設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 2002年06月
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設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No.078間取りの考え方3

今回は「食べる空間」キッチンダイニングです。

食べる空間であるダイニングは、それをつくるキッチンと密接な関係にあります。
キッチンは家事のキーステーションということから、洗濯などの家事全般を行う
ユーティリティーとの関係も重要ですし、ダイニングはリビングルームと切り離し
て考えることは出来ません。
そこで、ここでは、食べる、つくるという行為の場を中心に、その周辺の空間とのつなが
りも含めて考えていくことにしたしましょう。

キッチンは独立型かオープン型
リビングルームとダイニング、キッチンの分離と融合の形は、大別するとキッチンを独立
させるかオープンにするかの2つの形になります。
独立型は調理に専念できること、舞台裏が見えず、落ち着いて食事が出来ることなどが
利点ですが、家族との対話が不足しがちで、疎外感を感じるという方もおります。
その点、オープン型は対話がしやすく、目の離せない子供がいる家庭や家族が一緒
に料理を楽しむような家庭には便利です。
広さも独立型より狭くてすみますが、調理の際の煙や匂いの処理、食卓側の落ち着きを
損ねないように内部を適当に隠すといった工夫が必要になります。
また、食器洗浄機の導入を考えた場合、洗浄音が大きく感じる場合があります。
食事後、家族がくつろいでいる時にこの音が気になることもありますのですこしだけ
注意しましょう。
スペースとの兼ね合いやライフスタイルなどを考慮して選ぶとよいでしょう。

機器の配置と選び方
キッチン内部のレイアウトにはI型、Ⅱ型、L型、U型、アイランド型などがあります。
すが、いずれの場合も厨房機器を作業の手順に沿って並べることが大切です。
それぞれの機器は機能を優先して選びましょう。
ワークトップの高さは身長に合わせて設定します。
15年位前は80cmが標準でしたが10年位前から85cmになりました。
身長が165cm以上になると90cmが使いやすいと評判です。
ワークトップの素材は
ステンレス、ポストフォーム板、人工大理石が代表的です。
ステンレスは熱に強く耐久性が高く、シンクと一体に整形できるので
もっとも良く使われています。陶器など固いものを落としてもバウンドすることで
比較的に割れにいのも利点です。
キズが目立ちにくいものなど表面仕上げにもいろいろあります。
ポストフォームは熱に弱いという欠点を持っています。
機能的にもインテリア的にも優れているといわれているのは
人工大理石ですが熱や傷に比較的弱く、他に比べてやや高価になります。

シンクは以前は一槽式と二槽式がありましたが、現在では
一槽式が主流です。
その中でもシンクが大きなジャンボシンクが便利です。
以前の二槽シンクを合体させ大きくしたものです。
シンク内に小シンクや水切りプレートなどを設置すると重宝します。

加熱器は、火力の強いガスレンジが一般的ですが最近は
レンジ廻りの手入れが楽で火災の心配のいらない
電気レンジの「IHクッキングヒーター」も人気が出てきました。
昔のものと比べ格段に火力もあるので十分検討される価値はあります。
(次回に続きます)
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No.077間取りの考え方2

集う空間(リビングなど)についてのアドバイスの続きをさせていただきます。

広さは、リビングルームの場合、7.5畳~10畳あればソファーを置いても
その周辺に人が通れるスペースを確保することが出来ますが、出来れば
12畳くらいの広さはほしいものです。
(と、いいながら我家は7.5畳です。。トホホ)
また、ダイニングとワンルームにすればスペース効率は高まり、実際以上の広がり
が出ることもあります。
ファミリールームのほうは、家族が団らんしやすい雰囲気づくりが優先されますから
、広さはそれほど必要なく、独立した部屋にこだわる必要もありません。
たとえば2階ホールを広めにとって、そこにクッションを置くだけでも、ファミリー
ルームになります。
また、ダイニングを広く取り、リビングとは空間を分け、来客時も気兼ねなくくつろげ
る空間に仕立てれば、ダイニングがファミリールームとして機能します。

環境の良い位置が大前提
集いの場には居心地を高める工夫が必要で、そのためには環境の良い位置に設ける
ことが大切です。
とくに、家族の集いを重視するならば、日照、通風条件の良い位置につくりましょう。
それがムリならば吹き抜けにしてトップライトから採光を図るなど、工夫しましょう。
2階に設けるのも良い方法で、上階は天井の変化もつけやすく、小屋裏を開放して
高い天井や勾配天井など演出の可能性も広がります。

居心地のよさを高める工夫
来客をもてなす場には、それなりのしつらえが必要です。
あくまでも家族でももてなしなのですから、アットホームなイメージにしたほうが
来客も安らぐでしょう。
また、ファミリールームは、いわば家族専用の場ですから、気取らず暮らしや
好みに合わせて楽しく演出したいものです。
洋室より和室のほうがくつろげる場合もあるでしょうし、
書棚を設けて家族の図書館のようにとか、趣味の小道具をおきたいとか、ホームバー
のようなコーナーを、といった具合に、家族が意見を出し合って、工夫を加えると
よいでしょう。
ポイントは、これまでの生活を極端に変えずに新しい団らんの形を考えることです。
とくにお年よりがいる場合は十分に配慮してさしあげたいものです。
2世帯住宅ならばどちらかの世帯のリビングルームを広く取って共に集う場とし、
それぞれファミリールーム的な空間を設けるといった工夫をするとよいでしょう。

