設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 玄関

設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

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No.308「設計者プランニングの勘どころ ポスト、インターホンの位置の巻」

今回の特集でも魅力的な空間作りをするためには、
「このポイントを押さえておけばもっと効果的になる」という、
設計者の勘どころをご紹介したいと思います。

高層マンションの場合、集合郵便受けは大概1階にあるので
高層階から取りに行くのはちょっと大変です。
一般住宅でも考え方で設置する位置が違ってきます。

1.道路際にある門扉にポストとインターホンを設置した場合。
親しい以外は庭に侵入されることなく用件を済ませることが
出来るので精神的に安心です。
ただポストが玄関から離れるので新聞を取りに行く際には最低限の服装
で行く必要があるでしょう。
長期の不在中はポストに投函物が溜まり、場合によっては外にはみ出して
雨に濡れたり、泥棒に悟られてしまうこともあります。
ポストは大型が良いかも知れません。
インターホンの位置を目立つところに設置しないと、それが判らないまま
玄関先まで来られてしまうので注意しましょう。

2.玄関ドア脇にポストとインターホンを設置した場合。
玄関ドアを開くことも無いので頭髪も気にせず、パジャマ姿で取りに
行けます。ポストも室内側のバスケットなどに落ちるようにすれば
相当量溜めておくことが出来るでしょう。
インターホンが玄関先だと第三者が心理的なテリトリーを侵して来るので
すこし心配です。

建物を塀を兼ねて造り、門扉近くの外壁にポストとインターホンを
取り付けて、中から新聞や郵便物を取り、門扉を開いて中庭を通ってから
玄関ドアに到着するようなプランをすると理想的なのでしょうか?



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No265.「下駄箱の話」

下駄っていつ頃まで履かれていたのでしょうか。
私の人生には十代後半の一瞬、ファッションで履いていた時期だけでした。

下駄は木をくりぬき、歯を作りつけにし、台部に三つの穴をあけて鼻緒を
すげた履物で草履は歯がなく、底が平らで、鼻緒をすげてある履物で
わら・藺草(いぐさ)・竹皮などを編んだものという。
それらに対し足を覆うように作った履物の総称が靴である。

中性では排便や水汲み、洗濯、衣服の裾を汚さないように
下駄を履いていたらしい。
当時の下駄は鼻緒が全体に前よりについてかかとの部分の長い
物で、引きずって歩いても泥はねのあがらない物であった。
マウンテンバイクにも雨の日泥除けが必要なことと一緒か?

下駄というより草履のが普及していたようだが何で下駄箱なのであろうか。
靴箱と呼ばず、長靴箱と呼んでいるような気がするが。

下駄箱が出来たのは昭和の時代からだろう。
以前は土間で脱ぎ履きし、空間にゆとりもあり、履物そのものも少なかった
ので必要なかったのであろう。
下駄箱と呼ばれたものはコンパクトだった。
小さいもので幅80cm高さ70cmあまりだったのを記憶している。
そう考えると一人二足前後だったのか一張羅を入れておく為だったのだろう。

傘もその中に仕舞っていたし、靴磨きセットも仕舞っていた。
そういえば引き出しが付いていた。
当時の婚礼家具セットのひとつだったのだろうか。
戦中世代のご夫婦に取材をしてみたいところだ。

そしてすっかり豊かになった日本。
あふれ出した靴達を仕舞うべく登場した玄関収納。
コンポーネントされた収納が壁一面に造りつけられる事で
劇的な収納力となった。
「コ」の字型を採用すると花瓶や絵を飾るスペースも生まれた。
勿論、ヒグマの置物を置いても良い。
収納力は増したのだが設計者としていつも悩んでいることがある。
靴を脱いで上がる迄の一連の作法だ。

出かける際には収納から靴を出す。
しかし、目当ての靴は玄関タイル(土間)にある玄関収納なので一回サンダル
に履いてからその靴を出さなければならない。
ひもの靴であれば「サンダルを履いて靴を取り出して玄関カマチに移動して
くつひもを締めて」という動作になってしまう。
すこしスマートではない。

ここはウォークインシューズクロークをつくり、玄関横に専用の部屋を設けるのである。
玄関にある姿見を引くとその空間が広がり、温泉施設のように中で靴を脱ぎ
下駄箱スペースに靴を仕舞うのだ。
そして別のドアから部屋に入ればなんともスマート。

その空間があればの話ですがあるといいですよ。



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No.264「玄関チャイムの話」

「たのもう~」
いまどきこんな掛け声で玄関に佇む人はいませんね。

「ピンポンダッシュ」って言葉、聞いたことありますよね。
昭和47年頃の家にはこのチャイムが付いていました。
この時代前後にはチャイムの無いお宅がほとんどだったのか
先ずは玄関扉を開けて「こんにちは~」「ゴメンください~」
と掛け声をして確かめていました。
子供が回覧板を届けるという風習もあったので子供にも良い
対面学習が出来たのではないでしょうか。
近所の子供が来れば何となく可愛いし、親しみを感じることも
出来るので良い習慣だとおもいました。

家が大きくなったのでしょうか?
それとも団地の普及からでしょうか?
押し売り撃退なのでしょうか?

