設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技 浴室

設計事務所アトリエシゲが教える住まいに関する情報や裏技

「家は叶う 建つべし! 建つべし!」個性派住宅を数多く手がけた建築家が楽しいすまい奪取への情報や裏技をわかりやすくときにはおもしろおかしく提供いたします。

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No.271「温泉とユニットバス」

温泉付マンションや温泉複合施設など花盛りの今日ですが
ボーリングによる掘削技術が飛躍的に進歩したのか
やや乱開発気味。
近くの井戸が枯れたり、地盤沈下が出てきたりして
そろそろ規制されそう。

別荘地帯では温泉権付き分譲地という物件があります。
一団の分譲地開発時に温泉掘削をしてそれを各戸に供給して
楽しむものですが利用するためには土地価格の他に温泉権という
権利を買わなければなりません。
場所によりけりですが300万円前後が相場といったところでしょうか。
住み出してからは温泉を使わなくても温泉使用料が月々にかかります。
「源泉かけ流し」と優雅に流し放題にしたいところですが
温泉使用料も一定ではなく、携帯電話のように基本使用量を超えると
超えた分はカウントされる仕組みとなっています。
管理の行き届いた分譲地ですと5~10年毎に温泉供給契約更新料なども
あります。
別荘地は管理体制が充実しているのでその分の管理費や水道使用料などが
どうしても割高になるのでこれらの負担を全て鑑みた上で購入を
しなければなりません。
極楽生活にもお金がかかりそうです。

さて、肝心な温泉ですが海沿いの温泉は弱食塩泉といった塩を含んだ
ものが多いので神経痛にはよく効きます。
その反面、金属を直ぐに錆びさせます。
アルミでも見事に朽ち果ててボロボロになります。
よって風呂釜を設置してしまうと釜があっという間に錆びて使えなくなります。
温泉は追い焚きしてはNGだし、釜をつけてはいけないのです。
温泉の他にお湯のお風呂に浸かりたいときには
水栓からお湯が出るようにしましょう。
温泉の水栓とは分けてください。

温泉の成分は人間の体には良く効きますが浴槽にとっては
変色したり、変形したり、割れたりする可能性があります。
温泉の為の浴槽はタイルや石、古代桧など造り付けが基本のようで、
ユニットバスなどに温泉の水栓をつけて使うことをメーカーに
確認するとNGが出てしまいます。
品確法やPL法の抵触を恐れてのコメントのようです。

単純泉であれば良い気もしますが。。

温泉旅館などの建設の際にも温泉を掘削するわけですが
水脈のように温泉にも脈があるそうです。
その脈に沿って掘り当てた場合、その脈の上流で使っている
温泉の湯量が減ったり、枯れたりした場合は保証をしなければ
ならないそうです。

温泉にも既得権があるのですね。
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No267「浴室の話 2」

昭和50年代に入ると各家庭でも気軽に入浴が出来るようになりました。
ガスや灯油を使った湯沸器が登場したからです。

ガスはプロパンボンベから供給されて給湯器へ。
スイッチとダイヤルでお湯を沸かします。
灯油は灯油タンクからボイラーへ供給されて沸かします。
灯油はススが出るために煙突が付きました。音も結構大きくなるので
集合住宅や密集地ではガス湯沸器が主流だったようです。
お湯を沸かすには最初に浴槽にお水を貯めて蓋を閉めてから始めます。
釜の位置は薪で沸かしていた頃と同じ場所の浴室の直ぐ横の勝手口と兼用部分。
薪を使って沸かしていた人にとって都合のいい場所だったからでしょうか。
30~40分ぐらいで沸いていました。

薪の頃には浴槽の中の釜に占領されていましたが湯沸器が外に移動した事で
広くなりました。
とはいっても幅800~1200mm程度でしたが。
その浴槽は木からコンクリートにタイルを貼る造り付け浴槽を経て
ホーローやポリ、ステンレス製に変わりました。
ポリ製は安価でしたが冷めやすくて表面が傷つき易かったのですが
ステンレス性は冷め難くかったので好印象でした。

シャワーは出始めの頃だったのと給湯器の性能が低かった為、お湯の温度が
不安定だったこともあり、浴槽のお湯を組み上げて体を流していました。
シャンプーもタライにお湯を貯めて漱いでいたのもこの時期です。

洗い場の床も木のスノコからタイル貼りになりました。
当時のタイルは同じ形のタイルというより楕円や三角形を取り混ぜたモザイク
タイル。成形技術の弱さを隠すためだったのか判りませんが不思議のひとつです。
タイルの下地はモルタルです。
当時は防水という概念が無く、ヒビが入ればそのまま地面や土台に水が漏れて
廻りが腐りました。
壁に於いても木の下地のそのままモルタルを塗っていたので直ぐに腐りました。
誰も気にかけなかったでしょうか。
不思議な時代でした。

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No266.「浴室の話 1」

寒かった浴室もユニットバスの普及によって暖かくなり
掃除も楽でバリアフリーと家の中でも激的に変化したセクションでは
ないでしょうか。

そもそも風呂に入るという習慣はいつ頃からなのでしょうか?
時代劇では五右衛門風呂がよく登場しますから江戸時代には
庶民も定期的に入っていたことになりそうです。
水戸黄門の由美かおるさんは1週間おきでしょうか?

