設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 「地鎮祭、上棟式」

設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

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No.232「ラフタークレーン 2」

ラフター(レッカー)が上棟式にそのブームを振り回して
活躍しているのを見ることがあるかと思われますが
「現場までのあの狭い道路をどうやって入れたの???」
と感じたことがありませんか。
自動車よりも大きいのに。

実はあの車、4WSシステムを採用しているのです。
前輪に加え後輪を操舵することで操縦安定性を向上させるシステムです。
その恩恵で最小回転半径が3.92m。(KATO MR-130シティーエース)

1000ccクラスのコンパクトカー並です。
上棟日に一番に到着するとラフターオペレーターはブームを最大に伸ばして
建物の一番奥まで届くか確認をします。
上棟日には骨組みを大工さんの手順によって組み上げる為にラフターの手前から
組んでしまった場合、後になって奥までブームが届かなかったということが
無いようにする為です。

ブームの先についている吊り下げフックが2本付いているのをご存知ですか?
大きいのと小さいがあるはずです。
大きいフックは重いものが吊れる力持ち。
その代わり巻き上げ速度がとても遅くなります。
小さいフックは軽いものしか吊れませんが
巻き上げ速度が速い俊足くんです。

木造住宅では吊上げ能力が10トン級のラフターが一般的です。
10トンというのは最大能力で
大きいフックを使ってブームを短くしてブーム角も直角に近くした状態です。
ブームを長く伸ばしてかつ水平に近く成る程、車が不安定に成る為に
吊上げ能力が下がります。
上棟現場では限られた時間に遠くに多くの材料を吊るので
小さいフックを使って素早く吊り上げ、
吊る材料を軽くしてブームを遠方まで伸ばす使い方をしています。

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No.231「ラフタークレーン 1」

住宅の建築中、基礎工事が終わってから
骨組みを一日で組み上げる日を上棟日と言います。
その日だけ職人さんが大勢来て柱や梁を組み上げている光景は
どなたでも目にしたことがあるのではないでしょうか。

昔は職人さん達が自力で2階の柱や屋根材を持ち上げていたのですが
今ではその「持ち上げ作業」を機械によって賄っています。
現場でクレーンのような機械が天高く材料を持ち上げていませんか?

あの機械、正式名称はラフターといいます。
更に、建設業界では、クレーン車(ラフター、トラッククレーン)
のことををレッカーと呼びます。
つまり、クレーン(一般の人)→レッカー(正式名称)→レッカー(業界呼び)の構図
になります。(複雑な建築業界)

クレーン車とレッカー車の違いは
荷を、動力を用いて吊り上げ、これを水平に運搬することを目的とする設備で、
自由に移動することのできる方式がクレーン車
道路上における自走不能の車両等を移動させることを目的とした車で、
そのために必要な装備、機器をそなえたものがレッカー車です。

早朝や夕方、道が渋滞気味だなと思ったとき、渋滞の先頭を四輪のクレーンが
走っていたりしませんか?
あれがラフター(レッカー)です。

KATOとタダノが大手二大メーカー。
吊り上げ能力10トンから65トン位まで豊富です。
運転台別のクレーンであれば脱線した列車を持ち上げることが出来る
300トンクラスまであります。
免許は大型特殊免許+移動式クレーン運転士免許が必要です。
建設現場では昔からクレーン技術者はちょっとした花形。
共同住宅など大規模建築物の資材搬入は効率良く行わなければならず、
現場監督の意図する場所にピンポイントに材料を運ぶテクニックは
誰にでも出来るものでは無いため、職方からは一目置かれる存在です。

ラフター(レッカー)乗りの注目の車体は
タダノのラフタークレーンのCREVO300だそうです。
「マジでカッコイイ、そしてデカい。アクセルを踏むと走り出す、
マジで。ちょっと 感動。しかも重機なのにATだから操作も簡単で良い。
ラフターは力が無いと言われてるけど個人的には速いと思う」

ラフター(レッカー)乗り談。

続く。。。

No.137「地鎮祭、上棟式」

建物の設計が終わり、建築費も調整し、施工業者との契約が終わると
いよいよ着工です。
日本のしきたりとして着工の前には地鎮祭(地祭り)を行うのが一般的です。
「この自然の土地に人工の物を建てることをお許しください」といった
地面の神様にお許しを乞う儀式です。
4方に竹を建て中央に神棚を設け、地面には砂を円錐型に盛ったものです。
神道なので正式には建築する場所の氏神さんの神主さんに行っていただくもの
ですが人手不足や資本主義の波で最近は地鎮祭の専門の業者といったものが
あるのでそちらを利用されることも多くなりました。

神棚には山のものとして大根などの野菜の他、なぜかパイナップル、バナナなど
海のものとしてワカメ、鯛などのお供え物や
塩、米、酒なども施主がいままで用意しなければいけなかったのですが
それらをパッケージで行ってくれるからです。

金額は3~4万円前後といったところでしょう。
比較的リーズナブルなので家が建つまでの記念として行うのがよいかも知れません。
(神様に怒られるかな)

着工後、基礎工事が済み、骨組みを屋根まで組み、屋根に板を敷いたら
いわゆる上棟(棟上)です。
ここで上棟式(建て前)と言うイベントが行われます。
こちらは地鎮祭と違い、お施主様が大工さんや鳶(基礎屋)さんのこれまでの
労をねぎらい、今後も安全に工事を進めてくださいという意味で行います。

骨組みは大工さん一人では建てる事が出来ないので大工さんの友人などの
応援を呼びます。さらに鳶さん、鳶さんの友人などの応援などで10人前後にも
なります。
昔は手で柱、梁を持ち上げて組んでいたのですが
今はレッカー車を使ってクレーンで持ち上げます。
なので一日で骨組みが出来るのが普通になっております。
骨組みも出来た夕方から屋根に乗っていた職人さん達が下に降りてきて
1階の広いところを使ってベニアでテーブルを作り、柱で長いすを作ってくれます。
そこに寿司、煮物、から揚げ、乾き物、ビール、酒、お赤飯などのご馳走が並べられたら
施主の挨拶と乾杯と共に宴が始まります。

お酒が入れば民謡を歌う職人さん、もみ手で手拍子をする人など個性的に楽しまれ
ます。
中盤に差し掛かると施主がご祝儀を職人さん一人一人に渡してお礼に回ります。
相場は大工の棟梁と鳶の頭が3万円、その他応援の人が1万円といったところで
しょうか。
ご祝儀をもらった職人さんはご祝儀袋をすぐにしまわずテーブルの上に置いたままに
しておきます。この後、鳶の頭がご祝儀のお礼に「木遣り」を披露するからです。
「木遣り唄」
http://www.okos.co.jp/oosaki/tyouna/kiyari.htm
民謡の一種で頭の唄に合いの手が入ったり、声が通るので聴いていて気持ちの良い物
です。
こんな風に宴は盛り上がり気がつけば仮設の電気を使い遅くまで?といったことも
あります。
最近は職人さん達は車で移動するので飲酒はご法度になり本来の上棟式も盛り上が
りに欠けてきたようです。
上棟式にかかる費用も30万円近くもしてしまうことにより、その姿もあまり見かけなく
なりました。

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