設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 2008年06月
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設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No.285「湯山紀行」国内編 その4 (五重塔)

「ユヤマノリユキ」ではありません。
「ユヤマキコウ」と読んでください。(笑)
旅先で見たモノについておもったことを綴りたいと思います。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)によると
五重塔(ごじゅうのとう)は仏塔の形式の一つ。
仏塔には多くの種類があるが、このうち、「層塔」と呼ぶ楼閣形式のもので、
五重の屋根をもつものを「五重塔」と呼ぶ。

「五重塔は境内に入れない一般の人々が離れた場所から
参拝できるようにしたために出来たもの」とTVの雑学番組で
説明されていたので皆さんもご存知かと思われますが、
中は五階建てではなく、吹き抜けているだけなのはご存知だったでしょうか。
なので平屋ですね。

五重塔などのことを層塔と呼びますが
中国の層塔は最上階まで登れるものが多いということです。
やはり、中国から伝わった文化を真似したばっかりに
中身までは真似できなかったということでしょうか。

少し恥ずかしくなりました。

話を変えて、五重塔は激しい揺れを柳に風と受け流す柔構造と
制震構造なので地震には強いと言われております。
五重塔は真ん中に心棒のような柱が建っているのですが
なんとこの柱は宙吊り状態になっているのです。
柱が振り子のように地震力と反対側に作用して和らげる効果があると
言われております。

が、その真ん中の棒は最初は地に着いているのですが
外壁を構成する材料が重い為に心棒と外壁との間に隙間が出来て
雨漏れが発生し、その水が心棒の根本まで伝って腐らせて
結果、宙吊りになったとの言われている。

どちらにせよ、五重塔不倒神話は続くのである、、
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No.284「湯山紀行」国内編 その3 (合掌造り)


「ユヤマノリユキ」ではありません。
「ユヤマキコウ」と読んでください。(笑)
旅先で見たモノについておもったことを綴りたいと思います。

インド起源の礼拝の仕草で、両手のひらを胸または顔の前で合わせるものを
合掌といいます。
手の先を合わせて手首の付近が軽く開くことで二等辺三角形が出来上がります。
飛騨高山の大家族住宅の屋根の形はこの合掌の二等辺三角形に似ていることから
合掌造りと呼ばれるのは皆さん、ご承知のことでしょう。

屋根の傾斜を急にすることで雨を素早く地面に戻します。
屋根には草の一種である「萱(カヤ)」を葺くのですが、草なので直ぐにしみて
雨が下に漏れてしまいます。
これを防ぐ為には幾重にも重ねてしみ込むのを防ぐのです。
幾重にもなるとたとえ草でも重量が増します。
重みで屋根が潰れてしまうのを防ぐために屋根傾斜を急にして
荷重が下に移るように計算をしているのです。
「屋根を載せる」というより「屋根をたて掛ける」というのが分かり易いかも
知れません。
合掌屋根は屋根の三角の部分も部屋(階)として利用するので外壁=屋根となる
ために材料も少なくて済む訳なのです。

外見がとても重厚で堅牢な感じもしますが地球には重力があり、
自重がありすぎるので意外に脆かったりします。
うっかり、風の通り道に屋根面を向けて建ててしまうと風で飛ばされてしまうので
どの家も三角の外壁面を通り道に向けるといった工夫をしています。

因みに、関東の大工さんでも屋根を棟木無しで作るときにも「合掌」と呼んでいます。

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