設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 2003年10月
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設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No.145「職人さんとの付き合いかた」

設計が終わり、建築費も調整が上手くゆき、施工者との契約も済み
いよいよ着工となるときにお客さまから
「現場進行中に職人さんにはどのように接すればよいか」との
ご相談を受けます。

以前は地鎮祭や上棟式で職人さんを紹介するので案外コミュニュケーションも
計りやすかったのですが
最近では職人さんも通勤は車などで上棟式を行なわないことが多く、
「上棟式をやらないから大工さんも士気が落ちるのでは」と心配されるのです。

どうぞご心配なく。

良い施工者に集まる
大工さん始め、各職人さんは非常に気持ちよい方達です。
そういった輪の中で出来る家はいつまでも丈夫ですよ。

お客様は土日がお休みの方が圧倒的に多いです。
大工さんや各職人さんは土曜日は仕事しています。
楽しみにしている現場をご家族で見にいくときなど
「手ぶらじゃ現場に行きづらいな」と思われたなら
途中でペットボトルのウーロン茶、スポーツドリンク
お徳用サイズのお茶菓子などを買っていただいて
現場に到着したら大工さんに挨拶がてら
「こんにちは、いつもご苦労様、これ皆さんで召し上がってください」と
渡していただければ話もはずむことでしょう。
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No.144「CAD2」

前号で設計者は図面を製図板ではなくCADを使って描いていることを紹介しました。

CADの三次元作図機能、グラフィック機能をフルに使い、
プレゼンテーションのテクニックを磨いてコンペ(設計競技)を勝ち抜く設計者
も増えてきております。
クライアントに設計主旨をいかに判りやすく表現するかが仕事をいただく上で
最重要になってきました。
ネット上でも住宅などのコンペが頻繁に行なわれています。

プレゼンテーションでのセンスよい表現も設計者の力量を計るうえで重要ですが
建物が実際に希望通りに竣工されることが最終的な目標です。
アトリエ系の設計事務所では大先生の元で働くアルバイト大学生諸君が主に
CAD操作を行なっていることが多いです。
図面上で上手く描けても実際は構造的に成り立たない作りであったり
実際には建築費も莫大にかかったり
雨漏れが心配なプロポーションであったりするときもあります。

設計者はクライアントの希望を出来るだけ叶えようと全力で自己の感性を発揮
しているのですから決して悪気はないのですが。

そのようなこともあるのでクライアント側もインターネットなどで出来るだけ建築の知識を
蓄えて設計者を総合的に判断できるようになればより良い住まいが実現することでしょう


No.143「CAD」

設計者に必要な道具は紙と鉛筆。
頭でひらめいたアイデアを形にするためにはそれらを伝達していかなければ
なりません。
以前は製図板にトレーシングペーパーを貼り、ホールダーという特殊な鉛筆を用いて
筆圧や芯先の太さを調整しながら図面を綺麗に仕上げてゆきました。
夏になると手の汗がトレーシングペーパーに付き、その部分が伸びたり、にじんだり
するので上に代わりの紙を敷いて対処したりとなかなか大変でした。
建物の規模が大きいと分担して図面を描きます。
ある程度は共通のフォーマット(取り決め)をして全ての図面をまとめた時に
ちぐはぐにならないようにするのですが文字だけは個性が出てしまいます。
なので誰が描いたか一目瞭然でした。
建物を完成させることが設計者の使命なのですが
図面を綺麗に仕上げることも設計者のプライドのようなところもあり腕の良い設計者の
条件でもありました。
著名な建築家の図面を集めて解説している本まであるほどです。

安藤忠雄氏の図面も当時も注目されており、作品が雑誌で発表されると
決って図面も添えられていました。図面というより絵の感覚です。
恐らく実施図面は別にあると思いますが。

図面を描くためには現物を知らないと細かくは描けません。
専門家に見せれば設計者の力量も計れます。
駆け出しの設計者は現場に足を運び現場の職人さんに鍛えられながら学んでゆくの
でした。

この鉛筆を使って図面を描く行為がコンピューターを使って図面を描くようになりまし
た。この5年位で完全に変化したのです。
ソフトはCAD(Computer Aided Design)という図面を描くためのものを使います。
利点は

図面を描くのが少し楽になりました。
正確な作図と作図スピードが、CADの大きなメリットと言えます。
連続した形や円、寸法記入の多い図面など、手作業では手間がかかっていたのが
マウスの操作で行えます。線の修正が楽できれいに直せるのもポイントです。

2 複製が楽です。
作図、修正の回数が非常に多いこの業界では、一度描いた複雑な図形や記号が、
手軽に複製できます。
3 立体も描けます。
4 更にその立体をアニメに出来ます。

コンピューターソフトの為にバージョンアップが頻繁に行なわれます。
その度に設計者は操作を習得しなおします。
平面を描けば自動的に立面も三次元も描けてしまうと思われているかもしれませんが
(もちろんそのような建築専用CADもあります)
デザイン性豊かな建物の場合には対処しきれないこともあるために
平面なら平面だけを細かく描けるようなCADを使っています。
平面が得意なCAD
三次元が得意なCAD
グラフィックが得意なCADとあるため
2,3種類のCADを使いこなしている設計者が多いです。

設計者本来の建築技術の習得に加えCAD操作の習得も必要となっている
今日です。

No.142「下水道の話」

普段何気なく使っている下水道。
下水道はどうやって処理をされているのかご存知ですか?

