設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 2003年07月
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設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No.133「IHクッキングヒーター」

「家の中で火を使いたくない」
「老人の火の消し忘れ防止の為」
「部屋の中の酸素を汚さない」
「環境に優しい」
「表面が平らなので、掃除がしやすい」
などでキッチンのレンジをガスから電気のIHクッキングヒーターを選ばれる
方が少しづつ増えてきました。

「電気だから火力か弱いのでは?」と
思われますがそんな心配はご無用。
キッチンメーカーなどにはたいていIHのブースがあってガスレンジとの比較を
体験出来るようになっております。
お湯を沸かすのにそのくらいかかるかという実験をすると
ガスコンロの約半分の時間で沸かすことが出来ます。

電磁調理器なので
プレートの下にあるコイルに電流を流して
強力な磁力線、つまり電磁波を発生させます。
そして、上に乗せた鉄やステンレス製の鍋の電気抵抗で発熱させるしくみなのです。
電気抵抗を利用するだけに鍋などとの相性があります。

鍋を見分けるコツは
底に磁石がつくかどうかです。
鉄や鉄ホーローやステンレスで鉄やアルミをはさんだ多層鍋はOKです。
形にも条件があり、
中華鍋など底の部分が平でない鍋や直径12センチ以下の鍋は使えません。
安全機能が作動しなかったり、逆に作動して加熱しなかったりします。

ステンレスだけの単層鍋は加熱ムラがありますが早く熱くなるので
湯沸しやゆでものに向きます。
多層鍋は均一に熱くなるので焼き物や煮物に向きます。

効率が良いので余熱のし過ぎには注意してください。
ガスコンロと違ってまわりが熱くならないので気づきにくいのです。
鉄の薄いフライパンでは370度にも上昇するそうです。
これは油が発火するほどの温度です。

ある程度の慣れが必要ですが、お求め安い金額にもなってきたので
検討の余地はありそうです。

一方、IHクッキングヒーターは電磁波を発生します。
この火力を生む強力な電磁波の体への影響はまだ解明されておりませんが
メーカー側ではWHOの基準値以下に抑えているとのことです。

余談ですがある市民グループでは
妊婦だとちょうどお腹が電磁波に最も近づき、子供だと頭が近づき電磁波を強く
受ける事になるので30センチ以内には近づかないと呼びかけているそうです。

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No.132「解体2」

解体屋さん、現場監督から伺った解体にまつわる話です。

今でこそシックホーム対策が取られていますが
10年以上前ではホルムアルデヒト対策はおろか
アスベスト対策がやっと整理された頃でした。

2×4住宅(決して批判するのではありません)は地震に強い、アメリカナイズされている
とのことで人気があります。
特徴は、日本古来の柱と梁で建物を支える軸組み工法(在来工法)と違い
細かい柱の外側に合板を張って細かく釘を打って面にして強度を出す壁式工法に
なることです。
こうすることによって当時の軸組み工法より、強度が保てて地震に強いと言われるように
なりました。
(現在は軸組み工法も法制度が変わり、2×4以上の強度が出せるようになっています)

さて、こんな2×4住宅を解体した際のことです。
夏の暑い日、現場の職人さんがバタバタと倒れ出したそうです。
原因はパネルから揮発したホルムアルデヒトだと判りました。
当時は接着の技術は環境より強度の時代だったので今ほど健康に煩くなかったから
です。
今ではこの点を改良してほぼ無公害のパネルを使っているそうです。

軸組み工法(在来工法)を解体した際のことです。
柱を壊すときに
栂(つが)は簡単に「パキン、パキン」と折れるそうです。
そこに来て桧(ひのき)は粘りがあるので
しなってからようやく折れるそうです。

現在、柱には集成材を使って均一な性能と同じ材なら1.5倍の
強度とのことで迷いなく使われています。
スプルースやパイン材などを張り合わせるものが多いので
強度はあるがしなやかさはどうなのか今一度検討することが
必要かもしれません。

「やっぱり木造がいいな」と思っている日本人であっても
その木に期待するのはせいぜい香りや木目ぐらいではないでしょうか?

