設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 2001年03月
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設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No.011「土地は一見にしかず・・2」 

丘の多い横浜などはその昔あった山の木を抜いて
代わりに家を植えたといわんばかり
稜線一杯に家が建ちこめています。
当然、傾斜地なので家を建てるには
擁壁などを組んで平らにしておかなければなりません。
昔は擁壁の形態にはおとがめはなかったのですが
地震などで崩れることが多くなったので
家を建てる際には役所の指導を受けることがほとんどです。

どのような指導かといいますと
家を建てる土地はしっかりしていなくてはならないので
昔作られた石積みやブロック積みなどの上では土地自体が
崩れる恐れがあります。

ですから基本的には
今の法律にかなった鉄筋コンクリート製の擁壁に直すか
建物の基礎を深くして建物の重みが既存の石積みなどに
伝わらないように設計しなければなりません。
高さによっても役所によって若干解釈が違うので具体的には
役所に相談になりますが…
どちらにしろ危険なためやりかえる必要はあるとおもいます。

特に見落としがちなのは
お隣の敷地が古い石積みなどで高くなっている場合です。
横浜市あたりでは隣地の石積みが崩れたときにも
安全なようになぜか自分の建物側でそれを受け止められるように
鉄筋コンクリートの壁などを立ち上げて補強をするように
指導を受けることがあります。
隣地の不手際のために余計な出費がかさんでしまうので
要注意です。

もちろん最近の分譲地ではきちんと検査を受けて検査済証を
とってあるので大丈夫ですが
中古住宅を購入するときなどはおそらく石積みなどになっているので
立て替える際には擁壁までやりかえる費用を確保しておく必要が
あるでしょう。

古い地下車庫の上に古い家が建っているような中古住宅ですと
その地下車庫は検査を受けてない場合が多く
車庫を残して建て替えることは出来ません。
安全が確認できないからです。
この場合ですと新たに地下車庫を作り直す必要があるでしょう。

そういった見えない出費は普通の人ではわからないものです。
土地探しから設計者に同行してもらい
適切なアドバイスをうけると
とてもよいと思います。
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No.010「土地は一見にしかず・・」 

もう土地を取得済みか既存の土地に新築するならともかく
「これから土地を見つけて建物を」と考えられている方は案外
建物よりも土地の方に重点を置かれている場合があるのではないですか?

ご主人の仕事の都合やお子様たちの通学の都合、奥様の買い物の都合や
祖父祖母の介護などの利便性などを考えると
駅から近くて平坦で買い物が便利で…みたいな。

「この地区のあたりで40坪くらいほしい。
でも土地建物で総額これだけしかない!!」

希望に叶った土地は決まって予算オーバーの場合がほとんどですね。
でも一度思ってしまったが最後、「私がパートするから・・」などと言って
結局その土地を奪取してしまうのです。

そのしわ寄せが建築費。
私のほうに相談に来るかたにも結構多いです。

かつかつの建築費になってしまったのでもう予算オーバーは許されません。
しかし、待ってください。
土地の性格によって思わぬ出費がかかる場合があります。

最近は土地の地盤にも保証をつける傾向にあります。
土地がやわらかいと杭工事が発生して100万からの出費になります。
購入の際には不動産やさんに土地の状況を詳しく聞いておいたほうが懸命です
(盛り土や沼あとはやわらかいので・・)
場合によっては地耐力の検査をしてもらったほうがいいかもしれません。
7万円くらいでやってくれます。
土地に対して道路が多く接していたほうが
リセールバリューも高く、車もとめやすいですよ。

No.009「テレビのうんちく家?3」 

建築家ではないのですが「建築の周辺で働く陽気なおじさん達」です。

一人目のおじさんは
欠陥住宅特集に出てくる診断する一級建築士のおじさん。
立派な職業ですが、一級建築士というからには「家を建てたい」
「設計したい」という向上心でなった訳なのではないのかなと思って
しまいますね。
たくさんの職人さんたちの汗で建てた家に難癖つけて
大げさに「ここが何センチもずれていますね。明らかに欠陥住宅です!!」
なんて言っちゃっていいのですかね。
何なら、おじさんの設計した家を私が診断して差し上げますよ。
TV会社に企画持ち込もうかな。