昭和初期、地方の農家には離れに風呂があり、井戸から水をくみ上げ
桶に貯めて下から火をつけて暖めていました。

昭和40年代、私が幼い頃に住んでいた家のお風呂は洗い場はスノコが
敷いてあり、使わないときにはスノコを上げて乾かしていました。
バスタブは「風呂桶」でした。
「サワラ」の木で出来た楕円形の風呂桶の中に鉄製の釜が入っており、
釜の上部からは煙突が天井に向かって伸びていました。
風呂桶の1/3がその釜が占めていましたので
残りの部分で浸かります。
平面的に広くないので深かった思い出があります。
浴室の横にある勝手口にはお湯を沸かす為の釜口があり
そこに薪をくべ、火を起こしていました。

勝手口を出ると外には薪が外壁に沿って積み上げており
そこから薪を取ってきたのです。
薪が少なくなると父が庭で薪割をしていたのを思い出します。

その薪は何処から取ってきたかと疑問が沸きますが
昔は山は植林が盛んで森を健全に育てていました。
そこで出た間伐材などを分けてもらったようです。

入浴一回にでもコレだけの労力が掛かった昔は
一番風呂に浸かる際の声もさぞ大きかったことでしょう。

因みに賃貸住宅の場合は浴室には風呂桶は無く
借り手が自分で都合して取り付けたそうです。
今で言うエアコンみたいなものでしょうか。

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No.029「最後です。2.3階に浴室を設置する際の注意点その3」

(ウ)床
上下階はまず先述べたように床を形成し梁間にはグラスウールを敷き詰めます。
(エ)露出配管
排水はなるべく早い時点で屋外に出したほうが防音になります。
今回は露出ですが予算があればパイプにグラスウールを巻き外壁でくるんであげれば
完璧だと思います。

浴室ドアの防音
浴室本体を防音させると開口部からの音漏れがメインになってきます。
浴室入口は遮音性という観点からは完璧なものは見当たりませんが
引き戸タイプ、折戸タイプよりもドアータイプのが遮音性が良いと思います。

隣接する寝室、子供室ドアの防音
洗面、脱衣室からも洗濯機の音などが発生します。
隣接する寝室、子供室の防音は
扉自体をなるべく質量の大きいものとして枠まわりにはゴム製の
パッキンをいれたユニット型のドアがおすすめです。
最近はバリアフリーなどを鑑みて
沓摺りなしの三方枠がほとんどになりましたが
より気密性を高めたい時は沓摺り+パッキンをつければ良いでしょう。

監理のポイント
ユニットバスは搬入時に一番神経を使うところです。
搬入経路を事前に職方とユニットバス屋さんと打ち合わせしておかないと
柱が邪魔でユニットが入らない、ユニットの足の着地位置が梁や根太と
ずれている。外部側、部屋側などの寄せる向きが違うなど微妙な不手際が
見受けられます。
特に、2.3階で使用するときには足場の位置、開放性、クレーンの据え付ける位置
などを確認しておくと慌てることが少ないと思います。

(3)メンテナンス
言うまでもなく湿気を帯びる空間です。
十分な通気がとれるのと同時に出来たら採光も取れればベストです。
この家では南側に浴室を設け、更に大きな窓を取り付けてますが
それでもユニットバス継ぎ目のコーキングや床タイル目地にカビが生えてきます。
まめなお手入れを施主にアナウンスしておくことを勧めます

No.028「専門的なことですみません2.3階に浴室を設置する際の注意点その2」

すずめ
3階となると見晴らしも良くなるので
外部換気扇フードの内側に秋口から雀が巣をつくりにやってきてしまいます。
立ち退いていただくのはなかなか難儀なので前もって金網を張るか、
ベントキャップ付のタイプにするといいでしょう。
密集地
普段、事務所ビルなどのオフィスで夜中まで仕事をしている設計者などは
意外と判りずらいと思いますが、(私もその一人でした。)
自宅に帰り、夏の夜冷気を取り入れようと窓を開けて床についた後になどは
隣家の浴室から漏れる音が結構、気になることがあります。
軒を連ねた密集地などはなおさらのことでしょう。
ライフスタイルの変化から夜中に入浴されるような隣人には
間違ってもこちら側の寝室が隣り合わせにならぬよう計画して差し上げましょう。
上記のことを鑑みて平面的に避けても音は上にも上がってきます。
むしろ上階のが下階の音を拾いやすいのです。
庇や軒も反射板の役目をして容赦なく音か進入してきます。
音を放出している面と直角な面に開口部が来るように
立体的に避けるようにいたします。

(2)浴室の音に対する防音

浴室で気になる音には何があるか
かけ湯
鼻歌
床に風呂桶を置くとき
シャワー
の順番です。リズミカルな音よりも
突発的な音に人間はダメージを受けやすいみたいです。

音を防ぐ工夫
(ア)壁
壁間は木造集合住宅の住戸間に施工する界壁のように石膏ボード厚さ12mm
2重張りに壁内部はグラスウールt=50を挿入します。
耐火二層管
共同住宅などの耐火構造の床、壁を貫通する際に本来使用されている
耐火二層管(通称トミジ管)をその性能の優位点を利用して浴室の排水にも
流用しています。
トミジ管は管構成が二層になっており、内側を塩化ビパイプとし、真ん中に空気層
があり、外側を繊維補強モルタルで包んであります。
主な特徴は
遮音性に優れている。
(繊維補強モルタル管は遮音する特徴を持ち、さらに塩ビ管との間に空気層を
設けてあるのでより効果的に遮音できます。
防露性に優れている。
(内外管共に断熱性が富め外管は吸水性があるので防露に優れています。)
コンパクトスペース。
(接続方法が接着接合であるので、狭いスペースで簡単に接続が可能です。)
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