設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 2003年05月
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設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No.124「カラーベストコロニアル」

屋根材には瓦、石綿スレートや金属系のステンレス屋根や表面にアルミ亜鉛メッキを
してあるガルバリウム鋼板などが主流です。
瓦は重い為、地震を警戒して和風住宅の時以外はあまり使われていませんでしたが
近年、南欧風住宅が流行りだしたことでスパニッシュ瓦が普及しだしました。

瓦はうわ薬を塗ってある為に雨の日でも水がしみ込まないようにしてあり、
耐久性もあるので半永久的に使えるとのことです。
瓦は波型なのでどうしても端部(のし瓦や軒先の仕舞い)に隙間が出来ます。
ここにモルタルなどを詰めて埋めるのですが
長年のうちにモルタルがはげて来てスズメが巣を作るといったこともあります。
最近では少なくなったようですが。

軽量の代表である金属屋根では昔は銅板が良く使われました。
銅が腐食して緑青を吹いた色が和風住宅の外観
にマッチしていることや、塗り替えの必要性が無かったからです。
今は高価(昔も高価)なのでなかなか使えないようですが。
公害で大気が汚れているので緑青色もくすんで汚いようです。

銅版より少し安価なステンレスを銅板色にした「カッパーソフテン」と
言うものも昔流行りましたが、緑青を吹かないので最初の銅版色の
ままとなり、マニアには不評のようです。

カラーベストコロニアルは(着色石綿スレート板)は安価で
軽量で耐久性も高いので今日では屋根材の代表格になっております。

種類は豊富で予算により、厚みが増したり、重ねあわせ形状が凝って
いたりします。
20年位前は塗装技術が乏しかったか5~8年で表面の色が
剥げてしまいましたが、
最近はコーティング技術が上がって10~15年は持ちそうです。
(私の主観です。)
色がはげてくると下地の穴の隙間からしみてゆくので
塗装は必要とのことでした。
塗り方も重ねあわせ部分を塞がぬようにしてほしいので
屋根塗り経験の深い方を選んでください。

重ねた上の板から水が漏れても下の板で受け止めて
その隙間から上手に流す為だからです。

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No.123「プランニングが契約後になってしまう理由です」

契約前イメージ出来るようなものを提案してもらえるのかと質問を
受けることがあります。

私共も本来であれば契約前にスケッチやプランを出すのも
サービスかと思うのですが
プランに数々の楽しいしかけや工夫を表現するのには
それ相応の情報を大量にかつ確実に掴まなければなりません。
具体的に申し上げますと
斜線制限、採光距離、など建築基準法をはじめとする諸官庁調査をしてから
実際に現場に立って太陽の位置、近隣の窓の位置、かぜの強さがどの方向が
強いか、付近の音はどうかなどを確認します。
(隣接するお宅のお風呂場の位置などは夜になると掛け湯などの音が
大きくなるので結構重要になります)

そしてお客さまの要望も家族全員の意見を細かくうかがって
優先順位、ご家族のバランスを判断した上で、コストパフォーマンスの高い、
無駄の無いプランにしてゆきます。

ハウスメーカーであれば無難でクレームの無い計画がもっとうですので
すぐに「エイヤー」と営業マンがプランをつくってきて出来てしまうのですが。。。。

こんなふうに中途半端なプランをお見せしてしまうのは私共の本意ではありま
せん。
また仕事のスタンスがお客さまの利益を最大限に考えているので限界設計の
部分が多くなります。
道路からは道路斜線が発生するのでご家族の要望を取り入れるとはみ出してし
まいそうになるところをギリギリの範囲までひろげるとか
より天井高を確保するのに構造体を移動するとか
ゴミ置場の位置やキッチンのカウンターの高さや朝起きて歯を磨くまでにかかる歩幅など(少々、細かすぎましたが。。)を加味したりします。
もちろん、構造体は限界にはしませんが(笑)

このようなことでどうしても物理的な作業量、作業時間が多々発生してしまうためにどのお客様にもお願いの上、契約後と言うことでご理解いただいております。

No.122「はじめまして湯山重行設計工房です」

今更ながら「はじめまして」というのもおかしいのですが
事務所での打合わせ風景をすこしお話したいとおもいます。

お客さまと私との出会いは
お客様が雑誌やホームページなどに目を通して何社か絞り込んだ末に
意を決してメールやお電話を頂くことからはじまります。

メールなどで時間を決めてからご家族で来所していただきます。
どの方も私に気を使われてか(笑)最初は少し緊張気味に来られるようです。
(お客さまの後日談によると)
ご主人のお仕事柄か土日が多いですね。

本来であればハウスメーカーの営業さんのように
伺ってお聞きするのが良いのでしょうが
仕事に対する取り組み方や雰囲気を味わっていただくためには
事務所に来ていただくのが一番と考えるからです。

事務所といっても、自宅の一部を使っているだけなので
とても狭いのですが。。

来所される方は丁度お子様が生まれる前で奥様のおなかの大きい状態や
すでに小さなお子様がいる状態、生まれたばかりの赤ちゃんなどで
打ち合わせは常に賑やかです。
打ち合わせに来られるたび、オムツの交換が発生する○○ちゃんなど
もいらっしゃいます。きっと、気が緩むのでしょう?
もちろん私は淀みない打合わせ力と平静を装い続けられる強い精神力を
持ち合わせているので極めて大丈夫です。(笑)

このようなこともあり、毎回の打ち合わせはお子様が飽き出す2時間程度
でしております。

2世帯住宅ともなると若夫婦とそのお子様と親夫婦となるのでかなり賑やかで
外から眺めるとまるで「サザエさん」のエンディングで出る家の様ですが。

No.121「地震に強い家がいいです」

家の希望の優先順位の中でいつも上位に食い込んでくるフレーズです。
家を建てる際に地震についての質問をよく受けます。
優先順位のなかでも「地震に強いこと」がかなり上位になります。
建築家というとデザインがメインで構造や耐震性はおざなりと思われがち
ですが、建築基準法には建物の構造について厳しく指導がしてあり、
木造平屋、2階建て以外は全て構造計算なしには建物の許可が下りないように
なっております。

もちろん木造平屋、2階建も建築士の軸組み計算により、
計算根拠に元づいて構造を決定します。
木造でもツーバイフォー、在来軸組み工法、在来軸組み工法から
発展したパネル工法などさまざまで「その中でどれが一番地震に強いか」
との質問も受けます。結論としてはさきの構造計算、役所のチェックなどがあり、

こんにちの建築基準に準拠していればどの工法も大地震にも大丈夫なのです。
ハウスメーカーの住宅展示場で営業マンに他社比較の話を聞かされて
不安になってしまうようです。

ハウスメーカーはデザイン的にも「売り」が少ないのでこうやって
構造的数値で差別化を測っているようです。
少々設備過剰ですね。
トヨタセルシオよりも無印良品的な家が好きですね。