私も「利き酒」ならぬ「利き木」(キキキとなってしまってカンでしまいそう?)
の名人になりたいものです。

No.131「解体」

家の建替えをするとき長年住んだ家を解体する必要があります。
解体は行政に届出を出した解体業者が行います。
壊す前には見積もりを取りますが相場よりもとても安い業者さんには
少し注意が必要かもしれません。

解体したものを認定処理場以外の場所に持って行ってしまうかも
しれないからです。
心無い業者さんは解体建物敷地内に穴を掘り、その中に解体したものを
埋めてしまったりもしていたそうです。
工場の解体などは土の中に機械を埋めてしまったことも実際あったそうです。
今では考えられませんが。

解体にはアームの先がカニのはさみのような重機で上手に剥がします。
金属、木、などを分けながら、夏は埃が発生するので水をかけながら
行います。

今度は新しい住まいになるのでそれまで使用していた家具なども
一緒に持っていってくれること交渉次第で出来ます。
そんなに多くなければ見積もり金額の中で運んでくれたりします。

外部の植木なども記念樹があって残したい場合は前もって
相談してください。

新しい家は大きく計画されることが多いので
足場などで障害になってしまうこともあるからです。

移植などの方法も良いと思います。

No.130「坪単価の不思議」

坪単価って判りずらいですね。
説明するのに毎度苦慮いたします。

坪単価というのは元々ハウスメーカーや工務店が
概算建築金額を出すのに手っ取り早く
お客さまにお伝えするのに用いたのが始まりだと考えます。

本来ですと、設計図を書き上げてそれらを元に施工側が見積もりを
して総額が出ます。総額から建物の大きさを割ればそれが「坪いくら」ということ
になります。
ですので「見積りをしてみないと建物総額は判らない」というのが本当です。
それだとお客様も逃げてしまうので大体の金額を「坪いくら」でお知らせするのです。
「どんぶり勘定」なのです。

20年前ですと建売の場合はどこも大体、大きさが25坪前後でバルコニーが1ヶ所
出窓が2ヶ所、和室が1ヶ所であればそうそう建築総額が変わらないので
このどんぶり式「坪いくら」で「エイヤー」でそのまま契約といったことが普通に
行われていました。
オプションで便所1ヶ所追加で20万円とか出窓1ヶ所追加で5万円とかと
いう具合です。

では「坪いくら」の坪ってどこまでを入れるのでしょうか?
一般的には建築基準法で参入すべき延床面積の部分になります。
ですから吹抜、玄関ポーチの一部、屋根無ベランダなどは参入されません。

ところが今は判りませんが
20年前ですと施工延坪と言ってバルコニーや玄関ポーチなども
参入して坪で割っていました。
相対的に坪単価は下がる仕組みです。

通常の家族は子供夫婦で4人です。
子供室2、LDK、夫婦寝室、便所2ヶ所、浴室、予備の部屋が
モデル的間取りです。
建物でお金が掛かるのは水周りのキッチン、便所、浴室です。
逆に掛からないのは子供室、寝室などのカラの部屋です。
子供夫婦で4人であれば建物大きさが20坪であろうと
40坪であろうとキッチン、便所、浴室は増えません。
増えるのはカラの部屋の大きさです。
お金が掛からない部屋が大きくなるので
建物が大きくなると坪単価が下がるのです。

ローコストのハウスメーカーが「坪28万円~」とうたってますが
小さく40坪の場合とか書いてあるのはそういったことです。

no.129「激安リゾート物件の不思議」

夕方のテレビで6時20分頃からよく
激安物件情報と称して安い建物を探訪しては
奥様方が「安いわー」と言っているのを特集している番組があります。

「ニュースプラスワン」など
http://www.ntv.co.jp/plus1/koumoku/03/03.html

「バブル時代には何千万したのがいまはなんと何百万円!」と
いってます。
冷静に考えてみれば簡単なからくりがあることに気が付きます。

判断に迷うところですがひとつの材料に
大蔵省令「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」というのがあり
木造であれば22年
鉄骨造であれば34年、RC造で47年といっております。
つまり、22年経てば価値がゼロですよという訳です。
中古物件になれば評価額がゼロでも実際まだ使えれば
土地代に加算されますが。。

つまり建てた瞬間から建物価値が下がるので年数が過ぎれば
中古車のように値ごろ感が出てくるのです。

リゾート物件ともなると
価格破壊とうたい、数百万のワンルーム形式の中古物件が売りに出されて
更に値ごろ感があります。
ただ、購入後には管理費等、修繕積み立てなどで月々10万円近くもなってしまうこともあるのでこの点に注意が必要です。