設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 2002年09月
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設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No.091「屋外空間」について2

庭は、必ずしも平坦で、四角いスペースになるとは限りません。
あえて整形せずに、その地形を生かすことを考えましょう。

たとえば、三角形のスペースだったら、竹垣などを建物と平行に配すると安定感
が生まれます。
前方が上がっているような場合では、その部分が築山のようになってかえって
演出しやすいものです。
前方が下がっていると奥行感が無くなるので、あえて庭を2段に分けて、用途を変えると
よいでしょう。

暮らしの場を外に広げる半屋外空間は、室内と外をスムーズにつなぐクッションとしても
効果的ですから、積極的に取り入れたいものです。

とくに、中庭のようなプライバシーが保てる空間を設けると、外部に1室増えた感覚で、
活用範囲が広がります。

また、バルコニーやベランダなど、地上と離れた半屋外空間も、戸外での生活を楽しむ
格好の場になります。巾を120cmくらいにすれば椅子とテーブルを置く事も出来ます。
これらの空間は、地上より日当たりがよく、外からの視線を気にせずにくつろげるという
メリットもありますから、1階に広い庭がとれないようなときはかえって有利でしょう。

テラスやサンルーム、中庭などをアウトドアリビングとして利用する場合は、床をきちんと
仕上げておく必要があります。
雨にぬれることもあるので、必ず外部用の素材とし、ぬれても滑りにくいものを使うことが
大切です。あまり凹凸のある敷き方は歩きにくく椅子などが安定しないので避けたほうが
賢明です。

また、排水設備は忘れずに。
このようにアウトドアに使用される素材は室内側とは異なるのはやむおえませんが、
せめて色やイメージは統一しておくと室内に広がりが生まれます。
室内側にサンルームや土間スペースを設けるときは、床を外部用のタイルなどにしても
よいでしょう。
このほか、ベンチやBBQコーナーなど、楽しい仕掛けもいかがですか。
演出に欠かせないものでは照明器具です。
スポットライトや庭園灯などでライトアップすれば建物全体のイメージアップにも
なります。
楽しく過ごす場ですから、物置や洗濯物干し場などが見えると魅力が半減します。

庭づくりについてもいえることですが、
室外のスペースは、外部からの視線と共に、その場や室内からの見え方も考慮して、
美しく、楽しい雰囲気が維持できるように計画することも大切です。
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No.090「屋外空間」について

庭は、日常生活にうるおいを与える場。
住む人の個性を表現する場でもあります。
そして、最近注目されているのが、住まいと外をつなぐ半屋外空間。
自然と親しむ空間として、生活の場に積極的に取り入れられるようになってきました。
どのような敷地でも、工夫次第で楽しいアウトドアスペースをつくることが出来ます。
ライフスタイルに合わせた構成を考えましょう。

庭を建物との位置関係で分けると、玄関周りの前庭、リビングルームなどの前に広がる
主庭、一般にサービスコートとなる裏庭に分けられ、それぞれに役割をもっています。

前庭は、住まいへの出入りの際に目に付くところですから、特に建物との調和を心がけ
、機能的でシンプルなつくりが望まれます。裏庭は暗くなりがちなので、出来るだけ
明るくすっきりと。暮らしに必要な洗濯物干し場、ゴミ置場などはあまり目に付かない
ところに配置したいものです。
主庭は生活にもっとも結びつく空間ですから、存分に個性を発揮してもよいでしょう。
ただし、ある程度は目的を絞らないと、景観上まとまりの無いものになってしまいます。
景観を楽しむのか、アウトドアライフを楽しむのか、野菜や花などを育てたいのか
など使用目的をはっきりさせ、場を設けるなり目的を1つに絞るといった工夫が
必要です。

様式によって庭を分類すると洋風か和風かということになり、そのなかでも
デザイン様式がいろいろあります。
しかし、自由に個性を演出するとなると、様式を特定するより、適宜それぞれの
要素を取り入れていったほうが良いかもしれません。
また、和室の前は和風、洋室の前は洋風という具合に、室内のムードに合わせて
つくりを変えるのも良いものです。

ただし、この場合は、混乱しないように、植栽などで場を分けることを考えてください。
ちなみに、洋風の庭を演出するエレメントは芝生、タイル、レンガ、石、噴水、彫刻など
一方、和風の庭は、原則として自然の素材を組み合わせ、1つの造形的な世界をつくり
上げていくのが特徴です。
素材は石、砂利、竹などです。また、石を主体に構成する枯山水の庭は、逆にモダン
感覚にも合うので、坪庭など日照条件のよくないところにはよく取り入れられます。

いずえにしても、1ヶ所にいろいろと盛り込むのではなく、
1つの場所の主役は1点に絞って、他の要素は脇役として生かすことを
心がけるとまとまりがよくなります。また、庭は美しく整えていくことも楽しみの一つです
からシンプルな形から始めて徐々に手を加えていくのも良い方法かもしれません。

