設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 2001年06月
FC2ブログ

設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No.026「ユニバーサルスタジオハリウッド」

ディズニーランドと双璧?のユニバーサルスタジオは大人の遊園地です。
本場ハリウッドでは本当に使われているセットや倉庫内をトラムで回りながら
過去、実際に行われた映画の紹介をします。
実はそれだけではなく倉庫の中でちょっとしたアトラクションがあるのです。
なぜか地下鉄ホームになっていて巨大地震のもとに上からタンクローリーが
落ちてきたり、電車が突っ込んできたりパニックを演出します。
最後には構内に大量の水が流れ込んで足元や服がびしょびしょになります。
ターミネーター2 3Dではメガネをかけて3次元で映像を楽しむのですが
クライマックスでは上から水しぶきがとんでくるのです。
ジュラッシックパークライドはお約束の池の中に船が飛び込んでずぶ濡れに
なるし、ウォーターワールドに至っては前説のおにーちゃんが観客席に向かって
バケツで水を掛け捲っていました。

このようにどうやら水をアイテムとして観光客を楽しませているようでした。
ご存知に様にカリフォルニアは乾燥した気候です。
太陽はさんさんと輝いているため水をかけられてもすぐに乾きます。
逆に気化熱になって気持ちよい位です。
観客も水をかけられて楽しそうでした。

今回は家から外れてしまいましたが
楽しませる方法はこのようなところからもヒントがあるものです。
どうぞアイデアで一杯にして
たのしい住まい作りを進めてください。
スポンサーサイト



No.025「家にもエンターテイメント」を・・

砂漠の真ん中に作られたラスベガスは巨大な人工湖の豊富な水と発電により
24時間エンターテイメントの街として栄えています。
ベラシオというホテルの池(池といっても400mトラックのある競技場位)
では毎晩噴水のショーが繰り広げられています。
音楽に合わせて池いっぱいの噴水が上下左右に踊るのです。
それは壮観です。
高さもクライマックスには50~60m吹き上げます。
有名なフリーモントストリートのカマボコ型天井には毎晩観光客でごった返し
これまた400mの直線一杯に流れるような映像が写しだされて魅了します。

ラスベガス全般で感じたことですがこれらに共通することは音が良いことです。
大きくて質がよいことです。
深みのある音を大音量で流すことにより
観客が包み込まれ、非日常的空間を味わえるのです。

家の中でもリラクゼーションやゲストを迎え入れたときなど
空間の演出だけではなくて
音の演出もしてみたらいかがですか?

No024「暖かい?」

カナダはイギリスの植民地時代を経てきた為に文化もそのままです。
アメリカも住宅もほとんど工法は同じですね。
ヨーロッパの家はレンガや石と思われがちですが
(三匹の子豚の営業活動はすごいので・・・)
それは市街の話です。
昔、ロンドンは大火災があり、木造だった為に皆、焼けてしまいました。
それを教訓にして燃えにくい石やレンガの造りに変えたそうです。
古いもので200年くらい経っているそうです。
ということで郊外やアメリカは2×4の木造で建っております。

カナダの様な北の寒い地域でも快適に過ごせるのは
セントラルヒーティングと断熱材のお陰です。
2×4は壁で支える構造なので壁や床、天井をパネル状にして
強度をとります。
工法上、必然的に隙間が出来にくいのでその時点で気密性が保てるわけです。
窓も小さいですから、ガラスから熱が逃げることも少ないのです。
そのパネルの中いっぱいに断熱材を敷きこむのですから暖かさこの上
ありません。
その上にボイラーで暖房とくれば日本人はびっくりするのです。

前回も書きましたが比較的乾燥した風土のために結露も少ないので
木が腐るのも遅いのでしょう。

日本では東南アジアの気候に近くなりつつあります。
湿気に対応した工法をしなければなりません。

上記を配慮して最近では外断熱工法が流行りだしました。
柱の外壁側をすっぽり断熱材で包む方法です。

外側で包んで通気層を取れば壁内の結露が防げるし
気密性もでるとのことなので予算に少し余裕があれば
おすすめです。

No.023「バランス感覚を楽しみましょう。」

近年はライフスタイルの多様性などにより、家についての価値や考え方が
複雑になってきました。
家に求められるのは予算、耐久性、メンテナンス、安全性(健康面)、耐震性、
加えてエコロジー、自然素材、ローコスト(コストダウン)、
そして私の得意とするデザイン、遊び心、秘密の隠れ家などが絡み合います。

これらを鑑みながら
家を創るときには「キーワード」や「コンセプト」を決めてやると
共通の認識のもとにお客さまと設計者が一体になって実現しやすくなります。
これだけ家に対する要素が多くなるととかく横道にそれやすくなりますので・・・

