設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 2002年04月
FC2ブログ

設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No.069「塗り替え」

新築当時から10年前後住んでくると建物の外壁の
色が褪せてきたり、交通量の多い道路沿いなどは埃や排ガスなどで
くすんできたりと汚れが目立ってくるものです。

最近はライフスタイルの多様化などで楽しみながら家のメンテナンスが
出来る時間が取れにくくなってきています。
「メンテナンスがなるべくかからない家」と言うお客様からの
ご要望も結構聞かれるようになってきました。

外壁は用途、味わいによって大きくは2種類に分かれます。
モルタルを塗ってその上に塗料を吹き付けたり、左官屋さんがコテを
使って塗る「塗り壁」の湿式工法と
コンクリート固めるなどして作った窯業系の「サイディング」と呼ばれる「乾式工法」です。
価格は両方ともピンきりです。

塗り壁の利点は
外壁が味わい深くなり、表情が豊かになる。
モルタル下地なので左官などで曲面が作りやすい。

サイディングの利点は
クラック(ひび)が入りにくい。
表面の塗装によって耐用年数が長い。
手入れが楽。
遮音性が高い。
断熱効果も高い。

塗り壁の欠点は
クラック(ひび)が入りやすい。
どちらかというと色が褪せやすい。

サイディングの欠点は
無味乾燥な表情になりやすい。
レンガ調など安っぽく見える。

またサイディングは表面の塗料によって耐用年数が違います。
http://www5.mediagalaxy.co.jp/nichiha/wallstreet/products/exterior/ex/index.html
接合部分のコーキングが紫外線などで劣化して剥がれたりします。
これも塗り替え時に取り替えます。

湿式、乾式共メンテンスを楽にしたいのであれば
建物の庇を伸ばすのがお奨めです。
四季豊かな日本では台風、大風、夏の強い日差しなど
風、水、紫外線の攻撃にさらされるからです。
軒が短いとすぐ汚れますよ。
ご近所でぜひお確かめください。

ここまでかくと
「なんだかサイディングのが圧倒的に良さそう。。」
と思われるかもしれませんが
塗り壁の豊かな表情はとっても魅力的です。
地震国なので必ずひびは入りますが。。
ひびといっても髪の毛程度のヘアークラックです。

私の場合は
家の顔になる部分は表情豊かな塗り壁にして
耐久性を上げたりメンテナンスを楽にしたい部分にはサイディングなどを
使うなどして張り分けています。
ご参考までに
スポンサーサイト



No.068「収納番外編」

床下収納
一般にいわれる床下収納庫は縦横600ミリで深さが400ミリ程度です。
中のプラスチックは上に引き出せるので床下に潜ることも出来ます。
もっと収納をつけるために増やすのは可能ですが床下収納の部分は
床補強が弱いので頻繁に乗る部分ですと少々きしむので注意が必要です。

もっともっと大きな床下収納というかたにお奨めなのが
半地下タイプです。
人が立てるほどになると地下室扱いになるので面積が増えたり予算が増額に
なりますが天井高を1400ミリに抑えれば収納扱いになるので
リーズナブルになります。床下に3帖程度の半地下収納を作るとワインも良く冷えて
リッチな気分間違いなしです。
もちろん防水も大丈夫です。(浅い分)

小屋裏収納
ロフトとも呼びます。
私がもっとも得意としている「男の隠れ家」はこのセクションに作ります。
地下室のように建築基準法があるのでそれの範囲であれば人も立てるように小屋裏を
造ることが出来ます。
この場合は3階建て扱いになるので別途構造計算が必要になります。
2階建ての範囲であれば天井高1400ミリ以下かつ2階の床面積の1/8以下であれば
可能です。
最近では簡易な構造計算さえして根拠が成り立てば2階の床面積の1/2以下まで
可能になりました。
ですのでたくさん入れることが出来るようになったのです。


1階屋根裏収納
階段引き出し収納

引越しを機会に眠っていた使わない品物をフリーマーケットやリサイクルショップなどで処分するのも気持ちの良いものですよ。

No.067「収納2」


先週に続いて奥の深い収納の話です。

玄関収納
家族4人程度でW1350~1800天井までの収納が理想です。
傘やスリッパ、靴磨きなどを考えるとこのくらいは欲しいものです。
更に、玄関近くにアウトドア用品やゴルフバックなどが収納出来る場所があると
とても便利です。横浜で完成したお宅は玄関の正面に3帖ほどの納戸があります。
しかし納戸の扉を鏡貼りにしたのでお出かけ前の服装チェックも出来るし玄関が広くみえてすこぶる好評です。

台所収納
食品庫などがあると望ましいですがなかなかスペースが確保できないのが実情です。
既製の家具のいわゆる食器棚もよいですがこの際家具屋さんに食品庫兼食器棚兼
作業台兼ゴミ入れを製作してみてはいかがですか?
システムキッチンの面材と合わせれば世界でひとつだけのオリジナルになります。
以外と安く出来てすっきりします。
フリッパードアや自由丁番、オイルダンパーと金物の全てを駆使すれば
「あれ?こんなところに炊飯器が隠れていたの?」とか
お忙しい奥様の手を煩わせずご主人やお子様達だけで食堂からコーヒーや
パンが焼くことなんても出来ます。
建築家に依頼した利点が生かされるセクションでもありますし。

居間収納
実はこの収納が家を小奇麗に見せるか否かのポイントになります。
居間は家族の運動場。新聞や雑誌、掃除機、おもちゃ、CDにMD。
ビデオにDVD。とにかく整理しなければ大変です。
皆さん、ぜひ居間には大きめの収納を確保しましょう。
我家は1.5間の収納で何とか食い止めて折ります?