確かに手抜きの住宅はあります。
でもTVを見てる限りでは不可抗力のシーンもかなりありますね。
強引に欠陥ネタを探しているように見えます。
30年位前までの家は骨組みとなる柱や梁をきちんと自然乾燥したものを
使って、15歳から叩きあげられた大工さんが木の目を見ながら反る方向を
計算して釘に頼らない楔を使って建てていたので木が乾燥しても多少建具の
しまりが悪くなったりする程度でした。
平屋だったので建物のストレスも小さかったのでしょう。

最近は木も機械乾燥のせいか完全に乾燥しないでことや
家の中でストーブやエアコンを多用するのでどうしても木が狂いやすくなって
しまうようです。
小屋裏にもぐるとまれに梁と柱に隙間が開いていることがありますが
上記の状況が一端になっているのでしょう。
2階建てですと1階柱+2階柱の乾燥分が小屋裏の隙間になってしまいます。

そんな生きた木ですが最近では木の狂う修正を補った集成材といわれる
柱や梁をつかって建築されだしました。
今までよりはかなりよくなったとおもいます。

二人目のおじさんは
ご存知Dr○○。
風水師なのにたまに一級建築士とか
ずうずうしくも建築家とかのたまっていますね。
ある、住宅雑誌の編集長と話した際に判ったのですが
Dr○○さんのお父さんはなんと神主さんだったとのことでした。
小さなときからいわゆる家相を聞いていたので
それをビジネスにしたそうです。
あるときこの雑誌社に飛び込みで「風水の原稿を書かせて欲しい」と
来たのですが怪しいので返したそうです。
その後、何回か来られてようやく取り上げられて今日の地位を築かれたそうです。

Dr○○さんの執筆何十冊記念パーティーの席でその編集長が最初のスピーチを
したことは言うまでもありません。

No.008「テレビのうんちく家?2」 

一級建築士と建築家
この違いはなんでしょうか。
TVのテロップに一級建築士と入れられているとなんとなくエンジニアっぽく
感じます。
建築家っていうとなんとなく芸術家に近い印象を受けます。
事実、一級建築士もって無くても建築家と名乗る人は昔はよくいました。
建築はとても広い知識が必要なので技術的な面ばかりを試す一級建築士を
自称建築家は馬鹿にして取得したかったようです。
今では一級建築士の資格が無いと大きな建物の設計が出来ないため取得が必須と
なってます。
一級建築士は全国になんと20万人以上いるそうです。
それ専門の学校も大繁盛しており、きちんと勉強すれば建築を知らなくても
取れると思います。
就職に有利なためにみんなで取得するので免許はあるけど現場を知らない方や
構造設計専門の方や設備設計専門、住宅専門、学校の先生も持っている人を大勢
おります。
と、いうことで今では一級建築士は建築全てに於いて網羅出来て何でも知ってる
スゴイ人ではないようです。
一方、建築家はどちらかというとアカデミックな思考の方が多いいですね。
「何とか大学院建築学科卒業後イエール大学留学その後、ヨーロッパ旅行を経て
何とか大先生都市建築設計事務所に3年勤務後何とか事務所設立。」
「一体、いつ現場をおぼえるのだ~」と思える経歴。
そんな、ウンチク家に限って適当に設計したくせに強引に
理由づけしてすぐに何とか賞を受賞出来る
「いいなあ~学閥は」っておもいますね。

完成した家を専門誌に発表するのに
「あそこの床はトポロジカルに連続する形にこだわってきた。
この形状の非完結的、非閉鎖的性質とどうのこうので・・ハイスタン
ダードに通じる無記名性への志向といった、いわば建築を建築たらしめる
デザインという行為に対して…・」って感じです。

いいじゃあないですか
「気持ちよい家が出来ました。こんな感じです。」でね。

問題なのはそんな馬鹿専門誌を10年間も買い続けている私なのですが?