設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 2003年01月
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設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No.107「建てるときも、住んでからもお金のかからない家づくり講座」

主婦の友社「はじめての家づくり」NO23で
「建てるときも、住んでからもお金のかからない家づくり講座」を書きました。
数回に分けて紹介と書きましたがはや7回目となってしまいました。

「収納部分はおおらかなつくりにして大工工事に」
「収納をおおく」とはたいていの人が希望することですが、家のあちこちに
収納庫を設けそれぞれの棚や扉を家具工事や建具工事でつくると、かなりの
コストアップになってしまいます。
そこで、収納庫の中は棚板を何枚か取り付けたり、パイプを渡す程度の
おおらかなつくりにして、扉は既製の建具を利用すれば材料費が抑えられるだけ
ではなく、棚の工事も扉の取り付けも大工工事でやってもらえる為、職種がふえず、
人件費も抑えられます。
あとでDIYで棚をふやしたり、市販品の引き出しケースなどをプラスすれば、使い勝手
もよくなります。
既製の扉で見劣りするのでは、と感じるかもしれませんが、最近ではデザインが豊富で
なかなかあなどれません。
狂いが無く、耐久性も高いうえ、建具屋さんに作ってもらう場合の2/3位なので
(湯山重行設計工房調べ)
検討してみる価値あるとおもいます。
各部屋にこまごました収納庫をつくるのではなく、大きな納戸を設けてコストダウン
する方法も。
例えば、3部屋にそれぞれ1畳大の収納庫を設けると、扉が3セット必要になりますが
3畳大の納戸を1ヶ所に設ければ、扉は1枚ですむというわけです。

「建材や設備機器をアウトレットで買う手も」
これはかなり裏ワザ的方法ですが、建材や設備機器をアウトレット店で自分で購入し、
とりつけだけ工務店でやってもらう方法もあります。
主に郊外で展開しているアウトレット店では、半端ものや輸入部材のフローリング材、
建具、システムキッチン、ガスレンジ、ユニットバス、便器など、
様々な建材や設備機器を安く扱っていて、なかには驚くほどの安値のものもあります。
ただし、一般の住宅工事の場合、工務店は工事費の20~30%(場合によっては
10~15%)程度の少ない利幅で請け負っている為、メーカーからの仕入れで
得られる利益がなくなるこの方法をとると、現場の士気が下がってしまうことも
考えられます。
どうしても予算が無いなどで、この方法をとりたいときには、かならず工務店に
ご相談ください。

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No.106「建てるときも、住んでからもお金のかからない家づくり講座」

主婦の友社「はじめての家づくり」NO23で
「建てるときも、住んでからもお金のかからない家づくり講座」を書きました。
その内容を数回に分けて紹介させていただきます。

「キッチン・バスとも多く出回っているタイプに」
キッチンやバスも、外装材や内装材同様に、広く出回っているシステムキッチン、
ユニットバスの中から選ぶとコストを抑えられます。
システムキッチンのなかでも特にローコストなのがI型と呼ばれる直線型のものです。
I型であれば、工務店の関係で安く仕入れられるメーカー品から選び、他の建材も
同じメーカーで統一して仕入れれば、20万円強ぐらいでおさまります。
扉の色も5~6色から選べます。
ユニットバスは3/4坪タイプのものがローコスト。
快適性にこだわるのなら、浴室換気乾燥暖房機をオプションでプラスしてみましょう。

「照明器具の選び方でもコストに差が」
ランニングコストまで考えると、白熱灯より蛍光灯のほうがコストを抑えることができます。
蛍光灯の中でも一番安価なものは、ポピュラーな直管タイプのものです。
場所によってインテリア性を高めたいなら、天井埋め込み型のシンプルなダウンライトに
丸いタイプの蛍光管をとりつけるのがおすすめ。
これなら器具自体安価で、中にほこりがたまらないために掃除も楽です。
光の色にこだわるのであれば電球色の蛍光管を使いましょう。
スポットライトに使うハロゲンライトは電球自体が高く、電気代もかかります。
また、凝ったデザインの電球も電気屋さんでも取り寄せになったり、定価販売になったり
とコストアップになります。
(筆者もいまだに買えない電球があります)
照明に凝るのなら場所を絞ってコストバランスをとりましょう。

「床暖房、インターネットなど、付帯設備は十分に考慮して」
快適性を高める為、床暖房やブロードバンド設備を導入すると、当然コストは上がって
しまいます。
例えば床暖房をLDKに入れると、最低でも70万円位はかかると思います。
また、最近、断熱性能の高さで注目されている外断熱は、それ自体の工事費も高いう
え、気密性が高くなるので、熱交換型の換気システムも導入する必要があります。
両方の工事費を合わせると、坪8万円程アップしてしまいます。
(湯山重行設計工房例で)
これらの付帯設備は、デメリットまで考えて、自分たちの暮らしに本当に必要かどうかを
よく検討して。
たとえば外断熱は、部屋が暖まりにくく冷めにくいという結果が出てくる場合もあり
換気システムのフィルター交換も意外と大変、などという点も考え、
内断熱にして厚い断熱材を入れる代替案で解決するのも一法です。

