設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 2004年10月
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設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No.194「電柱 (2本目)」

前回は電柱の移設のお話をさせていただきました。

今回は電柱の気が付きにくい点をご紹介いたします。

電柱は電柱と電柱の間に線をつなげることにより重量のバランスを
とります。(やじろべえのように)
よって最後の電柱は電線が片方だけとなるので柱がそちらに傾かないように
処理をします。
電柱をより深く掘って傾かないようにしたり
電線と反対側にワイヤーを張って引っ張ったりします。
このワイヤーが思わぬ障害となる場合があります。
大概は目印の為に黄色い大きな円筒で保護して注意を引くようにしてあります。
敷地境界線に沿ってワイヤーがあればよいのですが
道路沿いに張ってある場合は車や歩行者の進入に支障をきたします。
こちらも電力会社との交渉で移動、撤去なども出来るので知識として
覚えておくと良いかもしれません。

電柱にはバケツのような大きなトランス(変圧器)が取り付けられている
ところがあります。
このトランスの低周波の音が気になって眠れないので取り外して欲しいなど
切実な声もあがっております。
前回ご案内したように自身の敷地内であれば移設など無償ですが
敷地外の歩道であれば移設は有償になります。
その場合はトランスのみ移動するなどにして無償の範囲での処理をします。
電力会社はのんびり構えている場合が多いのでなるべく交渉を密にして
より良い解決策を導き出してゆかなければならないようです。

また、例え自身の土地内での移動にしてもお隣さんの側に移設となると
お隣さんからクレームが出ることもあるそうです。
基本的には電力会社の方で調整をするのですがあまり積極的ではないので
民民の話し合いでバランスを取るそうです。
日頃からお隣さんとは仲良くした方が良さそうですね。

移動先の電柱も気をつけなければなりません。
移設した側近に家がある場合は電柱に登るためのボルトを伝って侵入者が来ます。
ある程度の高さまでこのボルトを外しておく手配をしておきましょう。

意外に知られていないのが電線の害です。
カラスやハトのフンが屋根を激しく汚してしまう場所もあります。
このような悩みでも電力会社に打ち明ければ電柱から補助の梁などを出して
電線を屋根下から移動するなどしてくれます。
「ふ~~~ん」


皆で使う電柱。
そんなに嫌わないで「お互い様」の優しい心でかわいがって欲しいものですが。。
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No.193「電柱 (1本目)」

家を建替えることになり計画を進めて
設計図も出来、引越しも済ませ、解体も終わり、基礎工事を始めたところ
「あれっ!こんなところに電柱があった!」と慌ててしまった工務店さんの
話をたまに聞きます。

他の建設会社では
設計図も出来、引越しも済ませ、解体も終わり、基礎工事も無事に済み、
骨組みを屋根まで組む上棟日を迎えたところ
「あれっ!電線が屋根にあたってしまうぞ!」と
慌ててしまったという話も聞きました。

他のハウスメーカーでも
設計図も出来、引越しも済ませ、解体も終わり、基礎工事も上棟も終わり
建物完成して引渡し日の前日、車庫の入口を見て
「あれっ!電柱を支える為のワイヤーが車庫を塞いでしまっているぞ!」と
立ちくらみをしてしまったという噂も聞きました。

日頃忘れてしまいそうなこの電柱1本でも家を建てるとなると思わぬ支障をきた
すことがあります。
狭小地においては計画段階から綿密に打合せをしておきたいものです。

「電柱を移動したい」「無くしたい」と思ったときにはどうするかを紹介いたしす。

まず、電柱がご自身の敷地内にあるか敷地横道路(歩道)内にあるかで対応が
変わります。
首都圏であれば管轄の東京電力(株)へ移設申込みをします。
http://www.tepco.co.jp/town/custom/eigyo/token-j.html
事業所検索のページがありますので、そちらでご確認下さい。
勿論、電話でも構いません。
電信柱にプレートがはってあり、記号と番号が読めます。
これを控えておくと対応もスムーズでしょう。
家を新築、立替、リフォームであれば建築会社に依頼するのが良いでしょう。
NTTの電柱を移設やNTTの専用柱を移設したい場合は、管轄のNTTへ移設申込みをします。
管轄のNTTがわからない時は、116番へ問い合わせると教えてくれます。

移設には有償と無償があります。

ご自身の所有する敷地内にある電柱については無償です。
ただ、移動範囲は周辺の電柱、電線によって検討しなければならないで必ずしも希望の
位置に移動できるとは限りません。