No.076間取りの考え方1

家を建てる際にはなるべくご自身の考えを入れた設計が
楽しいですよね。
鉛筆を走らせてあれこれ考えるのは時間がたつのを忘れるくらいです。
そんなあなたのために各部屋ごとの基本的な考え方を何回かに分けてご紹介します。

集う空間(リビングなど)
居心地の良い場所には、人が自然に集まってきます。
人間には本能的に集まりやすいところというものがあるので、積極的にそういう場をつくるのがよいでしょう。

コーナーやピットをつくる。
広い空間の真ん中より、隅のほうが落ち着きます。また、床が一段低かったり、
天井が低くなっているところも安心できます。
これは、穴にひそんで敵から身を守るという動物的な本能からきているそうです。
(洞窟願望ですね。)

中心になるものをつくる。
例えば暖炉のように求心的なものを置くと集まりやすくなります。
とくに、火は暖かみがあってくつろいだ雰囲気がつくりだせ、効果的です。
囲炉裏のような仕掛けも面白いと思いますが、大きなテーブルをおくだけでもずいぶん
違うでしょう。

視線を明るいほうに向ける。
人は自然に、明るいほうに視線や体が向くものですから、ソファなどは壁を背にL字など
くつろぎやすい形に配置して、外へ視線が向くようにすると効果的です。
 
くつろげるインテリにする。
色や光が刺激的な空間に長くいると苦痛になります。
したがって内装材や照明は穏やかに。
自然の素材を取り入れたり、観葉植物などを飾るといった演出も考えてください。
長時間、楽な姿勢が保てるような座具、温度、湿度といった空気の状況、体に触れる
ものの肌触り、におい、音といった五感の全てに対して適切な条件が保てることも大切
です。

望ましい位置とスペース
リビングルームについては、主目的を何にするかによって望ましい位置が異なります。
家族の集いを中心にするならば、各個室から等しい距離にあると誰も行き来がし易く
なり、自然に家族が集まってきますから、リビングルームの中に階段を設けるような方法
もむきます。
接客が主目的ならば(最近は少ないですが。。)玄関に近く、直接玄関から出入り
出来る位置がよく、リビングルームを通って個室に出入りするような動線は不適当
になります。いずれにしてもリビングルームは家族の団らんと接客の場を兼ねる
どっちつかずの空間になりがちです。
スペースに余裕があれば、リビングルームは接客にも使えるようにしつらえ、家族の
くつろぎの場としてファミリールームを別に設けることをお奨めします。

次回につづきます。

No.075「あかりについて3」


あかりについての最終回です。

ご家庭で一般に使用されている照明器具のランプには、白熱ランプと蛍光ランプの
2種類あります。それぞれ明るさや光の色、陰影の出方などに特徴があり、ランプニーズ
に対応できるように、より明るくコンパクト、そして安価に、さらには満足を深めながら、
環境保全や省エネルギーに対応した様々な商品が開発されています。

蛍光灯と白熱灯の特徴を紹介します。
まずは白熱灯
メリット
陰影が付くので立体感が強調でき、温かみのあるライティングで演出効果が高い。
小型軽量、取り扱いが容易で取り替えも簡単。しかも瞬時に点灯させることが出来る。
好みに応じて調光が容易に出来るので電気を効率よく使える。
ランプ単価が比較的安い。

デメリット
蛍光灯に比べて寿命は短く、経済性が悪い
蛍光灯に比べて(直管タイプ)ランニングコスト(使用量)は4倍以上と高い。
キッチン、デスク上などの作業スペースでは物の影が出てしまうので不向き。

一方の蛍光灯
メリット
白熱灯より電気代が安く、寿命も長いのでとても経済的。
同じワット数の白熱灯よりも明るく、また発熱量も少ない。
広い範囲を明るく照らすことが可能なので、作業スペースの全体照明に最適。
拡散光なので眩しくなく、物の陰影が付きにくいのが特徴
光の色も多種多様。

デメリット
空間の陰影を出して室内を演出するのには不向き。
煩雑に点灯、消灯を行う場所では、ランプ寿命を著しく消耗してしまう。
W数が違うランプはサイズや口金が合わないので指定以外のものは使えない。
ランプ単価が白熱灯に比べて高い。

最近では蛍光灯のデメリットを少なくしたり、
白熱灯のメリットを生かした蛍光灯が発売されています。
上手に使えばかなりのお得になりそうです。

インバーター照明
従来のグロースターター方式では点灯までに時間が必要でした。
インバーター方式は明るさをアップさせて瞬時に点灯するようになります。
ちらつきや不快音もなくなりました。

電球型蛍光ランプ
電球タイプと同じ明るさが少ない消費電力で得られる電球形蛍光ランプは、ランプ寿命
が長いので、ランニングコストの面で大変経済的です。口金が白熱ランプと共通なので、
手軽に使用できます。
一般電球を一日8時間使用した場合は4ヶ月に1回の交換ですが
電球形蛍光ランプなら2年間に一度の交換で済みます。
一般電球60W形は6000時間で7452円ですが
同じ明かるさの電球形蛍光ランプ12Wなら
6000時間で1656円だそうです。