設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 2001年02月
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設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No.007「テレビのうんちく家?」

テレビをたまに賑わす建築家。?
最近のドラマでも久々に主人公が建築家でしたね。
「この木をそのままにして周りに教会をつくるんだぁ~」とか
訳のわからないことを吠えていましたが…

本当は、地上げ屋さん、不動産屋さん、企画開発やさん、などが長年土地を
仕込んで「どんな建物を建てて、収益を年これだけ上げて、
借金をいつまでに返して~、ボクの利益がこれだけほしいからぁ~、
あの社長にバックマージンをなんとかかんとか~」とか
実に緻密な計画、かつ、自分ひとりではどうにもならないシガラミ。
自民党のなんとかセンセイの「革新をしたいがシガラミで~フニャフニャ~~」
の気持ちですね。
図面は若手スタッフに任せておくので本人は打ち合わせの連続。
調整作業が多いのでプロデューサー的作業が主な仕事です。
筆は持っていませんね。
もっとも、今は図面はCAD化されているので今更覚えるのも
大変なのです。
売れっ子建築家になると大学講師、しいては教授も掛け持ちでやっているので
寝る暇もなく建築に情熱を注いでいます。
昔、所属していた設計事務所の副所長は朝、出社するとミーティングテーブル
の上で寝ていました。
恩師の建築家は昼間打ち合わせから帰ってくるなり、打合せテーブルの下で
寝始めました。
枕付テーブルを売り出せば建築家に売れるかもしれませんよ?

ですのでTVのようにあんなに自分の時間は持てないと思います。が

しかし、建築家大先生は饒舌ですね。
お笑いタレント顔負けで口から泡飛ばしながら話します。
建築論争など大好き。特に今、50歳前後の「近代建築」時代の世代。
接する機会があったら観察してみてください。
おもしろいですよ。
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No.006「増築って意外とムズカシイ2?」 

建築基準法という法律が以外と増築費がかさむ要素になることを
前回、書かせていただきました。
しかし、皆さんの身の安全のために強化されているので
良しと思うようにしましょう。ね

今度は老朽化していることによって増築費がかさみ
小さな増築なのに思わぬ出費になるパターンを書いてみます。

建物も築30年も経ってしまうと
現在とは工法が違っています。
昔の木造は柱が細く土台も細く、梁も細いです。
基礎も低いので北側は湿気を吸い上げて
土台がほとんどやられています。
床下も直に地面が見えてシロアリも容易に上がってきます。
浴室もモルタルコンクリートで現場で作ったものなのでどうしても
地震などでヒビが入り周りの木を腐らせています。

と、いうわけで建物が弱くなってしまっていることが予想されます。
壁は薄く、断熱材も入ってませんし窓も隙間風だらけ
屋根も安価に仕上げるために屋根勾配も緩く天井との間も
狭いと思います。
(すべて私の実家の現況にもとずいて書いてます。父親は
「この家の大工さんの腕はよかったんだぞ~ いまだに隙間はないし
柱は狂わない。」っと酔っては話しています。)

例えば既存建物の居間を広くするといったときの注意点は
平屋ですと屋根が低いので部屋を前に伸ばすと
その上の屋根が屋根勾配なりに下りてきて天井が低くなり
しまいにはリンボーダンスのようになってしまいます。
「リンボーハウス」と名づけましょう?か。

接合部分の壁や床に注意しましょう。
床下は土台が回ってます。腐っていると土台回りも交換です。
既存の床が低いとせっかく増築した部分も腐りやすくなります。
増築部分は床を上げるとかべた基礎にする必要があるでしょう。
増築するとその部分だけ目に見えて新しくなります。
既存部分も新しくしないとバランスが悪い場合もあるので
接合部分を上手に取りまとめましょう。

例えば2階を増やしたい場合の注意点は
家はサイコロのような形が一番安定していて壊れにくいのです。
2階がでこぼこするのはあまり好ましくありません。
ですから2階の増築はなるべく1階の外壁ラインとあわせて
計画するのが良いでしょう。
2階が重くなるので1階も地震対策として壁を補強する必要があります。
変なところに新たに壁をつくることもありますので
よく注意が必要です。

増築の時のお金のかからないコツは
既存部分になるべく接する部分を減らすことです。
減らせば既存部分を改修する必要も減るのでよいと思います。
庭に余裕があるのなら
「既存部分に少なく接する総2階建てが一番経済的かも・・」

No.005「増築って意外とムズカシイ?」

増築って意外とムズカシイ?」

この不況の中
リフォーム業界が今、活気ずいてます。浴室を直したり、キッチンを直したり
比較的手持ちの現金で解決できるところが心の保険になっているのでしょうか?