敷地横の道路や歩道など公道内にある電柱は有償です。
一概には言えませんが30万前後でしょうか。

敷地内から公道への移設は無償です。

移設に関しては現地での立会い・打合せが必要となりますので、立会いの日時を決めます。
立会日当日、東京電力の担当者と詳細を打合せ、申込みは完了です。
公道上に建っている場合は、後日、東京電力(株)より費用の見積りが出ます。
たいていは、先払いになりますので、関係者でよく打合せの上、負担者を決めます。
申請から実際の移設までにはかなり待たされます。
遅い場合では3ヶ月位でしょうか。
電柱を設置している土地には使用料がもらえます。相場によりけりですが
100円/月~300円/月程度とのことです。


No.192「リフォームで思うこと 2 」

「どんな人がリフォームはお得か」
1
都市計画法が変化してしまって、現在の法律では建替えが不可能な人で
この場所で気持ちよく住みたいと思っている人。
2
土地が借地で建替えると更新料や契約金が要求されて必要以上の出費に
なってしまう人。
3
交通の便が良いこの場所から離れられないのでここで快適に生活したい人。


「リフォームに相応しい人」
1
例えば300万円と予算を決めたら
その範囲内の限定リフォームに満足できる人。
2
既存建物が老朽化しているのが一般的です。
柱、床の傾きが多少発生しております。
補正しながら進めるのですが完全ではありません。
これらに多少の理解がもてる人。
3
リフォーム部分と既存部分の仕上がりがはっきり分かれるので
その落差が気持ちの上で許容できる人。
4
新築と同じ耐震性を求めることは出来ないので
とりあえず10~15年は気持ちよく住めればいいやと考える人。



No.191「リフォームで思うこと 1 」

リフォームが花盛りです。
乗用車を購入する程の予算で気軽に模様替えが出来ることが人気を
呼ぶのでしょう。

私は新築の設計の合間にリフォームも手がけさせていただいております。
壁紙の張替え、畳、襖の取替え、お風呂やキッチンの交換など
空間をそのままに内装や住宅設備のみの模様替えであれば
リフォーム屋さんで賄えるのですが
居住性、機能性、耐久性、安全性、デザイン性をトータルでコーディネート
するとなると専門の設計者と一緒に計画を進めるのが一番と考えます。

そのようなことでお客様がリフォームのご相談に来られるのですが
リフォームは条件によってお客様の満足度が大きく違うことがあります。
そこで私の経験で思ったリフォームの成功させる為のノウハウをご紹介
いたします。

「リフォームは割高」
新聞の折込チラシでは材料単価がとても安く書かれております。
ネットで格安リフォームで検索すればすぐに見積もりを取りに来てくれます。
気軽にリフォームをしようとして見積もりを取ったら、とんでもなく高い見積も
りがきたなんて経験ありませんか。

単価は安いのですが建物は「目に見えている部分」の仕上材と「目に見えない部分」
の下地材があります。下地を組まないと仕上材が作れません。これらはペアなので
見積もりに反映されます。
リフォームは既存部分があります。
一度、解体をしなければなりません。解体屋さんの人工、解体処分費が必要です。
柱は梁など構造が隠れています。天井や壁を解体して初めて場所が分かるので
それまでは憶測や感に頼ることもしばしばとなります。
大工さんも考えながら行うのでやはり人工が余計にかかります。
このようなことからリフォームは新築に比べて割高です。

「中でも水まわりの変更が」
水まわりのリフォームには水道工事、ガス工事、電気工事、更にタイル工事、
建具工事、家具工事、など多くの業者が絡みます。
各業者は各々の営業車に専用の工具と道具を積んでやってくるのでその人たちの人工が
発生します。
その上、システムキッチン、ユニットバス、シャンプードレッサーなど高額な商品が
見積もりに反映されます。
せっかくリフォームしたのだから食器洗浄器、浄水器、IHクッキングヒーター、
人造大理石カウンター、プルダウン吊戸棚etc・・
新築でも同様、水まわりが一番コストがかかっております。
そうは言っても、カビはシロアリなどで一番替えたい部分なのですね。

但し、壁紙だけ張替え。畳だけ交換。などパーツだけの取替え程度の
下地材を変更しないリフォームであればコストパフォーマンスは安いと考えます。

「見積もり分岐点」
個人的に設計事務所レベルでのリフォームを期待されるには
リフォーム費用で1000万円前後と考えます。(LDK+水まわりの変更)
勿論、リフォーム範囲、住宅設備のグレードはありますが少し気が利いたデザイン
で快適なリフォームが出来る範囲でしょうか。
先の述べたようにリフォームは割高です。
1500万円を超えてしまうと建替えて新築にしたほうが絶対にお得です。