設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 2007年08月
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設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No.264「玄関チャイムの話」

「たのもう~」
いまどきこんな掛け声で玄関に佇む人はいませんね。

「ピンポンダッシュ」って言葉、聞いたことありますよね。
昭和47年頃の家にはこのチャイムが付いていました。
この時代前後にはチャイムの無いお宅がほとんどだったのか
先ずは玄関扉を開けて「こんにちは~」「ゴメンください~」
と掛け声をして確かめていました。
子供が回覧板を届けるという風習もあったので子供にも良い
対面学習が出来たのではないでしょうか。
近所の子供が来れば何となく可愛いし、親しみを感じることも
出来るので良い習慣だとおもいました。

家が大きくなったのでしょうか?
それとも団地の普及からでしょうか?
押し売り撃退なのでしょうか?

この「ピンポンチャイム」が普及すると玄関の作法が
先ず「ピンポン」を押してからドアを開けてもらうのが
一般的になりました。
「ピンポン」を押しても家の中から「どちら様ですか?」
と聞かれ「○○ですけど」とご近所に響く声で言わなければ
いけないこともあり、子供ながら恥ずかしい思いをしました。

この恥ずかしい思いからかどうか知れませんが次第に
インターホンになりました。
一般的になったのは平成に入った辺りからでしょうか。
インターホンになると大きな声を出すことも無いので
建物本体の玄関よりも更に外、門扉に付けられることが
多くなりました。
侵入者を水際で食い止めるよりもそのものを進入させないとの
ことからでしょうか。
インターホンとセットで「セールスお断り」プレートも
目に付くようになりました。

社会生活が複雑化し、人とのコミュニケーションが煩わしく
なったのか、なるべく口数を少なく効率よく必要な人だけを
招き入れるかの如く玄関装置が発展して行きました。

そして現在は録画機能モニター付インターホンです。
セキュリティ色が一段と上がりました。
こうなると「X線持ち物検査付指紋、静脈、眼球識別機能付落とし穴付
セールスお断りプレート付インターホン」でも出来そうな勢いですね。
建物自体もダミーで本体は地下40mにあるとか、、、


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No.263「玄関照明の話」

子供の頃の玄関照明は、壁の中に電球が入って両側にアクリルの乳白色
で塞がれ、点けると外部と内部を同時に照らすものだった。
大便器と小便器の境の壁にも使われていたお宅もあった。
今考えるとナイスアイデアだと思っている。
ぜひ、復活を願いたい。

昭和初期は裸電球に傘を付けた外灯が多く、街灯にも使われていた。
白熱球だったのでよく球切れを起こしていたようだ。
蛍光灯が普及し出してからは縦長の照明器具を玄関庇に取り付けたり
外壁面に取り付けたりしていた。
今程、夜が明るくなかったので夏になると虫が集まっていたのを
思い出します。

現在では防滴仕様の玄関照明のバリエーションも多いので
ライフスタイルによって様々。
インバーター付蛍光灯はタイムラグ無しで点灯して
電球タイプといった暖かい発色の蛍光管もあるので長時間点灯する
お宅ではお奨めです。

陽が暮れると全点灯の20%の薄明かりで自動点灯し、
人が近づく(帰宅)すると100%のあかりで迎えてくれる
人感センサー照度切替型センサーの付いた照明などもあります。
このセンサー付きダウンライトを天井面に埋め込めば「あかり」
そのものの演出が狙えるのでアーバンデザインな建物にお奨めです。

内部側の玄関照明は器具について特記することはありませんが
スイッチの位置が玄関ドアを開いて直ぐ内側にあると外出や帰宅の際
にとても便利です。
玄関ドア間際なので下はタイルになります。
1ヶ所だけのスイッチでは靴に履き替えて点灯しなければなりませんので
ホール側にもうひとつスイッチを追加しておきます。


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No262「玄関扉の話 2」

戦後、庶民のものになってからの玄関は格子にガラスを入れた引違戸。
二枚の扉の間をスクリューネジの金具によって固定した。
スクリューなので操作が面倒。
もっとも日中は外出以外戸締りしない家が殆どなのでOKだったようだ。
スクリューで戸締りしても引違戸の両方を持ち上げれば外れて
しまったらしいが、、、
ガラスも薄いのでもっと簡単に、、、、
私の実家など留守でも玄関は全開で窓も全開だったものだ。
なんとも潔い。

そのようなこともあってか次第に木製の玄関ドアも作られるようになった。
高温多湿の日本では木は腐りやすい。
重力に従う引戸は少々腐っても開くことが出来るが
ドアは丁番が腐ってしまうと落ちてしまう。
木の無垢を使うと重いので丁番が重さに負けてしまうこともある。

ドア内部を中空にして表面に木目を印刷した合板を両面に貼り合せた
「フラッシュ戸」を開発することでその悩みが解決された。
化粧合板は通称「プリント合板」と呼ばれていた。

築年数の経っている家の玄関ドアの下がささくれたように
剥がれているのはその「プリント合板」だ。
この「プリント合板」にフーセンガムなどのシールを貼ると
剥がすときに一緒に表面の木目まで剥がれてしまったものだ。

貼ってしまったときに怒られ
剥がしてしまったときに怒られ
子供にとっては悩ましい素材であった。

木製自体は湿度で収縮があるため隙間風が進入してしまう。
次第にアルミサッシュに替わって行くのであった。

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