設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 2001年01月
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設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

No.003「狭小地って何?」

都心部になると土地代がまだまだ高いもので坪あたり100万以上してしまう所も多く見受けられます。坪というのは1.82m×1.82mで約畳2帖分になります。
土地代が高いと建物まで資金が回りません。
仕方なく小さな土地を購入し建物を工夫することにより魅力的な空間にしてゆくやり方が増えてきています。
今まで住んでいたところが手狭になってどこか広い土地に移ろうとしても土地代が高い為に仕方なく建て替えることや交通の便や環境を考えて今の小さな土地に住み続けることなども同じことといえそうです。
これらの土地を俗にいう「狭小地」とよんでいます。
小さい土地というとネガティブに考えがちですが
案外、良い点もあります。
固定資産税が安い庭の手入れが簡単フェンスなどの外構費が安いマンション価格で一戸建てが持てるかも?

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ちょっと注意!!∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

でも、狭小地を購入するにはちょっとコツがいります。
建築基準法にのっとった用途地域や高さ制限や各斜線制限です。
用途地域とは「その地域の環境に即した建物を建設してください」という旨のもので例えばこの場所は商業を活性化させるために店舗や高い建物がOKだとか、この場所は工場を建ててよいとかの決まりごとです。
「空の上からその土地を見下ろしたときに建物が土地に対して何パーセントまでは建ててもいいですよ」というのが建蔽率。
「土地の面積に対して各階の面積を足した合計の割合」が容積率。
建蔽率が60%で容積率はが200%の土地であれば空の上から土地を見下ろして土地に対して家が6割以下しか占めていなければOK。各階の面積を全部たしても土地の2倍以下ならOKといった意味です。防火地域という地域内であれば外壁を火に燃えにくい材料にしたり
窓ガラスをワイヤー入りにしないといけないのでコストアップにつながったりします。道路は公衆の場なので陽の光や風通しを良くしなければなりません。隣地の住人とも「もちつもたれず」「お互い様」の精神から隣地の方の前に大きな壁のように立ちふさがって陽が入らないことが
無いように屋根を削るかのような斜線制限をかけています。
道路斜線、北側斜線などがそれです。

次回はこれらを知らなかったばかりに困ってしまった例をお伝えします。

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No.002 「ダイハードハウスって何?」  

去年、建築したお宅は「ダイハードハウス」といいます。
ご夫婦と子供2人の4人家族です。ご主人は今をときめくシステムエンジニア夜は猛烈に遅い帰宅になります。奥様は専業主婦。当時の趣味はガーデニングでした。
元気なボクとおねえちゃんは打合せのたびに私にぴったり。
そんな家族の家は開放的で独立性が高い家になりました。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞土間空間∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

玄関で井戸端会議や趣味のための作業が出来るようにと
土間のような大きな空間になってます。間口が1間(1820ミリ)
奥行きがなんと3間あります。横にはなが~い座れる下駄箱がおいてあり、子供達が土いじりして帰ってもすぐ洗えるように土間から直接洗面所に行けるようになってます。
見上げれば吹き抜けになっていて真ん中に螺旋階段が置いてあります。
1階はほとんどワンルームになっていてクローズドキッチンは奥様がPIAの書き物などで神経を集中させたいときやくつろぐための喫煙タイムを家族に邪魔されないように内側から鍵がかかるようになっています。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞独立部屋∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

2階は家族4人おのおのの4部屋が確保されていてプライバシーを保ちつつ、真ん中の吹き抜けを介して窓から覗けるように工夫されています。
南側の2部屋は子供達に提供されていてロフトもそれぞれ3帖確保されています。ロフトには大きな窓がついておりそこからは屋上に出ることが出来ます。外部からは覗くことの出来ない秘密の屋上です。
奥様の部屋は6帖に大きめのウォークインクローゼットが付いていて収納力がアップされています。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ダイハード∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

そこで本題です。
実は最後のご主人は自分がゆっくりと家族に邪魔をされない部屋を希望しておりました。特に「子供に邪魔をされない、子供が入ってこれない部屋」をということで入口の無い部屋が出来上がりました。
設計者としては当然、今後の家庭環境の変化を考えると入口が無いことはデメリットでしかないのでその辺は何度も意思の確認をさせていただきました。入口が無い部屋=ドアの無い部屋となったわけですが子供にとって入口が無いように思わせればよかったわけである方法をとることによってその部屋に唯一侵入できる方法をご主人と一緒にあみ出しました。
階段を上がり2階にたどり着くと洗面化粧台のスペースが見えてきます。
そこに立てば上部からのハイサイドライトからの光が注ぎ気持ちよく洗面が行えます。同時にハイサイドライトまではしごが掛かり屋上のメンテナンスが行えるようになってます。
メンテの為にはしごを上ってゆくと横になにやら換気のためのガラリが
見えてきます。そのガラリが唯一、ご主人部屋に侵入できる進入路になっていたわけです。ガラリを開くと大人が這って歩けるトンネルスペースがあり、そこを過ぎるとめでたく到着となるわけでした。
あたかも映画「ダイハード」でブルースが通気口を辿っていくあのかんじです。
いかがですか?こんな家。