んぼは水路から水を引くので道路より低いのが
一般的です。
そのまま宅地にするには道路より低くなってしまい、
雨水や埃などが流入しやすくなるので、土を盛って、
道路面より高くしなければなりません。

元々田んぼだった宅地と現在でも田んぼの境は
コンクリート擁壁などで子供の背丈以上の段差が
ついている事でしょう。

ところで田んぼの下の土壌は、
『作土層(さくどそう)』『鋤床層(すきどこそう)』に分けられます。
『作土層』は稲を植えるために耕された土で、
その下の『鋤床層』は土をつき固めて作られた、
水を通しにくい層で水を貯める働きをします。

G.W過ぎた頃、田んぼに水が張られていますが、
水が滲み込まないのはこの為です。

田んぼには必要な仕組みも宅地となると
すこし厄介です。

田んぼの上にそのまま家を建てたと考えましょう。
雨が降ります。
地面に雨が落ちます。
普通の土地であればそのまま浸透してゆきますが、
田んぼは鋤床層で雨が止まってしまって、
地面は湿気を帯びたままです。
家の床下は湿気が抜けずにジメジメとしたままに
なります。

カビやシロアリに最適な空間になるのです。

このように田んぼを宅地にした土地を購入する際には
田んぼの鋤床層を取り除いたり、土を多く入れたり、
湿気を抜く処理がされているかどうかを販売者から
聞く事が肝要と思われます。
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No.336「可分、不可分とは」

原則はひとつの土地にひとつの建物です。

農家のお宅へ行くと住まいとなる「母屋」のほかに
農機具やお米を保存してある「納屋」があります。
お便所の屋外にしつらえてある場合もありますね。

ひとつの土地に「母屋」と「納屋」だと2つになってしまいます。
でもこれはOKなのです。
建築基準法では主な建物の付属建物は増えても可能なのです。
付属建物とはその建物単体では生活出来ないことが基本になります。
生活する為には台所やトイレ、浴室などが必要です。
納屋にはそれらがありません。
ただし、納屋でもトイレだけならあってもOKです。
つまり、2つに分けて生活出来ないことが条件なのです。
分けることが出来ないことを「不可分」
分けてしまうことが「可分」といいます。

同様にご実家である農家に若夫婦が庭に離れの家を作る際に
台所やトイレ、浴室などの一戸建てとなる場合には「可分」の関係となるので
土地を明確に分ける必要があります。
敷地分割をして、住宅ローンを組むのであれば、公図上にも分筆をします。

敷地分割した双方が道路に2m以上接していなければなりません。
そこが最重要点なのでくれぐれもご注意ください。

ダメなら、それぞれを廊下で繋いで長屋形式として
法律をクリアしましょう。
長屋であればひとつの土地にひとつの建物という扱いになります。
ただし、古いほうの建物を新しい法律にのっとって改修する必要があるので、
建築士などの専門家にご相談ください。

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