設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 2006年05月
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設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No.232「ラフタークレーン 2」

ラフター(レッカー)が上棟式にそのブームを振り回して
活躍しているのを見ることがあるかと思われますが
「現場までのあの狭い道路をどうやって入れたの???」
と感じたことがありませんか。
自動車よりも大きいのに。

実はあの車、4WSシステムを採用しているのです。
前輪に加え後輪を操舵することで操縦安定性を向上させるシステムです。
その恩恵で最小回転半径が3.92m。(KATO MR-130シティーエース)

1000ccクラスのコンパクトカー並です。
上棟日に一番に到着するとラフターオペレーターはブームを最大に伸ばして
建物の一番奥まで届くか確認をします。
上棟日には骨組みを大工さんの手順によって組み上げる為にラフターの手前から
組んでしまった場合、後になって奥までブームが届かなかったということが
無いようにする為です。

ブームの先についている吊り下げフックが2本付いているのをご存知ですか?
大きいのと小さいがあるはずです。
大きいフックは重いものが吊れる力持ち。
その代わり巻き上げ速度がとても遅くなります。
小さいフックは軽いものしか吊れませんが
巻き上げ速度が速い俊足くんです。

木造住宅では吊上げ能力が10トン級のラフターが一般的です。
10トンというのは最大能力で
大きいフックを使ってブームを短くしてブーム角も直角に近くした状態です。
ブームを長く伸ばしてかつ水平に近く成る程、車が不安定に成る為に
吊上げ能力が下がります。
上棟現場では限られた時間に遠くに多くの材料を吊るので
小さいフックを使って素早く吊り上げ、
吊る材料を軽くしてブームを遠方まで伸ばす使い方をしています。

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