設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 2001年08月
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設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No.037「新築一口メモ2」

家を建てる際に建築費のほかに見えにくい出費があります。
そのひとつに神仏の儀式です。
前回の地鎮祭の次にあるのは上棟式(たてまえ)です。
結論から言いますとここ5~10年ぐらいで行う方は10%になりました。
お金がかかることと、職人が車なのでお酒も飲めないことなどがあります。
風習として参考まで・・・・・

木造住宅の場合ですと最初は鳶や基礎やさんが基礎を作ります。
その間に大工さんが柱や梁などの材料を支度小屋でカットをしています。
基礎着工から1ヵ月後くらいにカットした柱や梁を現場に持ってきて
1日で骨組みを組み立ててしまいます。(建物大きいと2日)
屋根の三角まで組み立てるので(三角の頂点を棟と言います。)
この日を上棟といいます。

鳶や大工さんにとってはここまでが一段落なので
その労を施主がねぎらう意味で宴が催されるのです。

作業が大体夕方終わるのでそれから建物の1階にベニアでテーブルを造り
柱を椅子にして20~30人座れるスペースを作ります。
寿司やオードブル、乾き物、赤飯、酒、ビール、焼酎、コーラ、など所狭しと於かれて
上座にその日に頂いたお祝いの酒を積み両端に鳶のかしら、大工の棟梁が座ります。
順繰りに職方に座ってもらい末席に施主がすわるのです。

誰かが司会をやりまず施主が「今日はどうもありがとうございますという」旨の
挨拶をします。
次に棟梁あたりが乾杯をします。
このときは「乾杯!!」ではなく「おめでとうございます!」といいます。
その後は食事をしていただきます。

お酒が入ると10年以上前でしたら職人、お客さん入り乱れてアカペラで民謡や演歌
大会になるものでした。
詩吟もやりましたね。もちろん「富士山」(わからないですよねこのマニアックなギャグ)
今は職人さんもお酒が弱いのでいつかシャンパン(ノンアルコール)をケースで持っていったらあっという間になくなって好評でした。

宴もたけなわとなりますと施主が職人に一人ずつ「ご祝儀」を渡します。
相場は鳶かしら、大工棟梁が3万円
その他職人が1万円です。
このとき初めて職人さんの多さに気がつくのです。多いときは10~20人くらいです。
「なんで?」

実は骨組みを大工1人で組むのは不可能なのでこの日に仲間に応援を頼んでいたのです。鳶も同様です。
この後は通常大工さんは1人か2人で現場に入ります。
ですからこの日だけの応援の方々にもご祝儀を振舞うことになるのです。
ざっと15万位でしょうか。
食べ物や赤飯などお土産でトータル25万位かかります。
お祝い事なので考え方はそれぞれなのでご参考までに。

ご祝儀を頂いた鳶さんたちからはお礼の意味を含めて
「木遣」(きやり)といわれるお祝い唄を披露してくれます。
民謡調の聞きごたえあるハーモニーが良い思いでになることでしょう。

我家の時はロングバージョンを歌っていただけました。
歌える人も減ってしまうのでしょうか?
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No.036「ディズニーシー3」

今回で「ディズニーシー」はおしまいです。
3回目は建物を収集的に検証しました。
知り合いのデザイナーと2人でアトラクションを横目にしきりにカメラとビデオで
壁や地面に始まり建物のつなぎの部分、取手、軒裏、などを撮りまくり
傍目には汗だくな変なおじさんに見えたことでしょう。

実は少々馬鹿にしていたのだがたいしたものだと敬服しました。
部分詳細などのディディールがよく詰められているのです。
徹底的に嘘を排除したのでしょう。
本物以上の家並みであるのです。
本物の家はお金を産みませんがこの家並みは巨万の富を産みだすの
です。自然と力も入ります。
建物脇や下がり壁に裏側までしっかり抑えてあります。

しかも保安上の配慮も怠りません。
人の触れるであろう角という角は全て丸いのです。
本来、ありえないレンガの角も粉末ミルクの缶くらいの曲率で丸いし、
石のベンチ、基礎も全て丸いのです。

古い街並みに欠かせない朽ち果てた塗り壁から露出したれんがも
とげとげしくありません。
疲れたら腰掛けられるほどよい場所がたくさんあるのです。

ちょっと残念なのが喫煙スペースが出来たことです。
そのスペースでの喫煙はもちろん結構なのですが
一部の愛煙家にはその場所では飽き足らずに
一般のベンチで吸っているカップルを見かけました。
モラルの無くなった日本はこの光景がきっと増えてしまうのでしょう。