No.105「建てるときも、住んでからもお金のかからない家づくり講座」

主婦の友社「はじめての家づくり」NO23で
「建てるときも、住んでからもお金のかからない家づくり講座」を書きました。
その内容を数回に分けて紹介させていただきます。

「広く出回っている材料を企画サイズのまま使用する」
外装、内装ともに目新しく変わった素材より、広く普及しているものを使うほうが
コストを抑えられます。
普及品=量産品ということで単価がやすく、職人さんも使い慣れている為、工事
がスムーズにすすむというメリットも。
また、素材にはそれぞれの規格のサイズがあるので、規格をなるべくそのまま生かす
設計にすると、材料の無駄が出ず、加工する手間も省ける為、コストダウンにつな
がります。たとえば、壁の下地に用いるセッコウボードには3×8サイズ(90センチ
×240センチ)のものがあるので、天井だかもこれに合わせて2m40cmにすると
無駄がありません。
ドアなどの建具も、建具屋さんにオーダーせずに、一般に出回っている既製品を使うと
コストを抑えられます。
最近は既製のドアもデザインが豊富になってきており、特注品に比べて見劣りしないの
で特にこだわる部分のみ建具屋さんにつくってもらい、その他の部分は既製品を
利用するとよいでしょう。

「それぞれの工務店のルートで安く入る材料を使用する」
それぞれの工務店ごとに、「この建材メーカーのものなら安く仕入れられる」という
ルートがあるので、なるべくそのルートを使ってコストを抑えましょう。
特に大手建材メーカーのものが安く仕入れられる場合は、外装、内装材はもちろん、
建具やシステムキッチン、システムバスなどの設備機器まで1社で統一できるので
あちこちのメーカーのものを使うより大きなコストダウンにつながります。
単体で見ると他のメーカーのほうが安い場合でも、搬入や取り付け費用まで
考えると、結局高くなることも多いのです。

「自然素材にこだわってコストを抑えるには」
床に国産の木材を使用する場合、比較的安いのは杉です。
只し、節があったり、床鳴りもするので、それは自然素材の特徴ととらえて楽しむくらい
の気持ちで。
また、壁も同じ杉にすると一式で割安になる場合も。
壁も杉ではうるさいと感じるならば和紙の壁紙やセッコウボードに水性ペンキで仕上げる
のがローコスト。
漆喰や珪藻土はコストがかかるのでこだわるのであれば家族がいる時間の長いリビング
や、健康に深く関わる寝室の壁などに絞るとよいでしょう。

いずれにしろ自然素材をもちいると坪単価65万円程度は必要です。
だからといって自然素材にこだわる人が部分的にしか使用しないと、建てた後で他の
部分が気になって後悔しがちなので、自分のこだわりがどの程度かを見極めましょう。

No.104「建てるときも、住んでからもお金のかからない家づくり講座」

主婦の友社「はじめての家づくり」NO23で
「建てるときも、住んでからもお金のかからない家づくり講座」を書きました。
その内容を数回に分けて紹介させていただきます。

「外観や間取りは極端に複雑にしなければOK」
コストダウンのポイントとしてよく耳にするのは、家の形や屋根の形、間取りをなるべく
単純にしましょう、というもの。確かに正論ですが、この考え方でいくと、総2階で
切妻屋根の体育館のような家が一番ということになってしまいます。
もちろんごくシンプルな家が好みなら問題はありませんが、そうでない場合は
無理やり「シンプル」にこだわる必要はありません。
と、いうのは、大工さんの手間賃は坪いくらの契約にすることが多く、極端に複雑
な設計で無い限り、工事費が大きく跳ね上がることはないからです。
材料費も、壁の距離が多少延びても大きく変わりません。
また屋根の金額は面積での計算になり、これも多少複雑になっても変わりません。

「窓がやたらと多く取るとコストがかさむ」
アルミサッシュは単価が高く、数が多いとそれだけ鋼製建具工事が増える為、
材料費も手間賃もアップします。
サッシュの中でも特に滑り出し窓や上げ下げ窓は高く(安いのは引き違いです。)
、また縦長よりも横長の窓の方が高くなります。
サッシュにはめ込むガラスは大きくなるほどガラスの厚みを増さねばならないので
割高になります。
最近ではペアガラスが主流になってきたためこの傾向はさらに拡大されてきました。

なので寝室には小さいサッシュを、リビングには大きめのサッシュを、という具合に
メリハリをつけてコストバランスを取るとよいでしょう。
通風や採光が効果的に出来る位置に設け、そうでない位置には多くつけすぎないよう
にしましょう。

「外装、内装材はそれぞれなるべく統一して」
外装材、内装材とも、いろいろな素材を少しずつミックスして使うより、1~2種の素材
でまとめたほうがコストを抑えられます。
工務店が材料を仕入れる際に、多くの種類を少量ずつ仕入れるより、少ない種類の
ものを大量に仕入れるほうが、仕入れ価格を低くできるからです。
それぞれの材料が少しずつ余るという無駄もなくせます。
また、違う素材をつかうことによって仕事の種類が異なれば、職人の種類が増え、
それだけ人件費がかさみます。
ちなみに外壁はウレタン塗装のサイディングが、内壁はペンキ仕上げがローコストで
メンテナンスも楽なのでお奨めです。