設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 2007年09月
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設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No266.「浴室の話 1」

寒かった浴室もユニットバスの普及によって暖かくなり
掃除も楽でバリアフリーと家の中でも激的に変化したセクションでは
ないでしょうか。

そもそも風呂に入るという習慣はいつ頃からなのでしょうか?
時代劇では五右衛門風呂がよく登場しますから江戸時代には
庶民も定期的に入っていたことになりそうです。
水戸黄門の由美かおるさんは1週間おきでしょうか?

昭和初期、地方の農家には離れに風呂があり、井戸から水をくみ上げ
桶に貯めて下から火をつけて暖めていました。

昭和40年代、私が幼い頃に住んでいた家のお風呂は洗い場はスノコが
敷いてあり、使わないときにはスノコを上げて乾かしていました。
バスタブは「風呂桶」でした。
「サワラ」の木で出来た楕円形の風呂桶の中に鉄製の釜が入っており、
釜の上部からは煙突が天井に向かって伸びていました。
風呂桶の1/3がその釜が占めていましたので
残りの部分で浸かります。
平面的に広くないので深かった思い出があります。
浴室の横にある勝手口にはお湯を沸かす為の釜口があり
そこに薪をくべ、火を起こしていました。

勝手口を出ると外には薪が外壁に沿って積み上げており
そこから薪を取ってきたのです。
薪が少なくなると父が庭で薪割をしていたのを思い出します。

その薪は何処から取ってきたかと疑問が沸きますが
昔は山は植林が盛んで森を健全に育てていました。
そこで出た間伐材などを分けてもらったようです。

入浴一回にでもコレだけの労力が掛かった昔は
一番風呂に浸かる際の声もさぞ大きかったことでしょう。

因みに賃貸住宅の場合は浴室には風呂桶は無く
借り手が自分で都合して取り付けたそうです。
今で言うエアコンみたいなものでしょうか。
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No265.「下駄箱の話」

下駄っていつ頃まで履かれていたのでしょうか。
私の人生には十代後半の一瞬、ファッションで履いていた時期だけでした。

下駄は木をくりぬき、歯を作りつけにし、台部に三つの穴をあけて鼻緒を
すげた履物で草履は歯がなく、底が平らで、鼻緒をすげてある履物で
わら・藺草(いぐさ)・竹皮などを編んだものという。
それらに対し足を覆うように作った履物の総称が靴である。

中性では排便や水汲み、洗濯、衣服の裾を汚さないように
下駄を履いていたらしい。
当時の下駄は鼻緒が全体に前よりについてかかとの部分の長い
物で、引きずって歩いても泥はねのあがらない物であった。
マウンテンバイクにも雨の日泥除けが必要なことと一緒か?

下駄というより草履のが普及していたようだが何で下駄箱なのであろうか。
靴箱と呼ばず、長靴箱と呼んでいるような気がするが。

下駄箱が出来たのは昭和の時代からだろう。
以前は土間で脱ぎ履きし、空間にゆとりもあり、履物そのものも少なかった
ので必要なかったのであろう。
下駄箱と呼ばれたものはコンパクトだった。
小さいもので幅80cm高さ70cmあまりだったのを記憶している。
そう考えると一人二足前後だったのか一張羅を入れておく為だったのだろう。

傘もその中に仕舞っていたし、靴磨きセットも仕舞っていた。
そういえば引き出しが付いていた。
当時の婚礼家具セットのひとつだったのだろうか。
戦中世代のご夫婦に取材をしてみたいところだ。

そしてすっかり豊かになった日本。
あふれ出した靴達を仕舞うべく登場した玄関収納。
コンポーネントされた収納が壁一面に造りつけられる事で
劇的な収納力となった。
「コ」の字型を採用すると花瓶や絵を飾るスペースも生まれた。
勿論、ヒグマの置物を置いても良い。
収納力は増したのだが設計者としていつも悩んでいることがある。
靴を脱いで上がる迄の一連の作法だ。

出かける際には収納から靴を出す。
しかし、目当ての靴は玄関タイル(土間)にある玄関収納なので一回サンダル
に履いてからその靴を出さなければならない。
ひもの靴であれば「サンダルを履いて靴を取り出して玄関カマチに移動して
くつひもを締めて」という動作になってしまう。
すこしスマートではない。

ここはウォークインシューズクロークをつくり、玄関横に専用の部屋を設けるのである。
玄関にある姿見を引くとその空間が広がり、温泉施設のように中で靴を脱ぎ
下駄箱スペースに靴を仕舞うのだ。
そして別のドアから部屋に入ればなんともスマート。

その空間があればの話ですがあるといいですよ。



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