この「ピンポンチャイム」が普及すると玄関の作法が
先ず「ピンポン」を押してからドアを開けてもらうのが
一般的になりました。
「ピンポン」を押しても家の中から「どちら様ですか?」
と聞かれ「○○ですけど」とご近所に響く声で言わなければ
いけないこともあり、子供ながら恥ずかしい思いをしました。

この恥ずかしい思いからかどうか知れませんが次第に
インターホンになりました。
一般的になったのは平成に入った辺りからでしょうか。
インターホンになると大きな声を出すことも無いので
建物本体の玄関よりも更に外、門扉に付けられることが
多くなりました。
侵入者を水際で食い止めるよりもそのものを進入させないとの
ことからでしょうか。
インターホンとセットで「セールスお断り」プレートも
目に付くようになりました。

社会生活が複雑化し、人とのコミュニケーションが煩わしく
なったのか、なるべく口数を少なく効率よく必要な人だけを
招き入れるかの如く玄関装置が発展して行きました。

そして現在は録画機能モニター付インターホンです。
セキュリティ色が一段と上がりました。
こうなると「X線持ち物検査付指紋、静脈、眼球識別機能付落とし穴付
セールスお断りプレート付インターホン」でも出来そうな勢いですね。
建物自体もダミーで本体は地下40mにあるとか、、、


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No.263「玄関照明の話」

子供の頃の玄関照明は、壁の中に電球が入って両側にアクリルの乳白色
で塞がれ、点けると外部と内部を同時に照らすものだった。
大便器と小便器の境の壁にも使われていたお宅もあった。
今考えるとナイスアイデアだと思っている。
ぜひ、復活を願いたい。

昭和初期は裸電球に傘を付けた外灯が多く、街灯にも使われていた。
白熱球だったのでよく球切れを起こしていたようだ。
蛍光灯が普及し出してからは縦長の照明器具を玄関庇に取り付けたり
外壁面に取り付けたりしていた。
今程、夜が明るくなかったので夏になると虫が集まっていたのを
思い出します。

現在では防滴仕様の玄関照明のバリエーションも多いので
ライフスタイルによって様々。
インバーター付蛍光灯はタイムラグ無しで点灯して
電球タイプといった暖かい発色の蛍光管もあるので長時間点灯する
お宅ではお奨めです。

陽が暮れると全点灯の20%の薄明かりで自動点灯し、
人が近づく(帰宅)すると100%のあかりで迎えてくれる
人感センサー照度切替型センサーの付いた照明などもあります。
このセンサー付きダウンライトを天井面に埋め込めば「あかり」
そのものの演出が狙えるのでアーバンデザインな建物にお奨めです。

内部側の玄関照明は器具について特記することはありませんが
スイッチの位置が玄関ドアを開いて直ぐ内側にあると外出や帰宅の際
にとても便利です。
玄関ドア間際なので下はタイルになります。
1ヶ所だけのスイッチでは靴に履き替えて点灯しなければなりませんので
ホール側にもうひとつスイッチを追加しておきます。


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No262「玄関扉の話 2」

戦後、庶民のものになってからの玄関は格子にガラスを入れた引違戸。
二枚の扉の間をスクリューネジの金具によって固定した。
スクリューなので操作が面倒。
もっとも日中は外出以外戸締りしない家が殆どなのでOKだったようだ。
スクリューで戸締りしても引違戸の両方を持ち上げれば外れて
しまったらしいが、、、
ガラスも薄いのでもっと簡単に、、、、
私の実家など留守でも玄関は全開で窓も全開だったものだ。
なんとも潔い。

そのようなこともあってか次第に木製の玄関ドアも作られるようになった。
高温多湿の日本では木は腐りやすい。
重力に従う引戸は少々腐っても開くことが出来るが
ドアは丁番が腐ってしまうと落ちてしまう。
木の無垢を使うと重いので丁番が重さに負けてしまうこともある。

ドア内部を中空にして表面に木目を印刷した合板を両面に貼り合せた
「フラッシュ戸」を開発することでその悩みが解決された。
化粧合板は通称「プリント合板」と呼ばれていた。

築年数の経っている家の玄関ドアの下がささくれたように
剥がれているのはその「プリント合板」だ。
この「プリント合板」にフーセンガムなどのシールを貼ると
剥がすときに一緒に表面の木目まで剥がれてしまったものだ。

貼ってしまったときに怒られ
剥がしてしまったときに怒られ
子供にとっては悩ましい素材であった。

木製自体は湿度で収縮があるため隙間風が進入してしまう。
次第にアルミサッシュに替わって行くのであった。

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