設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 2007年03月
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設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No253.「現場100回」

お客様と雑談中に出たお話をひとつ。

首都圏のとある新興住宅地があります。
十数年前に丘を切り開いた大規模開発分譲地には
当時の新進気鋭の建築家の複合施設や文化施設が建設され
アッパーグレードのエリアとして高級住宅街として売り出されました。
立ち並ぶ住宅は皆、モデルルームのようで同業他社も競って視察に
訪れました。
クリスマスになるとイルミネーションが美しく街路を飾り、
今でも素敵な街並みです。

お客様の興味を持たれて検討しておりました。
毎週入る不動産チラシに目を通し、マンション販売のパンフレットを
請求して、、、

既に住まわれているお宅からも様々なことを伺ったそうです。
その中で気になることが。
西風の強い日など風に乗ってたまに「におう」ことがあるとのこと。

これは「匂う」ではなく「臭う」の方。
「臭う」方向には木立があり、自然そのもの。
ある時、その木立に近づいて奥に目をやるとなにやら建物が、、、

どうやらその方向から「臭う」そうです。
そうです、
それはゴミの最終処分場だったのです。
大規模分譲に負けず劣らずこの大型処分場、
官民一体の大規模開発だったのでその大型分譲地でさえもその一部に
過ぎなかったようです。

改めてチラシを見直しました。
マンションチラシによくある飛行機から撮影した周辺画像では
その処分場は売り出し文字が重ねられ、
他のチラシではその部分が上手にカットされていたそうです。

今ではネットの「グーグルアース」などで簡単に調べることが出来ますが
刑事のように「現場100回」といったところでしょうか。

今は綺麗な分譲地かも知れませんが昔はどのような状態だったかも
調べてみてはいかがでしょうか。
昭和初期~最近までの航空写真を閲覧することも出来る都道府県もあります。

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No.252「ピュアウッド」

前回の「新月伐採の木」を使ったバウビオロギーな家
「ピュアウッド」を紹介します。

「木」は燃えやすいですよね。
「鉄」は強そうですよね。

本当のことですが木も使い方によっては鉄よりも燃えにくくなるのです。
木造住宅の火災現場を見ると柱が炭で黒くなっていますが骨組みが残っています。
表面から2~3センチまでは燃えて炭になりますがそれ以上は燃えないのです。
マッチ棒を想像してください。
マッチ棒が良く燃えるのは木が細く、その周りには燃えやすい酸素で囲まれています。
木が厚くなれば酸素が触れる部分が少なくなるので燃えにくくなります。
この木の厚みが36センチともなると1000℃の炎を120分当てても、外側は炭化
しただけで反対側は120分後でもわずか1.8度の上昇だけだという。
断熱効果も絶大という訳だ。
9.11テロでのワールドトレードセンターは鉄骨造。
航空機燃料の温度は900度と言われています。

自然にダメージを与えないように計画的に植林された
薬剤を使わない丈夫な「新月伐採のトウヒの木」を使い、
丸太ではなく製材されたいく本の角材を広葉樹のホゾで繋げて厚さ36センチのパネルで
構成された家が「ピュアウッド」の家です。

バウビオロギーの観点から言えば
太陽エネルギーで計画的に再生出来る素材で
解体後の再利用や、チップ材などに再利用可能なリサイクル性にたけ、
放射能の発生がなく、 電気や磁場の影響を受けず、健康面にも配慮している。

ローソク2本で温まってしまうという究極のゼロエネルギー住宅、
壁が厚すぎて「ウサギ小屋」と揶揄される日本の敷地に入りづらいことや
高コストが今後の課題ですがお財布にも「バウビオロギー」であることを今後、期待します。

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No.251「新月伐採の木」

オーストリア・チロル地方ではこんな言い伝えがあるそうだ。

・新月の時期に伐った木は良質で長持ちする
・月齢が新月に向かう時に伐った木は、長もちするし虫もつかない
冬の新月の時に伐られた木で家を建てると、その家は10倍も長持ちする
・ 月の満ち欠けに関わるある特定の時期に伐採された木で作られた築400年の農家に立つ煙突は火が燃え移らない

科学では今だ証明されていないようですがなんともミステリアスです。

新月とは満月の反対に地球から見て月が太陽に照らされない月。
その月の右側が徐々に照らされだします。これが上弦の月。
そして満月になり、今度は右側が徐々に暗くなり下弦の月になります。
やがてすべて暗くなり、「新月」に戻ります。
この下弦の月から新月に変わる一週間の間に木を谷側に伐採して
伐採後は葉を付けたままそのまま乾燥させるのです。
これは秋から冬の間の期間限定で初めて「新月伐採の木」といえるのです。

日本の林業家も新月伐採に取り組んでいる方もいらっしゃり輸入材の1.3倍程度で
購入出来るそうです。
 
オーストリア人のエルヴィン・トーマ氏によれば自国の林業局でも、はじめは迷信とまでいわれた伐採方法が、冬の新月期に伐採することで、「自然の理にかなった最高ランクの木材性能を引き出す」という実証まで得たそうです。

新月伐採木を使えば、無垢のままでも虫がついたり腐ったりせず、シックハウスの原因となる有害物質を使わずに済むので先人の知恵はスゴイものです。

次回に続く、

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No.250「バウビオロギーって知ってますか」

「bau (バウ)」は建築・構成、「bio(ビオ)」は生物、
「~logie(ロギー)=~学」の語源「logos(ロゴス)」はラテン語で
言語・精神を意味します。
生命体としての人間の身体と心の健康を中心に考えながら、
自然に適合する建築を目指すという考え方といいます。

簡単に言うと「エコロジー建築」+「建築生物学」のことで
ドイツやスイスなどで活動が活発に行われています。

予防医学的な建物づくりや、原材料の採取から組立て再生、
各工程に必用な輸送エネルギーまでバウビオロギー指数として計算し、
自然環境と共存する人間が健康で快適に暮らせる循環型システムの建物づくりをいいます。
「エコロジー建築」とそう変わりないように思えますが

例えば、
循環再生型の住まいには木が最適

オーストリアでは1㎥/秒に木が増えている

木は燃える、腐るというが厚みがあれば酸素が触れにくく
なり、表面が炭化するだけになる、養分と油分が無ければ
カビは生えない

木は熱伝導率が低いので壁を厚くすれば断熱効果も大である。

エネルギーの為にお金を使わないゼロエネルギー住宅が実現出来る。
とのこと。

「エコロジー建築」は家そのものをひとと環境に優しい作りにしたものと考えると
それを更に発展させて材料そのものを生産工程からいかに環境に負担をかけずに
すれば良いかを考えたのが「バウビオロギー」です。

最近では「LOHAS」のように言葉が独り歩きしだしている感があるので
解釈が分かれることもありますが。

次回は具体例を、、

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