設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 2003年03月
FC2ブログ

設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No.115「増築は方法によってコストが変わります」

時代を反映して増築の相談を受けます。
造り方によってはコストパフォーマンスも良いのでお奨めですが
安く出来ると思っている増築は案外、建築費が高くなってしまうこともあります。
増築は4タイプに分かれます。

一番安上がりなのは現在の建物の壁を一部壊し、その部分に部屋を継足す差し掛け増築
という方法です。既存の部屋はそのまま残し、その屋根の下に新しい部屋の屋根を差し入れる形となるります。
今の屋根の下を利用するので収納や部屋を少しだけ延ばすといった軽微な増築向きです。

2番目は既存の建物の横に新たに建物を繋げる突き出し増築というものです。
壁の一部と屋根の一部を壊すだけなので家同士がドッキングしたイメージです。
1階の車庫スペースを部屋に改造するなどもこの位の費用対効果でしょうか。

一番お金がかかるのは
平屋の上に2階を増築するおかぐら増築といわれるものです。
屋根荷重のみを支えていた構造物に2階も載せるので、基礎や1階の構造を十分に確認しなくてはならなかったり、階段を設けるなどのプラン上の変更や、2階の外壁に合わせて1階の外壁仕上げも手を加えるなど、既存部分の補修も必要です
そのためにあまり古い建物ではないこと、凸凹の少ないシンプルな間取り・外周ラインであることなどが求められます。これは高い。

阪神・淡路大震災でも平屋建てに二階を乗せた増築建築いわゆる「おかぐら」が、大きな被害を受けました。もともとの平屋建は二階の重量に耐える構造になっていないためです。
平屋に2階を載せるのは簡単なことだという間違った認識は
ご年配の方に多く見受けられるようです。

建築基準法は数回に渡り改正されて建物に耐震性、耐火性を高度に求めるように
なりました。
既存の建物が現在の基準を満たしていないと増築の申請をするときに既存部分も
現在の基準になるように改修しなければなりません。
外壁であれば防火認定の材料に、
窓は網入りガラスにしたり、
壁の中に新たに筋交いを入れたり、
台所は燃えにくい内装にしたりと
増築部分以外もお金がかかることあるので要注意です。

事前に専門家に聞くことをお奨めします。
リフォーム業者で考える場合も一級建築士のいる会社で
法律に詳しい人がいるところをお選びください。
スポンサーサイト



No.114「いつかんがえるの?」

建築家に限らず物に形を与える仕事の方はデザインを考えるのに
いったい、いつ、どこで考えているのでしょうか?

私個人の場合は「日常的に考えている」感じになります。

車の中、電車の中、食事中、バラエティー番組を観ている時など
デザインが浮かぶときがあります。
机に向かって考えているときは書き留める環境が良いのでデザインが
連鎖的に繋がって仕事がかなりはかどる時もあります。
浮かばないとすぐに温泉に行ってしましますが。。。。。

そして私はよく夢を見ます。
眠りが浅いので一晩に4回位見ます。ご丁寧に色も匂いまでついています。
かなり鮮明に覚えており、夢でアイデアが浮かぶと忘れないうちに書き留めます。
湯山重行設計工房は24時間営業なのでしょうか?

旅行も好きなのであちこち行った先で気になる風景、場所、人、をカメラで雑撮り
します。帰ってからアルバムを見返して記憶にとどめておけば結構、参考になるのです。
スペインのセビージャで外壁の写真を撮り続けていたら、近くで地面に向かって石畳を
撮り続けている人達に逢いました。
「同じ匂いがする」と思い、話しかけたらグラフィックデザイナーとのこと
早速、一段となってブツ撮りばかりしている怪しいカメラ軍団と化したのでした。

以下は実話です。
ある芸術型建築家はデザインが浮かばなくなると
(この場合は筆が止まる)
書くことを止めます。
クライアントは1年以上土地が更地のまま待つことになりました。
数ヶ月間は空港横の公園に朝から晩まで利発着の飛行機を眺めてことも
あったそうです。

大建築家先生ともなると
初期の頃はスケッチにスケッチを重ねてディティールを詰めて
作品を完成させていたのですが
プロジェクトが次第に大きくなるとスタッフの書いたスケッチや図面にマジックで
「スーッとこんなかんじでやって」と単線で指示を出すようになってきます。
更に売れっ子になり、大規模プロジェクトも手がけ、毎月の事務所経費も
ウン千万円ともなるといよいよ
「スーッとこんなかんじでやって」と口で指示しておしまいになります。

