設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 2002年03月
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設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No.065「建築家は見えないところでこんなことやってます。」

建築家は時はデザインはもとより機能性、耐久性、経済性、社会性などを踏まえた
バランス感覚が求められます。
それをも飛び越えたところで誰にも知られること無く自分の美学の為にこんな
こともやっています。

ギリシャのパルテノン神殿のあの丸い柱や階段、梁にはカラクリがあって
階段と梁が極めて緩やかな円弧状に脹らみ、隅の柱は若干太くかつ内側へ
傾斜して立ち隅の柱間は狭くするといったきわめて精緻な資格補正
(例えば水平線は人間の眼には下側に若干たれた線として知覚される)
をしています。
つまり下に立って建物を見たときに柱は均等に垂直に梁、階段は水平に
見えるようにしてあるのです。

スペインの建築家アントニオガウディのサグラダファミリア(聖家族教会)
の塔状建物はまだ外周部分の建築であの中心部に更に大きい建物が
できます。あの塔状建物の中に殆ど全てが鐘が吊るされることになっており、
大小さまざまの鐘が打楽器、菅楽器のように奏でられるそうです。
よくみると塔状の上部がルーバー状になっています。
あれは内部の鐘の音を市内遠方まで響かせる拡声器の役割をしているのです。

アメリカの建築家ルイス・カーンのキンベル美術館はコンクリート打ち放しの
半円形の屋根が乗っているのですが、
コンクリートでつくるとどうしても屋根厚が大きくなり、重々しく見えてしまいます。
そこで壁と屋根の交わる接点を薄くして軽く見せたり、
鉄筋コンクリートの鉄筋を伸ばしたままコンクリートを流し込んで圧縮力を増して
その分厚みを減らし軽快感を出すことをしています。

このように隠し技を駆使しながら建築美や機能美を出しているのです。
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No.064「断熱」

以前、外断熱と内断熱について何回かお伝えしたとおもいます。
「両方とも一長一短があるのでどちらとも言えないけど外断熱のがお奨め」
とコメントしてましたが、
同様な内容で朝日新聞に記事が載っていました。ご参考までに・・
以下
暖房を生かすも殺すも、家屋の「断熱」の出来次第だ。
断熱材で外側から家を包み込む外断熱と、建物の内側に断熱材をおく内断熱。断熱
工法には大きくこの2つがある。欧米では外断熱が主流だが、(ここは私と解釈が違い欧米は特に北の方は2×4建築なので内断熱主流だとおもう)
日本は9割以上が内断熱。どちらが暖房効率に優れているか、議論が続いている。
データがある。
札幌市。00年12月に建てられた外断熱マンションの住民は昨年1月、灯油を111リットル使った。これは付近の内断熱マンションの半分だった。
田中辰明・お茶の水女子大学生活科学部教授は「断熱材で結露ができる内断熱では、
壁のコンクリートが湿りやすく、屋内の熱が外に逃げて部屋が外断熱より寒くなる。
暖房の量が増えるのは当然」と分析する。
一見よさそうな外断熱だが、問題もある。大規模な工事が必要で費用がかさむ。
さらに、内側の壁の蓄熱効果が高くなり、部屋が暖めにくく、冷めにくくなるというクセが
ある。
太陽の日差しで部屋を暖めるパッシブデザインを取り入れた東京都世田谷区の集合
住宅「経堂の杜」は、外断熱が裏目にでた。
昨年2月、日当たりのよい南の部屋は一日中、15度を切らなかったのに、日の差さない
北の部屋は10度以下で推移。それではと暖房を入れようとしても、なかなか暖まらない。
「断熱」は一筋縄ではいかない。

その縄を少しずつ解いて行くのが建築家の仕事と考えます。

No.63「中古住宅3」

またまた前回の続きです。
中古住宅購入に際した検討事項で
1)中古住宅を購入するにあたって十分な希望の大きさ(床面積)をクリアしているか?2)リフォームするとしたら範囲を決めているか?
3)その中古住宅のままで何年過ごすのか?
4)冬の寒さ、夏の暑さ対策を考えたか?(昔の家は寒くて暑いので)
5)部屋のコンセントは足りているか?
6)シックハウス対策を考えているか?(昔の家は繊維壁でアトピーになりやすいらしい。)

の中で
リフォームの範囲について書きます。
簡単なところでは部屋の壁紙を張り替えから始まり、外壁を塗り替え、
浴室をユニットバスにして台所を好みのシステムキッチンに直すといったところでしょう。
問題は和室のような柱の露出が多い場合です。
今の家は大壁構造といって柱が壁の中に入っています。
ですから壁を張り替えるのは壁紙だけでよいのです。
昔の柱の露出する和室は壁だけを塗り替えても柱を綺麗にしないとバランスが悪いので
なんとなくお金をかけた割には効果が薄くなってしまいます。
柱だけでなく襖の上下につく敷居、鴨居も同様です。
テクニックしてはそれらの柱も少し茶色のついた塗料で塗ってしまい、古民家調に
仕上げるのです。
そうすればぐっとシックになって費用対効果抜群です。
でも和室だらけの中古住宅だと大変ですが。
6)の繊維壁は水をつけてスクレーパーで落として
珪藻土や漆喰を塗ればたちまち健康住宅にはやがわり。

床板も傷んでいるし天井も古いとなると
きっと全ての部屋がそのようなので
しっかりした意志をもって範囲を決めましょう。

No.62「中古住宅2」

前回は中古住宅購入のイロハとして土地の情報を書きましたが
今回は建物編です。
中古住宅はお得でもあるし、損をする場合でもあるので
ライフプランをキチンと検討した上で購入されるのが好ましいです。

検討事項としては・・・・
1)中古住宅を購入するにあたって十分な希望の大きさ(床面積)をクリアしているか?
2)リフォームするとしたら範囲を決めているか?
3)その中古住宅のままで何年過ごすのか?
4)冬の寒さ、夏の暑さ対策を考えたか?(昔の家は寒くて暑いので)
5)部屋のコンセントは足りているか?
6)シックハウス対策を考えているか?(昔の家は繊維壁でアトピーになりやすいらしい。)
などです。

の床面積が足りない場合な当然、増築を考えるわけですが
注意が必要です。
昔と比べて建築基準法が格段に厳しくなってます。
ですので増築部分だけ今の基準を満たせばよいのではなく
それまでの既存部分までも今の基準を満たすように直さなければ
ならないのです。
ざっと列記するだけで
既存建物の壁をはがして筋交いをいれたり
台所の内装を燃えないものに変更したり
外部のアルミサッシュを網入りにガラス入りに全て変更したり
外壁を防火認定の素材に全て張りなおしたり
さらに今では基礎部分に柱を固定するためにホールダウン金物をつけなければならず
この辺は物理的に不可能となってます。
(行政はどう対処しているのかわかりませんが・・)

合法的に増築をやるためには新築した方が良いくらいの費用がかかってしまいます。
これらのことから中古住宅は床面積を増やさず購入するのがお得だということが
おわかりでしょうか。

また、木造3階建住宅は特殊建築物扱いになり、その増築になると
2階建ての住宅とくらべて格段に厳しくなります。
2階、3階部分の増築となると基本的に建替えになります。
(くわしいことはメールでご連絡ください)