アルコール類も販売する場所が出来ました。
本当にささやかにそれも店内のみとなっていました。
この辺はよいと思いますが・・・・

全長百何メートルの船に乗船しました。
ドリフのセットのようなものかと思っていましたが
これまた本物。
甲板に上れば左手に本物の海が・・・・
目線を下げてさえいれば大海原に浮かぶ本物の船。
気分は加山雄三。
でもタイタニックごっこは出来ませんでした。
その場所にはネットが張ってあるからです。
デザイナーの男子と共に「ガックリ」

船内階段も本来は急なものですがディズニー船は人に優しい緩やかな階段。
煙突から煙もくもく。

煙もくもくはなにも船だけではない。
活火山が突然爆音と共に火を噴出した。
火に誘われて火山のなかのアトラクションに入る。
センターオブジアースは130分待ちでありました。
そこでずっと少ない時間で入ることのできるファストパスを購入。
4時間後わずか20分ぐらい待って入場できました。
四輪駆動風のトラムに乗りいざ地底探検。
ファイナル暗闇の中をらせん状に急上昇したあと
ジェットコースターのようにまっさかさまに急降下。
実時間5分くらいか。

時間の都合で今回はこのくらいでしかアトラクションを楽しめませんでしたが
その他も期待できるのではという感想でした。

思ったよりもパーク内は広く
山が自然な山であるための距離をきちんと測って置いてあるなと思いました。
このスケール感は身についていないと判らないものだと感じます。

皆さんも少し空いて来たら是非チャレンジしてみてください


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No.035「東京ディズニーシーレポート第二弾です。」

お盆なのでちょっと短めです。。。。

所変わって
2区間をつなぐ高架上の電車があるのですが実に本物そっくりのスケールダウンが
なされていました。よく見ると提供がTOMY。
さすが!!

レトロ風をかもし出す為に急停車急発進をしてました。
ここで気が付いたのですが
カーブを曲がるときレールと車輪が擦れてきしむ音がします。
それもかなり大きく。
遠くで汽笛の音がします。
どこかで大道芸の音が。
活火山もゴロゴロとし出したようです。
そうです。
DISNY SEA では音の演出もしているのです。
街本来の雑踏感を演出しているのです。

その電車の駅に程近いブロートウェイには
「アンコール」とかかれた劇場が・・・
一日2回だけのその公演には黒山の人だかりが・・
「こんなに入れるのか?」と思って入場したが
中に入ってビックリ。
まさい劇場。シティーホール並みの収容力である。
内容も実に濃い。
タップダンス、ラインダンス、物語風と
レビューでありながらハイライトシーンの連続。
ちょっとしたミュージカルでありました。
公演時間なんと30分。
ここはお奨めです。

実は5~6年前このDISNY SEA のデザインスケッチを設計図にする仕事の
話がありました。
ディズニーではデザイナーとエンジニアと完全に別れていまして
デザイナー意見は絶対であるとのことでした。
試しにそのスケッチを拝見させていただくと
綺麗に描かれたまさに絵でした。
そこに引き出し線があり「ここの部分はこれで仕上る」と
全て英語でつけられていました。
これをエンジニアが構造的、意匠的、耐久性を加味しながら忠実に設計するの
ですからかなり大変な作業になったと想像できます。
何しろ本物以上に仕上げるのですから・・・

No.034 DISNY SEA レポート

さる8月4日
オープン前のDISNY SEA にいってまいりました。
そのときのレポートをしてみたいと思います。
全三回ですのでよろしくご辛抱ください?

今度は立体駐車。
前向き駐車で斜めに止めるように工夫されています。
これなら大量の車が短時間でさばけるので誘導が楽なのでしょう。
帰るのはまちまちなのでバックしても渋滞にはつながらないとおもいます。

入口はディズニーランドリゾート間を結ぶミッキーの形をした窓が印象的な
モノレールの駅がすぐ近くにあり出入口改札やコンコースがかなり広いようです。
競馬場などのそれと同じように熱狂的なファンを安全に誘導するように出来ているため
でしょう。

入場券を買う列と入場を待つ列が違うのでしっかり先頭を見極めてから並ぶのが懸命です。
入場してビックリ。真っ先に視界に飛び込んできたのは広場の真ん中にデンと構える
巨大な地球儀。
どこかで見たような・・・・・・・
そういえば私はユニバーサルスタジオのTシャツを着ていったら招待を受けた秘書の
方から「うちとしてはそうゆうのを召されてはあまり嬉しくないのですが・・・」
と笑顔で答えられてしまったのを思い出した。
この地球儀をみてナットク!!