No113「ローンを組むときの知恵」

家を建てるときには大なり小なり住宅ローンを利用されます。
ではローンを利用するときのちょっとしたコツをご紹介いたします。

住宅金融公庫が廃止の方向から今はほとんど利用する方もなくなり
銀行ローンがそのバリエーションを増やしております。
某信用金庫では給料、電気、ガス、水道の支払いがその信用金庫を
利用していれば利率を数パーセント安くしてくれます。

銀行ローンは大きな金額となるので借りる人が必ず銀行の審査を受けなければ
なりません。勤続年数、年収、会社の信用から判断されます。
サラリーマンの方などは大企業だと結構有利です。
自営業の方は収入が不安定と判断されるので3年間の収入の平均を出して
判断されます。

審査の難易度は銀行によってまちまちです。
某都市銀行はローンの金利が安い代わりに審査が厳しいとのこと。
最近、チワワのコマーシャルで人気を集めているノンバンクなどは昔の
「サラ金」というイメージを一新したので社会的地位を確立したかに思えますが
先の住宅ローンの審査をした場合、1円でも借りていれば審査に通らない
場合が結構あるらしいのです。
一方、某都市銀行はその手の審査に甘い代わりに金利が高かったり、
手数料が高かったりします。

審査が通っても建築費を満額出してくれるところもあれば8割程度しか
出さないところもあります。
よく知っておかないと、いざ実行するときになってお金が足りなくなるので
事前に調べておくのがお奨めです。

最後に新しく住む家の近くに住宅ローンを払っている銀行のATMが
あることも余計な手数料をかけない知恵でしょう。

No.112「限られた予算の中で家を建てたいのだけれど。。」

「限られた予算の中で家を建てたいのだけれど」というご相談をたまに受けることが
あります。
最近は女性の社会進出から働くシングル女性がお母様と「終の住みか」と
して一緒に新しい家を住むことが前提に考えていられるのが多くなって来
ているようです。
多くが老朽化したお母様所有の建物を壊して2人の為にバリアフリー化をして
住み易い家にしたり、下階を賃貸にして建物の返済の一部に回すなどを
しています。
あまり大きな建物にすると建築費がかさみます。
シングル女性が「お母様と一緒に住もう」とご決断される時期は40歳~45歳くらい
でしょうか。
銀行ローンは年収とローン終了年齢から判断されます。
定年から定年後10年までローンを支払うことと計算すると20~25年ぐらいでローンを組まなければなりません。
そうすると1年間のローン返済額が多くなるので今度は年収からの割合を考えると
あまり多く借りることが出来なくなります。
土地を担保にしても上記の問題が発生するのでなかなか悩みどころのようです。

ここで建物の一般的な予算をご紹介させていただきます。
例えば女性が2人で住むのに程よい大きさの3LDK90㎡(約27坪)の家を
建てる場合を考えてみます。

ローコスト建物の平均的な単価は坪55万円くらいです。
建築費は坪55万×27坪=1485万(外税)
設計料 208万
確認申請料 20万
合計で1710万

給排水工事、登記、照明器具、カーテン、解体費、引越し、仮住まいなどで別途
400万くらいです。
アパート形式になると設備も2倍になるのでさらにコストアップになります。

別の面からとしては。。
アパート需要もご存知のように飽和状態で新築時は良いかもしれませんが
空室になる可能性もかなり多くなってきております。
JAが農家の資産運用でアパート経営を進めておりますが
空部屋が目立ってきていて大変なことになっているそうです。
大家さんが上の階に住んでいるといるとなると敬遠されがちかもしれません。

自己資金がある程度おありであればローン返済額に限りがあっても賄えるかもしれませんが自己資金が少ないと新築1戸建ては厳しそうです。
そこでこれからの人生を楽しく生きるこんな案はいかがでしょうか?

その1
駅の近くのマンションなどの購入も考えるのも手かとおもいます。
新築ならなお良いのですが、バブルもはじけて
中古で良い建物が格安で出ることも多いです。
築5年以内であれば品質、耐久性も問題ないと思います。

その2
アパートは予算的に厳しいので1500万円で住宅のみを味わっては
いかがでしょうか?
ただし、上記のように別途費用がかかりますので
その分は自己資金で賄うようになります。

その3
800万円位を限度にリフォームをする。
あと10~15年住むことを想定して予算を決めておきます。
800万円で15年分を買うという認識にして
その後は処分をして駅の近くのマンションを購入します。

手元には現金を残します。
いかがですか?