キーワードやコンセプトを決めても矛盾点が発生してくることが多々あります。
それらをどう受け止めて、適切に判断するバランス感覚が求められるのです。

例えば
予算が決まっているが自然素材を使ったいえづくりをしたい、メンテナンスも楽に
したい、耐久性も良くしたい、健康住宅にしたい、地震にも強くしたい、
エコロジカルにしたい場合、
全部をクリアするのは予算的にオーバーしてしまう。
自然素材は呼吸するのでメンテナンスは交換を基本的としないと
生きてこない。
自然素材は必ずしもエコロジカルではない場合もある。
柱を表に出す真壁は耐震性にはマイナス要素。
無菌住宅が果たして体に本当に良いかも疑問。
となります。
要はどこまでを納得して
家の「この場所は耐久性のが大事だからこれにしよう」
「居間の壁は杉板にしたいな」とか全体のバランスを見ながら
うまく調整することがとても大事なのです。

その調整作業をたのしくかつわかりやすく進めるために
かんたんな部位別選択肢リストなどを作って
進行中のローコスト自然素材志向のお客さまと設計の打ち合わせ
などに活用しております。

No.022 「住まい方に個性が出てきました2」

クライアントはいつも裸だ。
なぜなら低血圧だからだ。
上で90くらいだ。
だから打合せは午後になる。
朝からハイテンションな私にはちょっとつらい。
なので暑いのが大好きなのである。
と、いうか暑くないとダメみたいである。
ハニーさんも(パートナーをこう呼んでいる。)夏の猛暑の時、
現場で「気持ちいい~」
と心から叫んでいた。

シンプルかつ合理的な家がお好みだ。
「倉庫」のような家にして欲しいがクライアントの口癖である。
錆びて朽ち果てて行く感じが欲しいともいう。
親を説得するために致し方なく個室を設けた。
基本的にワンルームである。
感覚をとても大事にするクライアントである。
外と中のつながり、自然とのつながりを大切にしたいので二階のデッキと二階フロアーはフラットにして大きな開口部で開放性を強調した。
天窓は透明ガラスにして雨のしずくを楽しむようにした。
窓を開けっ放しにしても雨が入ってこないように大きなひさしを出している。
雨のときも雨を楽しみたいからだという。

タバコが無二の友人だ。
二階の居間の床に直接置いたPCにうつ伏せになってディスプレーを眺めて
夜な夜なネットサーフィンを楽しむ。
左手にタバコを持って、
もちろん裸で…

でも煙は流しておきたいという。
そのための空気の流れを作った。
サーキュレーターも取り付けた。
大きな開口部をつけたのはいいが南側隣地の林から大量のモスキートの襲来に
逢うことを知った。

網戸で鉄壁の構えだ。

一階にはビリヤード台を置くことが決まっている。
ビールの自販機も置くそうだ。
あやしい秘密クラブの誕生か?
デッキには巨大プールかジャグジーを置くという。
そこが抜けないか一同心配している。

現場に新車のバイクでやってきた。
免許取立てなので
ヨロヨロしながらかえって行くクライアントの後姿に
大工さんと
「夢をいつまでも追い求めてますねぇ~」
とうなずきあってしまった。

私はそんな人の家が造りたいだけなのである。

建築家の日常でした。

No.021「住まい方に個性が出てきました1」

住宅の設計をかれこれ16年やっておりますが
ここ数年、住まい手の住み方のバリエーションがずいぶんと
変わってきたことに驚きを感じています。
感じています。
まず自然的グループ
環境に優しい、地球にやさしいことを第一に考える「エコロジーハウス派」
地元の素材を使い建てる「天然素材派」
子供のアトピーなどを考慮した「脱シックハウス派」
自分で建てたい「セルフビルド派」
田舎でのんびり暮らしたい「田舎暮らし派」

つぎに経済的グループ
土地から求める為に建築費まで大変だけど夢を叶えたいご存知「ローコスト派」
先祖の残した小さいけど魅力ある土地の再活用を考える「狭小地派」

最後に作品グループ
倉庫のような家に住みたいなど本人の希望を盛り込んだ「自己実現派」
「UFOも着陸できるようなおもしろい家を建築家と建てたい」「渋谷系」
(このおもしろいひとは渋谷さん(仮名)というので渋谷系としました。)
「ささやかだけど屋根裏あたりに自分の棲家がほしいな」とぽつりと
かんがえる「なんちゃって男の隠れ家派」
南欧風の明るい陽気な家がお好みの「プロバンス系」

圏外として
「モーターホーム派」
「ドームハウス派」
「プレジャーボート派」
など


大まかには上記のように分別されます。
圏外以外はたのしくお手伝いさせていただきました。
「お金持ち好きなように設計していいよ!派」は
なかなか出会うことが出来ませんね。