上記の様な水周りの改善や内装のクロスの張替え程度であればリーズナブルで
お勧めなのですが1階のリビングを延ばしたり個室を増やすとか
2階に部屋を付け足すといった計画には注意が必要です。

建物を建てるときには建築基準法といった法律にのっとらなければなりません。
先の阪神大地震を教訓にして更に法律がパワーアップしたのです。

増築をするにも既存の建物も今の法律にあわせて治さなければならないことや
地震に耐えうるように「筋違い」といった補強のための斜めの材料も
バランスよく多めに入れなければならないのです。

こんな例がありました。
築30年の平屋建ての住宅を住みやすくしたい旨の増築相談がありました。
リビングの2方向をそれぞれ延ばして温室やゲストルームにしたい、
カラオケ用の部屋を2階につくりたいとのことでした。
建築基準法からくる増額要素はすごいものです。

30年前には無かったのですがその地域は準防火地域に指定されており、
建物のかかる範囲の外壁と窓は火に強い仕上げにしなければならなかったのです。
当然、今の外壁は木なので全てやり替え、窓も木だったので網入りガラス入りの
アルミサッシュにやり替えでした。

台所も火を使う部屋なので燃えにくい材料に変えなければなりません。
地震に耐えるように壁は新たに補強しなければならず
耐力壁のバランス上、場合によっては居間のど真ん中に壁を作る必要も
出てきそうです。

敷地に高低差があるのなら
昔作ったよう壁では安全性に問題があるとして
建物自身で地震に踏ん張れるように基礎を深くしなければならない場合も
あります。

今、浄化槽なら新品のもっと大きな浄化槽にしたりしなければなりません。

「部屋をちょっと延ばそうかな?」と思っても新築にしたほうが
ずっと安上がりの場合が最近は多いと思います。

ぜひ、専門家に意見を求めましょう。

No.004「エエエーー?」 01/02/06

前回、狭小地を購入するにはちょっとコツがいることをお知らせしました。
土地には建築基準法の制限があり、用途地域、防火地域、斜線制限を知っておく必要があります。これらを知らなかったばかりに困ってしまった実例をお伝えします。
西武池袋線沿線で土地が9坪のところに目一杯建ててある長屋で御商売をされている方がいられました。
ご本宅はあるのですが第二の人生を楽しむためにこの店舗を壊して新たに1階店舗2,3階をメゾネット型の住居にすることをご計画されました。
近くは商店もあり、3,4階の建物が建っていたので土地が9坪でも9×3=27坪弱のものが出来るのかしら?本人も期待されていました。2,3階は自分が住んでもいいし、人に貸してもいいようにと胸を膨らませておられたのです。

お客様は私の建物をTVでご覧になり連絡をされて来られたので何とかお力になれないかと頑張ったのですが2つの大きな難問が立ちはだかり結局、この状態のままで商売をつづけなければならない結論となりまし

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  その難問とは ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

9坪の敷地に目一杯建っている建物は長屋と呼ばれるお隣さんと建物がつながった形態の建物なのです。ですからそれを離す為には建物の構造を調べてからでないと解体のときにお隣の建物を崩すことになってしまいます。
おそらくお隣さんとは柱を共有していることだと思われるのでその柱はお隣さん用に残さなければならないのでこちら側の敷地にはみだす格好になることが予想されました。
ますます狭くなってしまう9坪の土地。建物を施工するにあたって外壁を仕上げるのに大工さんの手が隙間に有効に入るようにするには更になお建物を小さくする必要があるのでした。

決定的だったのが用途地域でした。
役所の都市計画課で調べたら,
なんと第一種低層住居専用地域。建蔽率50%容積率100%でした。
単純に9坪の土地に目一杯建てても,
1階4.5坪2階4.5坪合計9坪の家しか建たなかったのです。
27坪の建物を期待していたら実際には9坪しか建てられなかったのです。
既存建物が16坪くらいなのでそのまま使うしかないという結論になりました。

ちなみに購入したときは坪350万円とのことです。

ぜひ、専門家に意見を求めましょう。