設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 2007年05月
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設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No.257「減築 2」

前回の続きです。

減築前の状況は以下の様でした。
玄関から廊下に上がる段差が50センチあり大変。
小さな下駄箱だけで傘などは仕舞えない。
二階に上がる階段の勾配が60度あり、危険。
居間の天井高が2メートル10センチ程なので圧迫感がある。
台所兼食堂の通路幅が70センチ程
その場所で食事を取られていた。
浴室は扉が無く冷気が流れている。
お休みになられている和室は前に部屋がある為に一日中暗く冷える。
2階の4部屋は今は使っておらず、雨漏れが始まっていた。

新築時は夫婦だけのコンパクトで使いやすかった住まいも家族形態に
合わせて前へ上へ増築を重ねた結果、迷路のような空間になってしまったので
1人で生活するに必要最小限の使いやすい空間に減築をしました。

玄関ドアは引戸に変更し、段差を式台を設けることで高低差を和らげました。
下駄箱は取り外し、ウォークインシューズクロークを設けて利便性を計りました。
二階に上がる階段は勾配を緩くして途中に踊り場を設けました。
低い天井の居間は上階の部屋取りやめて吹き抜けとし、
高い位置には色ガラスをはめ込みました。
色ガラス越しの日差しで一人でも気分が明るくなるよう考えたのです。
台所と食堂は居間と一体のオープンキッチンにして動線が少なく済むようにしました。
浴室にはバーは勿論、バスタブに入る際の腰掛も設えました。
2階の部屋はお孫さん達が宿泊の際に使う1部屋だけを広めに残して後は
取り壊したり、吹き抜けにしました。
寒かった和室は前の部屋を取り壊し、窓を広げ、畳ベッドとして掃除が楽になるように
いたしました。

全部取り壊して建替えたほうが安い場合もありますが
思い出が一杯詰まっているお宅であれば減築という素敵な解決策もあります。
よろしかったらどうぞ
「ビフォーアフター特集ページ」
http://homepage3.nifty.com/at-shige/index2.html

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No.256「減築 1」

実は筆者は減築家でもある。
以前、番組の企画で以下の条件でリフォームの依頼がありました。

築54年、木造2階建て、1階と2階合わせて、およそ130m2という、
家に、かつては家族4人が暮らしていた。
しかし子供たちは独立、26年前に、ご主人を亡くして、以来、おばあちゃん(74)が
ひとりで暮らしている。
かつては家族の笑い声がたえなかったE家。
抜け殻となったこの家には、様々な問題が残されていた。
老朽化した家には、いたる所に見られる激しい腐食が。
一日の大半を過ごす仏間には光が届かず、一日中暗い。
2階には今は壊れてなくなったベランダに続くドアが残り、開けると落下する危険性がある…。
亡き夫の思い出の詰まった家で、快適に暮らしたい。
そんなおばあちゃんのせつなる願いを受けて立ち上がったのが、湯山。
家族の個性を大切にし、遊び心に満ちたダイナミックな空間構成で機能性と快適性を追い求める、別名“立体空間の探検家”。果たして匠は一人暮らしのおばあちゃんのため、
いったい、どのようにリフォームをするのか。

と、いうことで私、増築に増築を重ねて一人で住むには使いづらくなってしまったこの家
の間取りを減らすべく減築に取り掛かりました。

「はやくも続く、、」

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