No.089「そとまわり」について2


デザイン的には、門柱と門扉、塀との調和も大切です。門扉とカーポートの
扉を統一するなど、デザイン、材質、色などにも配慮したいものです。
また、門の周りには、表札、郵便受け、インターホンなどの設備があります。
これらは基本的に使う人の立場になって位置やサイズを決め、そのうえで
全体のデザインをうまくとけこませることを考えるとよいでしょう。

いずれにしても門周りは出入りする人にあまり威圧感を与えず、暖かく迎え入れる
様な雰囲気にしたほうが良いと考えます。

塀やフェンス、生垣はいわゆる外囲いの部分で、境界線を明確にすると同時に、
プライバシーの確保や防犯の役目もになうところです。
しかし、だからといって閉鎖的な囲いは社会と隔絶されたようなイメージを与えますし
通風や採光の面でも障害になります。
出来れば玄関や庭が見え隠れするかたちがよいでしょう。
例えば、プライベートな部分は塀で隠し、他の部分は塀を低くするか、フェンスの前後
に花や緑を配するとうるおいが生まれ、好印象を与えます。
敷地に余裕が無い場合は思い切っても門や塀をやめて植栽だけで囲ってもよいで
しょう。
カーポートは車一台分で3m×5mのスペースを必要とします。
道路巾が狭いほど広い間口が必要になります。
広い場所をとるので、早めに位置を決めることが大切です。
また、車が無いときに殺風景にならないように床の仕上げを工夫したり、周りを植栽で
囲むなどの演出の方法を考えます。
アプローチも一体にするときは特に大切です。

敷地に余裕が無い場合は建物の中にガレージを組み込むのも良い方法です。

玄関へのアプローチは道路と玄関を結ぶ導入路です。
門からいきなり玄関ではあまりに直接的で味気なく道路から玄関の中が丸見えにな
ることもありますから、適度の間を持たせることが大切です。
狭い土地でも、門と玄関の位置をずらせば、
アプローチを確保することが出来ます。
角度をかえたり、カーブを付け、適宜、植栽を配するなど、通る人の目を楽しませる
ような工夫も望まれます。

床は、滑りにくい素材で仕上げるのが原則ですが余り極端に凹凸があるものは歩
きにくくかえって危険です。
敷地と道路に高低差がある場合は階段状になり、階段のつくりによって変化を演出
することも出来ますが、安全性には特に配慮をします。
勾配を緩やかにして出来れば手摺をつけましょう。
高齢者のたまには、多少アプローチが長くなってもスロープ状にしたほうが
よいでしょう。また、足元がはっきりと見えるように、照明にも工夫が必要です。

No.088「そとまわり」について

住まいづくりの際には、室内のプランニングと同時に、そとまわりのことも計画
に入れておく必要があります。
住まいは建物だけで成り立っているものではありませんから、周辺の環境にも
配慮しながらそとまわりを含めてトータルで考えます。

門、塀などの外構は、敷地境界を明確にすること、プライバシーの保護、防犯
防風、防音、防火、建物の保護などが基本的な役割です。
これらの機能を踏まえたうえで、バランスの良い構成を考えましょう。
最初に、建物の配置を決め、道路の室内、庭と室内とのつながりを検討し、最後
にそれぞれのつくりを考えるのが手順で、各部をつなぐ動線は、
出来るだけ無駄なく、不便にならないように計画するのがポイントです。
このように、最初はワイドな視野でみつめ、徐々に細部をつめ、改めて全体
を見直すといった方法は、住まいづくり全般を通じていえることです。

敷地は様々な表情をもっています。
建替えの場合は既に樹木があったり、敷地の高低差があることもあるでしょう。
しかし、これらは決して欠点ではなく、むしろそれだけで表情が豊かで個性的
であるともいえますから、長所を生かし、欠点をカバーすることを
かんがえます。
周辺の街並みへの配慮も大切な要素です。
とくに外構は住まいの内と外との間にあるので、建物の個性を引き立てたり
やわらげたりと、環境との調整にも役立ちますから、
状況にあわせて演出するとよいでしょう。また、それだけに、せっかく美しく出来た
建物のイメージを損ねることにもなり兼ねないので、十分に検討する必要もあります。

社会と家庭を繋ぐ出入口としての機能のほか、玄関と同様に住まいの顔になるところ
ですから、住まいのイメージにふさわしいつくりが望まれます。
門の巾は、人の出入りだけであれば1.5mが標準ですが、
車の出入りも兼ねるとなると3m以上は必要になります。
位置は出入りのしやすさ、道路の交通量、玄関とのつながりなどを考えて決めます。
次号につづきます。