私の住む小田原では酒匂川という大きな川の下流に
巨大な下水処理施設を設けて綺麗に浄化して酒匂川に流します。
先週書きました上水道の取り入れ口より上流だったかな??

昔のテレビで泥棒が下水道を通って金庫を壊すなどのシーンを
観ますが、あのような巨大な下水は極少なく、道路内には直径300ミリ
程の下水管が埋設されています。
下水に流すものはトイレなどの汚物、キッチンの流し、洗濯機、浴室などの
雑排水が主です。
道路内に埋設してある管まで汚物が滞ることなく、トイレ洗浄の勢いで
運ばなければならないのである程度の勾配をつけてあまり曲がりを
取らないで設計をします。

屋根で受けた雨水も下水に流せる自治体もありますが処理場で負担に
なるので基本的に雨水は道路側溝などに流します。
下水処理施設が出来たお陰で川も綺麗になりました。
衛生的になったので伝染病の予防にもなります。

一方では直接視角に触れることが無いので何でもかんでも捨ててしまい
更に汚れてしまったり、処理能力が追いつかなくなってしまうといった
心配もされています。
実は下水道には巨大な処理施設や道路内に下水管の埋設など
コストが多くかかります。
都心部では当たり前のことですが水田や田畑の広がる地方や、山の中の場合、
新たに家を建てるときに下水管ばかりが長くなってしまい、とても割り高に
なってしまいます。
自治体の負担が多くなることになり、それらを解決するために
浄化槽を使い処理をします。
以前はトイレの汚物だけを浄化してその他の生活排水は河川に流していましたが
現在ではそれらも処理する合併処理浄化槽を使用が義務ずけられます。

新築時には金額の負担が発生しますが自治体によっては助成金制度もあり
利用すると半分位助成が受けることも出来ます。

No.141「上水道の話」

普段何気なく使っている水道。
水道はどうやって運ばれるかご存知ですか?

私の住む小田原では酒匂川という大きな川の下流に
堰を設けて水をくみ上げ飲料水用に浄化して水道と
して使っています。
また、私の生まれた足柄山の金太郎のふもとの南足柄市という所では
街のずっと上流、人が殆どいない清流から水を取り入れ浄化して
水道としています。
南足柄の水を飲んでしまうと小田原の水は少し抵抗があります。
ところがこの小田原の水はパイプによって横浜まで運ばれています。
今は厚木のダムによって横浜に供給されているようなので量は
少ないとのことですが足りないときには横浜の方にも飲まれているそうです。
この他には地下水をくみ上げて町の飲料水としている町もあります。
水は人間に欠かせない生命の源です。
安全に安定して供給しなければならないのでその管理は
しっかりしていなければなりません。
管理者は市や町、県、組合など様々です。
家を建てる際にはたいがい敷地に接する道路の中に水道(上水道)の管が
埋設されています。造成地を購入されたなら既に敷地内に水道管が埋設
されていることでしょう。
都心部では当たり前のことですが水田や田畑の広がる地方や、山の中の場合、
新たに家を建てるときに敷地前の道路には水道管が無い場合があります。
この場合、管理者に水道管を引いてもらうことになりますが
工事自体を自費工事、つまり建てる人が自腹で水道管を引いてこなければ
なりません。
山の中では畑に水をまく目的で農家の人達が水道管を引いている場合が
あるのでその際には組合に申請を出して許可をもらわなければなりません。
水道代も割高な場合もあります。

道路の水道管から宅地内に引く管には太さの違いがあります。
25年位前は直径13ミリの太さが中心でしたが
今は20ミリに太くなりました。
太くなるほど安定してたくさん供給できるわけです。

新築の場合は指定がなくても20ミリを使うのですが
増築や既存建物の建替えなどでそのまま13ミリ管を使うと水圧が弱いと
2階で使う洗面所やトイレの水が少なくなってしまうこともあるので要注意です。
あらかじめ水圧を測ってもらい安心しましょう。

ところでどうして水道が勢いよく水が出るのでしょうか?
水は上から下に流れる性質を利用しているのです。
仕組みは簡単です。
山の高台などにコンクリートで出来た巨大な円筒形の建物を
見かけたことはありませんか?
あそこに一度水を貯めて勢いをつけるのです。
ジェットコースターの原理でしょうか?