人の流れに沿って歩くと古いヨーロッパの街並みが左右に見えてきます。
中央の駅舎のようなゲートをくぐるのですが
よく見るとゲート内には店のようなものが見えてきます。
でも何の店か看板を見つけることが出来ません。
よく見ないと見つからないのでしょうか?
たぶん、入場時にもらえるガイドマップを参照して
確認をするのでしょう。

そのゲートを抜けるとまたもやビックリ!!
正面には大きな港をイメージした巨大な池?とその彼方には急傾斜の活火山が
そびえ立っていました。
ディズニーランドでいえばシンデレラ城の位置です。

この巨大な池で(正しくはメディテレーニアンハーバーといいます。)
一日数回のアトラクションが行われます。
ジェットスキーでダイナミックな演技や空を使ってカイトを飛ばしたりと
立体で観客を魅了させてくれます。
DISNY SEA のテーマはシアター(劇場)形式のものと
ライド(乗り物)形式のものに分かれるそうです。
個人的な感想としては
人(キャラクター)による生きた演出が際立っていたように思えました。
大人を楽しませる様、内容が濃く時間も長いものの構成
(子供が本来飽きてしまうような)が多いようです。

この巨大な池を眺めていて気がつきました。
よくよく考えれば本来、池になる部分を地上に置き換えると草木が生えていて
その管理や手入れやゴミなどの処理といったランニングコストが
発生しますがこうして水を張った状態にしておけばそのままの状態で
よいわけで実にローコストなのだと。
100%自由に使えるといった
使用状態はグランドと同じなのになんだか風景になっている。
しかもその上、空中も利用すれば非日常的演出も出来るのです。

この巨大な池から振り返るとローマの市街地?のビル群が建ち並びます。
デコラティブな列柱や鎧戸、木枠と装飾が美しく施されて本物そっくり?です。
「本物以上に細部をこだわるこのDISNY SEAに対して本物そっくりというのは失礼
ではないのか!」と怒られそうですが
なんとそれらは全てペインティングで施されていたのでした。

実際にヨーロッパではこうしたペインティングで
まやかし(フェイク)の手法をとりいえた建物が多く見受けられます。
普通の人であれば「なんだ手抜きか」と知ったようなことをいうところですが
実は装飾による演出を飽きたアーチスト達が好んで使うこの
「フェイク」の技術を取り入れて
更にその上のレベル(違いのわかる人)をも魅了しようと
仕掛けたニクイ演出なのです。
DISNY SEA はヨーロッパの文化をも静かに語ってます。

このフェイクな壁、奥まったところに一箇所だけ洗濯物を干している女性がいます。
探してみてはいかがですか?

No.033「新築一口メモ1」

家を建てる際に建築費のほかに見えにくい出費があります。
そのひとつに神仏の儀式です。
基礎着工まえに土地の神様に「このようなところに粗末なものを建ててすみません
どうぞ宜しくお願いします」と言う意味で行う地鎮祭があります。

神主さんがやってきて建物の中心付近に四方を竹で囲うアレです。
昔は氏神さんの神主(近所の神主さん)にお願いするのが一般的でした。
鯛やワカメの海のものや果物や野菜の山のもの、ついでに米、酒など
全部施主側で用意するものでした。
某宗教団体では神主さんの代わり?にほら貝を持った人がおもむろに
ほら貝を吹いてくれました。
そんなように時間とお金をかけて粛々と行いました。

時代の波には逆らえず今では地鎮祭専用神社が電話ひとつで予約を受け
ワンボックスに祭事道具一式を積み、神主さん自らセッティングをして
はじまる前に神主コスチュームに変身するのです。
お客さんが用意するのは「玉串料」というお金だけです。
料金は3.8万円から4万円くらいです。

終わると手際よくかたずけて次の現場に颯爽と向かいます。
大安ですので稼ぎ時ですね。
ある程度の体力とフットワークが必要なのでとても若いかたがお見えになるもの
珍しくありません。
私はすっかり慣れました。

演出も年々凝ってきて儀式の最中にあるタイミングになると神主さん自ら用意された
ラジカセのスイッチをいれてBGMが流れ出します。
なかなかエンターテイメントですね。

竹で囲った四方の中に円錐形の砂に笹が刺さっているのですがあれは
基礎着工のミニュチュア版です。
最初に設計者が木で出来たカマで竹を狩り(草を刈る意味です。)
次にお客さんがやはり木で出来たクワで円錐形の砂を崩し(地面を切り開く意味です。)
最後に施工者が木のスキで砂をならします。(地面をならす意味でしょう。)
お客さんもクワで砂を崩すときは大きな声を「エイ!エイ!エイ!」と3回出して
崩すのがポイントです。
設計者が最初にやりますのでそれをマネすれば早いでしょう。

最後の方になると神棚に向かってそれぞれが拍手を打つシーンがあります。
神主さんも小声でよくわからない時がありますが
慌てず
「二礼二拍一礼」をしましょう。
2回おじぎして2回手を叩いて1回おじぎです。
このときのポイントはとにかく動作をゆっくりと
おじぎの時には体を直角に曲げます。
「パン、パン」とにかく大きく手を叩きます。

設計者、施工者、はたまた神主さんまで
「只者ではないな」と
思わせること間違いなしです。
どうぞお試しを・・・・