洗面所の収納
洗面所にはバスタオル、フェイスタオル、洗剤、歯磨き、化粧品、と
小物が多いです。
私が良くやるのは3面鏡になる3枚の鏡の化粧鏡を開けると
薄い収納棚があってそこに小物を入れる方法です。
雑誌などでよく見かけるアレです。

忘れがちなのが便所の収納です。
トイレットペーパーや洗剤、ブラシ、タオル、etcなど手洗い器とユニットの収納を利用
したりすればスマートですし、吊戸棚をつけるのも良いでしょう。

No.066「収納」

お昼や夕方のテレビ放映で奥様をターゲットにしたリフォームや模様替えの特集が
流れています。いつも一番の関心ごとは収納です。
「収納を多く取りたい」が永遠のテーマでしょう。
では一体、どの位の収納が良いのでしょうか?
延床面積で30坪程度の2階建住宅では押入れ(W1820、D910)1間が
4~5箇所位が私の経験値です。
建売住宅ですと極力部屋を大きく見栄えよくして売りやすくするので
よく見ると収納が3~4箇所程度になっているはずです。
更にチラシの図面では収納でも階段スペースの上部を使っている場合は
収納の下半分は階段スペースに使われてしまっているので
実際は2/3~1/3程度に減ってしまいます。
階段下の収納も同様です。
寝室や子供室などの個室はクローゼットとして1間程度が標準です。
洋服が多い場合は収納の中に入って両脇のハンガーパイプに吊るせるタイプの
ウォークインクローゼットなどが人気です。畳2帖分からが標準です。
ただ人間が中に入るので通路スペースが発生する為に実際よりも収納力が落ちる場合
もあります。
逆に個室の壁沿いに1間のクローゼットを2つ並べる方法にすると実容量は上記よりも
多く取る事が出来ます。
この場合は壁面がクローゼットドアになるので各種スイッチや絵などを飾るスペースが
無くなるので注意です。
クローゼットドアを開けると自動的に内部を照らす照明のスイッチが入る仕掛けにすると
使いやすくなります。
このクローゼットドア、折戸形式でスペースをあまりとらないので最近は普及率が一番です。
しかし難点もあります。
折戸が左右にバタツク、閉じる際に音がバタンとしやすい、ちょっと開けにくいなどが
よく聞かれます。中に服などを吊るすには最適ですが押入れ代わりに使うと吊元が
取り出そうとする布団などの邪魔になり引っかかってしまいます。ポリの引き出し式
収納も吊元が邪魔で引き出せません。
吊元を解除すれば大丈夫なのですが更にばたついてしまうことになるのです。
これを嫌って押入れの様な引き違い戸にされる方もおります。
少し流行の兆しがあるのが3枚引き違い戸です。
バリアフリータイプのユニットバスのように3枚の扉が左右に動いて間口が広くなるものです。結構使いやすいです。
まだ価格が少々高いのが難点です。

押入れの中の棚ですが
一般的に布団を入れやすいような棚の配置になってます。
床から800ミリ付近の高さに中段と云われる丈夫な棚がつき
床から1800ミリ付近の高さに枕棚と云われる中段の半分程度の奥行きの棚
がつきます。
何も注文しなければ大工さんはこのように作ることでしょう。
一方、クローゼットの棚は扉の高さが2300ミリ位ある為床から1800ミリの
高さに中段と同じ大きさの丈夫な天棚が付きます。
洋服掛けとして使いたいときにはこの天棚の下にハンガーパイプを取り付けて
対処します。コートなどは下の中段に掛かるのでこの場合は中段は外します。
以上が基本的なレイアウトです。
内部に引き出しや棚を多く取ることも出来ますが、家具工事になったり、既製品を使用
するので割高になる傾向があります。
住んだ後もレイアウトの変更もしにくいので良く考えてからされるのが懸命でしょう。
押入れの内部壁や天井は化粧セッコウボードと云うセッコウボードに柄の入った
紙を貼ったものを使ってつくります。
2階の押入れの天井などは小屋裏点検の為の点検口も付きます。
凝った所では桐の合板を使って壁と天井を仕上げました。桐の調湿作用が働いて桐ダンスの効果が期待できます。
クローゼットの壁天井は押入れ同等ですが個室の壁紙と同じ物を貼る場合もあります。